20cm F5ドブソニアン

→望遠鏡


1.計画

十数年前に20cmドブソニアンを製作しましたが、もう10年以上使っていませんでした。
インターネットを始めて、天体望遠鏡自作掲示板に出合ったのをきっかけに、また望遠鏡を作ってみたくなりました。
以前から20cmF5自作鏡の出来に不満があったのでこれを修正する事にしました。

 

2.鏡面研磨(修正研磨のみ)

焦点距離は変えませんから、ピッチ盤を作れば修正研磨できます。
メッキ付きのままで磨けるものか分からず自作掲示板に相談したところ、鏡はメッキ付きのままでOKとのことでした。
盤ガラスも残っていますし、研磨材もあります。冬の研磨はした事が無く、アスファルト(針入度5〜10)も硬いので暖かくなるのを
待った方が良いのですが、時間もとれないので正月休みに修正することにしました。

※ピッチの調合
   NTKのアスファルト(針度5-10)400g+松やに100g+重油を小さじ合計30杯で何とか使えそうな硬度になりました。

磨きの様子
アスファルトピッチにNTKの
セリウムで磨いています。

メッキは磨きだして15〜20分でとれました(シリコンコートは無し)。
ピッチが硬く、密着も良くなかったため球面化に8時間以上かかってしまいました。これでは砂ずり(#2000)に戻った方が
良かったかもしれません。
3〜10分の整形を30回以上繰り返して完成としました。

鏡面測定のマスク

メッキはNTKに依頼しました。
鏡面測定をしてくれるのですが今回はデータはついていませんでした。しかし中村さんのコメントは有りました。

 

3.鏡筒と架台

十数年経っていても鏡筒、架台はまだ問題ありません(あまり使ってなかった)。
鏡筒は9mm合板の四角筒、ドブ架台は18mm合板で出来ています。
斜鏡は54mm、接眼部はペンタックスのヘリコイド接写リングです。
主鏡セルは3点から9点支持に改造しました。(酒居さんのホームページで計算させてもらいました)

鏡筒

筒先

接眼部周辺

主鏡セル裏側

主鏡セル(9点支持)

架台の回転部分

架台の裏側

土台

 

全体写真

 

4.反省

それほど不満も無いのですが、高倍率ではイマイチです。
斜鏡は大きめ(54mm)で、スパイダーも2mm厚ですので検討の余地有りでしょうか。
接眼部が低く、観望は苦しい体勢になり疲れます。

 

※2003.12 使用する機会が減り、保管場所にも困ったため解体しました。