レーザーコリメーターの製作

  

不要のバローレンズ(24.5mm)が有るので、これでレーザーコリメーターを作りました。

レーザーポインターはディスカウントショップで780円(税抜)でした。
バローレンズとレーザーポインターの各部を測り、図面を描きます。

→図面はこちら

※以下より、バローレンズを左からA部品、B部品、C部品として説明します。

A部品に、戻ってきたレーザー光を見る為
の窓を開けます。

楕円の型紙を作り、紙の上からカッターで
けがきます。

ドリル(φ3程度)を円周の内側に連続して
開け、さらにドリル径を大きくし、ドリル穴が
破れるようにして窓を開けます。
その後、ヤスリで丸く仕上げます。

C部品は、レーザーポインターのホルダーにします。

C部品は肉厚が3mmと厚めのため、タップを立てることが出来ます。
これをA部品の内側に接着します。
とは言ってもA部品の内径はφ24、φ24.7の2段になっていて、C部品の外径φ24
と0.35mmの隙間が出来てしまいます。そこで0.3mmの真鍮片を隙間に挟むこと
にします。
ヤスリでV字に削り、そこに真鍮片を引っ掛けます(3ヶ所)。

A部品とC部品の接着には、エポキシ系の
2液混合接着剤を使いました。

不要の所は、マスキングテープを巻いてお
きます。

今回、ここが一番難しかったです。
差し込み過ぎて1回、
真鍮片がはずれてしまい1回、
3度目成功、手はべとべとです。

接着後、1時間ほどで硬化したのでレーザーポインターの取り付け兼、軸合わせ用の
タップを立てます。

中央はレーザーポインターのスイッチを入れる為のネジ穴です。

戻ってきたレーザー光を映す為のスクリー
ンを作ります。

塩ビパイプの継ぎ手がφ24(若干プラス)
なので、これを斜めに切り、スクリーンを
貼り付けます(両面テープ使用)。

スクリーンの中心は、レーザー光の通る穴
を開けておきます。

スクリーンはB部品取り付け前に、A部品の中にネジ(図中には無い)で固定します。

M3ネジ6本で、レーザーポインターを取り付けます。
このとき、レーザーポインターのスイッチをスイッチ用ネジ穴に合わせておきます。

これでレーザーコリメーターが出来上がりました。
しかしこのままでは使えません。レーザーコリメーター自体の軸合わせが必要です。
C部品又はC部品とB部品の段に対し、レーザー光線が中心を通り、垂直になるよう
6本のネジで調整します。

レーザーコリメーターの軸合わせをします。

望遠鏡の接眼部をはずし、適当な紙を張ります(写真)。
レーザーコリメーターを軸にして、接眼部を回します。光線が一点からずれないように
A部品側のネジで調整します。
次に紙をはずし、1m以上離れた位置で光線が一点になるようC部品側のネジを調整
します。この作業を3回ほど繰り返せば軸合わせが出来ます。

これで使えるようになりました。

 

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