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知って納得


■お手軽簡単!離乳食の基礎■

離乳食と聞いて「どうしよう…できるかしら?」「めんどうだなぁ…」と難しく考えてはいませんか?
初めての出産、、そして育児ならなおさらですよね。でも大丈夫!心配はいりません。大人の食事をちょっとアレンジしただけで簡単に離乳食ができちゃいます。
忙しいとつい、レトルトや、ビン詰めのベビーフードに頼りがち。そんなものに頼らないでも、素朴で安全な食材を調理し、大人も子どもも一緒に、健康でおいしい食事を楽しみましょう。

●まずは野菜スープ一さじから<準備食期3〜4ヶ月>

離乳食の初めの一歩は、まずは野菜スープから始めましょう。
これはミルク以外の味に慣らすためと、スプーンに慣らすという両面を持っています。
*果汁について
よく育児書や離乳食の本に「生後1ヶ月頃から果汁を与える」と書いてありますが、
→ビタミンの補給としては現在のミルクの成分に必要量が含まれている。
→季節によっては高価なフルーツを少量ずつ、清潔第一で絞らなくてはならず、かなり手間がかかる。
→離乳の準備食として考えた場合、味覚が強すぎて他の食品の味に慣れにくい。
などの理由から、果汁を与える必要性はあまり無いと言えます。
初めの2週間で野菜スープのみで、以降2週間ごとを目安に、つぶしがゆ+野菜スープ(みそ汁)、つぶしがゆ+みそ汁+野菜マッシュと与えていきましょう。
最初、イャーな顔して口から出してしまうのは当たり前! だんだん慣れていきますから、無理に進めず、ミルクを与えて下さい。

◎野菜スープ(子どもには離乳食として、大人には具だくさんのみそ汁で一石二鳥)
人参、タマネギ、キャベツなどの野菜をだし汁で煮て、味噌を溶き入れる前にスープをとりわけておく。
薄味のみそ汁をつくり、上澄みを与える。
◎つぶしがゆ(小さなすり鉢とすりこぎで簡単に!)
ごはんをほんの少々柔らかめに炊く。少量のごはんをすり鉢にとりわけて、少しのお湯を加えて、するだけ。
はじめはトロトロ、子どもの発達段階にあわせて徐々にご飯粒の形が残るようにしていきます。

道具はこれだけ

お湯とご飯を入れてすりつぶす

できあがり



◎野菜マッシュ(こちらも味噌汁を利用!)
味噌汁の具に根菜類(ジャガイモ、人参、大根など)を多く取り入れ、柔らかく煮えたらすり鉢に入れ、すりつぶすだけ!
野菜マッシュも段階にあわせて形を変えていく。

これも道具はこれだけ

やわらかく煮えた野菜を入れてすりつぶす。お湯は入れない

できあがり


●離乳食の幅を広げる<前期5〜7ヶ月>

だんだんミルク以外の味に慣らすよう、タンパク質、少々繊維のある葉物の野菜、そして調味料などを徐々に取り入れていき、食品、栄養面の幅を広げていきましょう。
午前中のミルクの時間に離乳食を与えて、足りない分をミルクで補います。

  食品 形態
主食(糖質) ごはん つぶしがゆ
パン パンがゆ
うどん くたくた煮をきざむ
主菜(蛋白質) 豆腐 味噌汁などに入れて軽く煮る
白身魚 煮る、蒸すなどしてつぶす
ひき肉 同上
副菜(野菜、イモ類) 根菜(ジャガイモ、人参etc) 煮てつぶす
葉物(ほうれん草、小松菜etc) やわらかくゆでてきざむ、擦る
調味料 しょうゆ、さとう、しお、みそ 薄味を心がけて加える

★うどんをやわらかく煮てきざむ際、まな板の上できざまなくても、すり鉢の中に入れておたまで軽くたたくと手間がはぶけて清潔ですよ。

●噛むこと、飲み込むことの体験を<中期8〜9ヶ月>

最近、「噛めない子」「飲み込めない子」が増えています。噛む(咀嚼)ということは、脳を刺激して活発化させることと大きく関係し、とても大切な事です。まだ、奥の歯がほとんど生えていないこの時期ですが、歯茎でモグモグと噛み(咀嚼)、ゴックンと飲み込む(嚥下=えんげ)ということを体験させましょう。

食品 形態
ごはん やわらかめ
パン そのまま
うどん(麺類) 煮込み、炒める
野菜(根菜) 大きめに切り柔らかくゆでてそのまま
野菜(葉物) 煮たりゆでたりしてきざむ
果物 きざんだり、そのまま
ほぐす
豆腐 煮る、焼くetc
納豆 ひきわり
細かく切って
海藻 柔らかく煮る、細かくきざむ
調味料 油、しょうゆ、さとう、味噌、マーガリンetc



★7ヶ月頃より、昼食、おやつ(午後食)の2回食となります。子どもの胃は小さく、一度に多くの食品を食べられないため、おやつも大切な食事なのです。お菓子などではなく、おかゆ、パンがゆなどの軽食を摂れると良いですね。
★8ヶ月過ぎから、昼食、おやつ、夕食の3回食。
★9ヶ月過ぎから朝食、昼食、おやつ、夕食の4回食になります。

●離乳<後期10〜12ヶ月>

徐々に噛むことをマスターしていきます。繊維がとても多かったり、食べずらいようなものは細かく切り、かみ切れるような物はなるべくそのままの形状で与えるようにして進めていくと良いでしょう。

★離乳を進めていく中で、コップやおわんから飲めるように練習をしていきましょう。ほ乳瓶、母乳への執着心から離乳食を食べなくなったり、夜中に何度も目覚めるといった弊害が出る場合があるので、1歳の誕生日頃を目安に哺乳ビンからのミルクをやめていくと良いでしょう。哺乳ビン、母乳からすっかり離れて情緒が安定してこそ本当の意味の離乳と言えますね。
★牛乳について
牛乳は、タンパク質、カルシウムが豊富で発育には良いのですが、ビタミン、糖質が少なく、離乳食の内容(繊維質の野菜、ビタミンCの豊富な野菜)を深めないと、便秘がちになります。また、アレルギーを起こす事もあるので、その子の状態をみて進めます。
★たまごについて
たまごもアレルギーをおこしやすい食品です。特にその子の皮膚の状態などを見て、1歳位を目安に食べさせていくと良いでしょう。


●近日中に給食のレシピを公開します(一部しか載せられませんが)。とりあえず一例のサンプル(最後の離乳完了期以降)をご覧下さい。乞う、ご期待。

左上サバのムニエル、右上ワカメとキュウリのごま酢あえ、左下ご飯、右下ジャガイモと人参の味噌汁



■離乳食の悩み、疑問、ご意見お聞かせ下さい■



最後になりましたが、離乳食についての悩み、疑問をお寄せ下さい。どなたでも結構ですよ。もちろん、ベテランのお母さん、保育関係者の方や、栄養士さんなどのご意見、経験なども歓迎します。このページに反映させていきたいと思います。(メールでも結構ですが、その際、なるべく電話番号を書き添えて下さい。担当者、実はあまりハイテク人間ではありません(^^;) )