暇と体力に飽かせて、「阪急電車」(有川浩 著)の舞台を訪れてみました。
いやー、いつかやってみたいとは思いつつ、
まさか本当にやることになるとは自分でも思いませんでした(笑)。
ちなみに読書好きな人なら問題ないと思いますが、それなりに長文警報発令中です。
(PCでの閲覧を強く推奨。携帯だとかなりしんどいと思われます)
「阪急電車」の舞台は正確に言えば
「阪急今津線」の西宮北口駅から宝塚駅までまでの区間になります。
ちなみに両駅間の距離は10kmにもなりません。
さて、そのやり方ですが、とりあえず宝塚駅までまず電車で行きつつ、
各駅で降りてホームの雰囲気を見てきました。
そして宝塚駅に着いたら、今度は西宮北口てくてく歩いて戻ってきました。
きょろきょろ寄り道しながら歩いてきたことを差し引いても、
3時間15分で戻ってこられたのでまあ適当なお散歩コースでしょう。
まずは電車で乗りつけた宝塚駅。
さすがに終点でもあるし、ターミナルでもあるので乗降客は多かったです。
駅を降りてすぐの橋は武庫川にかかる橋で、
例の「『生』の字が書いてあった中州」のある川です。
それを宝塚駅側から阪急電車の方を眺めたのがこんな感じ。
宝塚駅近辺は「さすが」という感じで宝塚一色ですね。
駅を降りて宝塚南口駅に向かうと、建物にも風情があって、
それを写生する人たちがけっこういました。
というか緑も多くて気持ちのいい道です。
メインの「宝塚劇場」はこれ。
遠目の方が全体の雰囲気は感じられますね。
さらに宝塚南口駅に向かう途中、
「はなのみち」というちょっとした小径がありました。
こんなものがありましたよ。
阪急グループ創始者の「小林一三」像。
まあこれはちょっと阪急の商売っ気が見えなくも無いですが、
それを差し引いてもこの「はなのみち」は綺麗でしたね。
さらに歩いて宝塚南口駅の直前くらいですね。
またまた例の中洲を撮ってみました(上段左側)。
でもここにどんな風に「生」を書いていたのか、
ちょっと想像しにくいデス(苦笑)。
上段右側と下段は電車の中から征志とユキが見た(と思われる)景色です。
さて、宝塚南口駅です。
メインターミナル(?)の宝塚駅が近いせいか、あまり大きな感じはしません。
あの「最強のオバサン軍団」が押し寄せた、また翔子が討ち入りを果たした
件の宝塚ホテルはこちら。
あれですね、思ったほど大きくないんですね。
まあこれはヒルトン大阪とか日航ホテルとか比べる対象が悪いのかもです。
駅前にはこんなものもあって、ちょっと和んできました。
(期間限定でしょうけどね)
ガチャピンーーー(笑)。
あと作中では触れられていませんでしたが、
宝塚南口駅には「手塚治虫記念館」もあったみたいです。
時間を考えて訪問はしませんでしたが。
ここから次の逆瀬川駅に向かって線路沿いにてくてく歩きました。
このあたりは阪急電車が高架の上を走っていて、
その下にはだいたい線路と並行して道がありました。
その道中で見つけた、ちょっとおしゃれっぽいご飯のお店。
さすがに立ち寄りはしませんでしたが。
それと、この「宝塚南口〜逆瀬川」間に宝塚第一小学校がありました。
昨今の学校事情を考えると、それなりに大き目の学校なのではないでしょうか。
さて逆瀬川駅です。
見ての通り、かなり大きな駅ですし、周りも発展しています。
これは征志が「住みたかったけど人気が高くて見つからなかった」というのも
ちょっと分かるような気がします。
そういえば写真に撮るのを忘れて悔しかったのですが、
亜美ちゃんが時江に「おねだり」するという「大きな100円ショップ」も
駅近に発見しました(笑)。
下は個人的に興味を惹かれたラーメン屋さん。
食事時というのもありましたが、けっこうな賑わいを見せていました。
ここから次の小林までまた歩きます。
途中、また所縁の施設を見つけて一人ほくそ笑んでました。
征志が中央図書館と合わせて使っていて、
ユキに「ずる〜い」と言わせた西図書館です。
今回、路線が違うので中央図書館は行っていませんが、
これなら西図書館だって相当に大きい規模だと思いますよ?
