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■認可外保育所 Q&A
Q 
保育は本来行政が責任を持った認可保育所がすべきことで、認可保育所を整備することが本筋だと思います。それでなくても今認可保育所の整備が遅れているのに、なぜ認可外の保育所の整備や存続のために行政が努力しなくてはならないのですか?
A 私たちも保育は基本は認可保育所がすべきことだと考えています。保育所に預けることが必要と考える父母のみなさんが、いつでも、誰でも入れるような保育所と、その制度であって欲しいと願っています。ぜひそのために行政もがんばってもらいたいと思います。また、父母の皆さんや市民の方もおおいに今の制度をしっかりまもり、発展させるように見守っていけたらいいですね。
 それでも私たちがあえて認可外保育所を作ったのには、それぞれの理由がありました。それは、「本来」という言葉があらわすように、原則では保護者の皆さんの保育要求を解決出来ない事態が、その時代の保育行政のなかに存在するためです。
 たとえば、今の「待機児童」=子どもたちを保育所に入れたくても、アキがないなどの理由で入れない事態をそのまま放置したら、どうなるでしょうか。また、障害児保育もまだまだ認可保育所での受け入れの体制は十分でありません。私たちは、それで困る人たちのために認可外の保育所を作っているのです。
 こんなときのために、児童福祉法24条では、付近に保育所がない等やむを得ない事由があるときは、その他の適切な保護をしなければならない。と行政に「適切な手立てをとらなくてはならない」としているのです。
 その「適切な手立て」として、子どもたちがどのような保育園にいても均しく扱われるために、具体的には認可保育園に通う場合に準ずる公的な支援を求めているのです。

Q 認可外保育所ではかつて、乳児の事故等があり心配しています。船橋の認可外保育所は大丈夫ですか?
A ご心配はもっともなことです。私たち認可外保育所もそのことはとても心配して、その対策は各保育所ごとに誠心誠意とっています。認可外保育所を開設した最大の思いは、どこの保育所も「子どもをしっかり守って、保護者の皆さんが安心して働き続けられるように」です。
 私たちは、何よりも子どもを安全に守ることを第一に考えて、自己努力しています。同時に、行政に対しても私たちが適切な安全策をとれるように施設を改善したり、保育にかかわる職員を十分配置したり、するために必要な運営費の補助を求めています。これも行政がとるべき「適切な手立て」の中身です。また、絶対に事故はおこさないという決意は認可、認可外問わずしていますが、万が一の場合に対処するために多くの認可外保育所では保険をかけて対応しています。浦安市などでは、こうした経費も行政が相当分を負担しています。

Q 認可外保育所の多くは営利を目的とした保育所だと思います。そこに公的助成をすることは経営者のふところが暖まるだけで、子どもの処遇が改善されたり、保育にたずさわる職員のみなさんに回らないということはありませんか?
A 残念ながらごく一部の認可外保育所のなかには、営利しか考えない保育所もないとはいえないのが実態です。しかし、圧倒的多数の保育所は、営利どころか、明日の経営をやっていけるかどうかを心配しているほどです。それは良心的な保育所ほど経営危機になりやすいとさえ言えます。殆ど自分たちの「経営努力」では解決できないところにきています。
 公費助成が「営利目的に使われないか」という心配は、助成の仕方ひとつでどうにでも解決できます。
たとえば、使い道を指定した補助というやりかたもできます。
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