31cm 鏡筒バンド製作

→望遠鏡


 

FRPで鏡筒バンドを作ります。

ドブソニアンなのでバンドはいらないのですが、バンドにして置けば将来赤道議に
載せることも出来ますので。

簡易型によるFRP鏡筒製作(公開してない)で失敗した筒が有るのでこれを原型
にして作ります。
ファスナーを取り付ける位置にはt2.3合板を切って貼り付けて置きます。また、
後々の加工の為に基準になる線を筒にけがいて置きます(黒いマジック線では
有りません)。

 ・・上の続き・・ ワックス処理してからポリビを塗り、乾いたらガラスマットを置き
ポリエステル樹脂を塗ります。(ゲルコートは塗って有りません)

1層目が硬化したら型から剥がしました。
2層積層してから脱型したほうが良さそうですが、これをもう一つ作らなければなら
ないので、いつまでも型に付けておくと作業がはかどらないからです。

バンドを継ぐ蝶番の部分にナットを埋め込みます。

ここはファスナーの付く所と反対の端で、M6ボルトを使い2つのバンドを継ぎます。
適当なナットが無かった事と、FRP成形を少しでも楽にするためにφ12mmの
アルミ丸棒にネジを切って長いままで埋め込みました。
丸棒にはFRPが食いつく様に、回り止めと抜け止めの溝が切ってあります。

ガラスマット2層目です。

筒にバンドを2枚置いて積層します。
ファスナー取り付け部の段には樹脂パテを塗って置きます。

バンドを仮組みしました。

(写真左)蝶番部分
金具は仮の物で、バンドの内側にクッションを
入れてから長さを調整します。

(写真右)ファスナー部分
鉄板でナットを作り、ファスナーを取り付けました。

ガラスマット3層目を積層と同時に、耳軸(耳軸製作はこちら)を貼り付けます。

鏡筒に新聞紙を巻き、バンドを紐で固定します。
バンドと新聞紙に、耳軸貼り付け位置を書いて置きます(黒いマジック線がそうで
すが、マットを積層するとにじんでしまいます)。

マットを積層したら耳軸の接着面に樹脂を塗り、耳軸をバンドに貼り付けます。
このとき水平を出して無いと耳軸が滑り落ちてしまいます。

日向に移し、適当な錘を載せて硬化するのを待ちます。
(このときの気温は日陰で5℃以下、日向で10〜15℃でした)

バンドの両端はガラスマットを2層しか積層していないので、3層目を積層します。

蝶番の方は、アルミ丸棒を包むようにガラスクロスを積層しました。マットだと厚す
ぎて内側に盛り上がってしまうからです。

ファスナー側はガラスマットを積層します。

すでに開いているファスナー取り付け穴は、粘土を埋めて置きます。

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