子どもの家憲章


 子どもの家は、働き続けたい父母たちが、自らの手でつくった保育所です。めざすところは、子どもたちが等しく健やかに育ち、父母が生きいきと働き続けられることを守る保育所であり、同時に子どもの家の保育者が安心して働き続けることができる保育所です。そのために、一人ひとりの子どもと、父母と、保育者がともに心をよせあうことができる、あたたかな関係を基礎として、みずからの保育力を向上させ、よりよい保育所と保育制度の確立をめざします。

<事業使命>
 1 子どもの家は、次世代の社会を担う子どもたちを健やかに育むとともに、父母の働き続ける権利を守る崇高な役割を自覚し、保育の質と、地域の保育力を高めることを事業の使命とします。

<自主の歴史>
 2 子どもの家は、保育所本来の役割を必要とする父母によってつくられた、共同保育所という歴史をもっています。時代と地域に求められる保育所を常に自主・自立の精神で歴史を開きます。

<児童観>
 3 子どもの家は、国連児童憲章・日本国憲法・児童福祉法の児童観・保育観とその理念を尊重し、子どもたちの発達を等しく保障することをめざし、子ども中心の保育をすすめます。

<運営原理>
 4 子どもの家は、非営利・民主・共同を運営の原理とし、一人ひとりが子どもの家の運営に参加できます。

<共育ち>
 5 子どもの家は、子どもと父母と保育者が手をつなぎ、地域に支えられながら、互いに学び、育みあう「共育ち」を大切にします。

<運 動>
 6 子どもの家は、よりよい保育と子育て環境を実現するため、多くの市民・団体と力を合わせます。

<願 い>
 7 子どもの家は、保育・運営・運動に関わる学びあいの中から、父母と保育者がともに一層高い人間性と科学性と社会性を身につけ、平和で豊かな地域づくりに貢献できる市民として成長していくことを願います。