![]()
高速道路
北イタリアを11日で18都市を巡るのには高速道路は不可欠だ。ボローニャからフィレンツェ間、アペニン山脈を縦断している。45の高架橋、25のトンネル、イタリアの土木技術の高さを示したものといわれる。北イタリアと南イタリアを結んだ効果は大きい。ミラノ→ローマ575km、ローマ→ナポリ220km、北から南まで1300km、太陽の高速道路ともいわれる。
ところで日本の高速道路とかなり違う。まず車線幅、東名は3.5m位、イタリアは3.0m位で狭い、中央分離帯はあっても日本のように植栽とかフェンスはない、ガードレールは日本のような頑丈なものではない、カーヴでも道の勾配はついていない、おまけにサービスエリアはガソリンスタンドと簡単なスナック売り場・カフェで日本のようなレストラン・土産物屋など立派なものはない。トイレも日本のような専用トイレでなく店の付属トイレ。しかし高速代は日本の2〜3割とものすごく安い。
最高速度は日本100km、イタリア130km、車幅が狭くてもスピードを出して走る。イタリア人の運転は荒いというが、人口10万人当り事故件数でみるとアメリカがトップで751件、日本が2位の635件、イタリアは11位の355件だ。イタリア人は運転がうまく日本人は下手ということか。
「日経ビジネス」2001.9.10号に「道栄えて国滅ぶ」という記事が出た。イタリアは日本の道路公団にあたる「アウストラーダ」を民営化し株式会社に上場したという。料金徴収の自動化をはじめ経営努力で結果として高速料金は安いとのこと、日本も民営化し高速料金を安くしてもらいたいものだ。道路も立派過ぎる、サービスエリアはガソリンスタンドと駐車場とトイレがあれば充分、ぜひともイタリアを見習って欲しい。第2東名は車幅3.75m、3車線、最高速130kmという、過剰品質ではないか。その他に高速の建設計画はある、本当に必要か?長野とか四国は高速が開通してから宿泊客が減りこんな筈ではなかったというではないか。高速よりも在来道路のバイパス、複線化のほうがコストも安いし、効用もある。高速の途中で降りて宿泊、休憩、地方の活性化につながるのではないか、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という標語がそういえばあった。今30兆円の道路公団の借入金、誰が払うのか、建設国債だから良い、孫、子につけをまわせば良いというものではないだろう。
モータリゼーションということでは、1955年イタリアで大衆乗用車フィアットが誕生、日本は1966年カローラがデビュー、11年遅れ。ETSではイタリア1989年、日本2000年これまた11年遅れ。車は日本製が世界最高の品質と安価な価格だが、道路は問題山積、同じ日本人で何が違うか、ずばり民営か官営かの差だ、国内外の競争にさらされないと駄目だ、ぬるま湯にひたっていては駄目、小泉総理殿、構造改革待ったなし、特殊法人は民営化すべき、日本人だよ智慧をだして頑張るに違いない。
「日経ビジネス」2001.9.24号に上記のような内容で投稿したら「ビジネス世論」欄に掲載された。