小屋作り

→庭づくり


1.計画          

バイク置き場の無いのがきっかけでした。
ほとんど乗らないけれど雨ざらしにしておく訳にもいかず、屋根付きの置き場を作ることにしました。
カーポートや物置のカタログを調べましたが適当なのが見つからなかったので、木の小屋を作ることにしました。
もちろん、私は素人ですので小屋を建てるは初めてです。以前、縁台を作ったことは有り、セメントも練れる様になったので何とかなるでしょう。
大きさは、土地に合わせて1間×2間=2坪にしました。屋根は切妻、東側に建てるため母屋が暗くならぬ様、壁を貼らないで柱だけで小屋組みを支えることにしました。 →設計図(正面図側面図平面図


2.資材の準備  

柱は雨に濡れる心配があるため、桧を使う事にしました。梁や桁は米松、野地板は杉を使います。
図面があるので、製材所のほうで材料と数量を指示してくれます。
壁を張らない構造のため木材のほとんどが見えるので、化粧仕上げにするようカンナ掛けをお願いしました。
柱を受ける土台は、ホームセンターで30cmの羽子板ボルト付き沓石を見かけたのでこれを使う事にしました。
木ネジや釘は箱単位で購入するため金物店で購入しました(ホームセンターより安い様に思います)。

ホームセンター

沓石(羽子板ボルト付き) 6個

金物店

金具類(羽子板ボルト、木ネジ、釘 他)
セメント
雨樋

製材所

柱: 105×105×3000  6本
梁: 米松 105×150×2000  3本
桁: 米松 105×150×3000  2本
梁2: 米松 105×150×2000  2本
棟: 米松 105×105×4000  1本
棟2: 米松 105×105×4000  1本
火打梁: 米松 90×90×4000  1本
垂木: 米松 45×55×3000  12本
ヌキ: 米松 90×90×4000  2本
野地板: 13×180×3650  20枚
広小舞: 米ヒバ 15×45×4000  4枚

※プレーナー加工して貰いました

3.基礎工事

基礎といっても布基礎のようなものではなく、ただ沓石を据えるだけの沓石基礎です。
1間×2間の広さなので柱を1.8m間隔に6本立てます。その柱の土台として羽子板ボルト付き沓石を使います。

柱の位置より外側に水くいを打ちます。
水盛り器で水平をだし、沓石の上面高さになるように水ぬきを打ち付けます。
柱の中心を通るように水糸を張ります。
沓石を据えるため、地面に穴を掘ります。
穴の大きさは40cmほどで、深さも40cm程です。
穴には割繰石を突き固め、コンクリートを流し込みます。
沓石の上面が水糸の高さになるくらいコンクリートが入ったら湿らせた沓石を置き、さらに
コンクリートを流し、5cmほど沓石を埋めました。

この沓石には、上面中央に4cmのほぞ穴が有ります。雨水が溜まってしまいそうなので、
コンクリートドリルで水抜き穴を開けました。


4.木材の加工

基礎が固まるのに暫くかかりますので、木材の刻みに入ります。
柱の上端は長ほぞで桁を乗せます。柱の下端は短ほぞで沓石に乗せます。沓石基礎にズレがあるため、この短ほぞを偏心させて調整します。
桁は2分割になっているので腰掛蟻継ぎにします。
梁は桁に大入れ蟻掛けにします。
火打ち梁はかたぎ大入れボルト締め、方づえはかたぎほぞボルト締めにします。

ボルト穴以外は全て地上で加工して置きます。
接合部の加工はできる限り鋸で切り、無理な部分をノミで削ります。
ほぞ穴は木工ドリルで荒削りしてからノミで削ります。

桁、棟木、垂木の軒先側は組んでから切りそろえる為、寸法より長めにしておきます。

5.組み立て

-1.上棟

いよいよ上棟の日がきました。
桁や梁はそれほど長くはありませんが結構重いものです。兄と母に手伝ってもらいました。

2本の柱を立て桁を載せます。
両方の桁が乗ったら梁を渡します。
これで安定しました。

左後ろが母
    中央が兄
       右前が私です。

この後、後ろにも柱を立て桁と梁を載せます。

(柱の下側には防腐剤が塗って有ります)

桁と梁が載れば柱の垂直を見て仮の筋かいを打ち付けます。桁と桁も同様に仮どめします。
梁に小屋づかを立て、棟木を載せます。

柱と桁、梁と小屋づか、小屋づかと棟木はかすがいを打ち付けて固定します。
桁、棟木の継ぎ部もかすがいでとめます。
桁と梁は羽子板ボルトで固定します。

これでだいぶしっかりしました。

作業が終わればブルーシートを掛けて置きます。


-2.火打ち梁〜垂木〜方づえを止める

雨が降るので、出来るだけはやく垂木を付けます。垂木が無いとブルーシートに雨水が溜まってしまいます。

垂木を止める前に火打ち梁を木ネジ形のボルトで固定します。

棟木と桁には垂木の入る溝が入れて有るのでここに垂木をとめます。
ここは釘止めではなく、木工ネジを使いました。

下から見るとこんな感じです。

方づえはまだ全部は付いていません。
垂木も切りそろえて有りません。


-3.広小舞〜野地板を張る

棟木、桁の端を寸法に切り落とします。
垂木も切りそろえます。

広小舞を垂木に木ネジでとめます。

野地板(化粧野地)を張ります。

軒先から張っていき、棟で合わさるように板幅を調整します。
垂木に釘でとめます。

 

-4.残った方づえをとめる

ほとんど出来上がりましたが、また正面の方づえが付いていません。
(写真は仮のものが付いています)
これで私の作業は一旦終わりです。

屋根葺きは本職の方にお願いします。

 

-5.屋根葺き(職人さんにお願いします)

屋根屋さんとは建築前から相談してあり、アルミ合金の板で葺いてもらいました。
ちょっと材料費が高くなりますが軽量であること、耐久性やメンテナンス(ペンキ塗り)の手間を考えて決めました。

-6.雨樋工事(写真は有りません)

垂木に流れ勾配を付けて水糸を張り、とい受け金物を固定します。
軒どいに集水器を通して金物に乗せます。
柱につかみ金物を打ちつけ、縦どいを取り付け、エルボで集水器と縦どいをつなぎます。
集水器に雨水が流れるよう軒どいに穴を開けて終わりです。


6.反省

工期はH10年9月〜H11年1月まで4ヶ月強で完成しました。
高所恐怖症の私には、この高さでも梁の上での作業は怖いものです。
完成後にニスを塗ろうと思っていましたが刷毛塗りは大変そうなのでやめました。組む前に塗っておけば良かったです。
壁が無いので雨が吹き込みますがこれは仕方ないでしょう。
雨どいの軒どいを造作用(刃が細かい)鋸で切ったら刃がボロボロになってしまいました。塩ビで鉄板をサンドイッチして有るのです。
そんなこと知りませんでした。注意しましょう。
沓石はコンクリートで5cm程埋まっていますが、地震で倒れないか心配でした。2年以上経ちましたが大丈夫です。
費用は20万円ほどでしたが、その半分近くは屋根葺き代です。


※参考書 

(カラー図解)日曜大工百科  主婦と生活社 2040円(税込み)

図解・木造建築入門 尾上孝一  井上書院 2369円(税込み)