小林駅到着です。
思うに、駅としての描写が一番多かったのはこの駅ではないでしょうか。
確かに駅のホームに降り立ってみても
「何が『いい』のか」は分かりませんでした(苦笑)。
そして残念ながらツバメの巣は今はないようです。
そうそう、そういえば阪急今津線の各駅は
西宮北口駅と仁川駅を除いて改札は一つのようです。
そのため、ホームが分かれている駅では
架橋を渡って改札のある側へ行くようになっていました。
それはさておき、翔子が真っ先に入ったスーパーがこれと思われます。
本当に、上の写真から外れた右隣は駅売店なのですが、そのさらに右に
ちょっと入れるようになっていて、そこがスーパーでした。
私も小腹が空いたのでおにぎりとペットボトルのジュースを購入しました。
お値段安かったです。
特にペットボトル(500ml)が98円というのは驚き。
小林駅からの改札を左手に折れるとこんな感じで坂道になっています。
遠くに「大きなスーパー」も見えるんですが、写真だとキツいか。
さて、その件のスーパーです。
中に入ってみたのですが、
ちゃんと2階に婦人服売り場があります(笑)。
ちなみにこのスーパーの隣には比較的規模の大きな
100円ショップがあったりファミレスがあったりして、
やっぱり生活には便利そうです。
駅からここまで徒歩10分くらい...だったかな?
さて、また次の駅(仁川駅)に向かって歩きます。
基本的には住宅街なのですが、途中にこんな畑もあったりして
なかなかのどかないい雰囲気の場所です。
さて、仁川駅到着♪
ここも駅前にロータリーがあったりして大きな感じです。
そしてもちろん、仁川と言えば、カツヤがミサを放置して
行ってしまった阪神競馬場。
駅のすぐ北側にありました。
そして、この仁川駅ですが、「小仁川」という川と「仁川」という川
に挟まれた格好になっていました。
上段左が「小仁川」、上段右が「仁川」です。
ついでに言うと、この仁川で行政区が変わるようです。
宝塚駅側が宝塚市、西宮北口駅側が西宮市。
つまり、阪急今津線の各駅は二市に跨った路線ということでした。
仁川駅を離れて次の甲東園駅に向かいます。
何故か突然お墓が登場。
そういえば小林駅だかのすぐ隣にもお墓がありました(焦)。
そして対照的に教会も発見。
駐車場から考えると規模は大きめのような気がしました。
そういえば、権ちゃんが「ワラビを取ろう」としたのって
仁川駅〜甲東園駅の間でしたよね。
でも残念ながら「傾斜45度の斜面」は見つけられませんでした。
くすん。
さて、気を取り直して甲東園駅に到着です。
駅が面白い形をしていますよね、ここ。
GWだったせいか、圭一や権ちゃんの通う学校の学生さんらしき人たちは
あまり見かけませんでした。
もちろん私服なので私が「それ」と気付いていないだけかもですが。
その他は特に目を引くものもなかったので、次の駅に向かって歩きます。
次の門戸厄神駅に向かう途中、電柱の町名表示に思わず目を剥きました。
「神を呪う(のろう)町」ですよ!?
なんでこんな町名になっているんでしょう?
自分としては相当にインパクトありました。
途中ですれ違った電車。
特に意味はありません(苦笑)。
さて、次の門戸厄神駅に到着です。
ここも特に駅前で目を引くものがなかったので、次の西宮北口駅に
向かおうかと思ったのですが。
このときの時刻が14時30分で、残りはあと一駅。
時間に余裕がありそうなので、「門戸厄神」を探してみました。
「門戸厄神」って正確には「東光寺」なんですね。
門戸厄神駅から歩いて15分くらいのところにありました。
割と新しい感じです。
お参りの人はぽつぽつ来ていました。
ちなみにここの一角に「四国八十八箇所」の掲示があり、
「はて」と思って行ってみたら「第○○番札所 △△寺」の表示と
小さなお地蔵さんがずらーっと並べられていました。
なんだこれ?
もしかして「四国八十八箇所巡りをしたいけれど、
そこまではできないという人」がここを一周して
八十八箇所巡りをした気になるのかしら?
詳細は謎です。
それと、門戸厄神駅と東光寺の間で見つけた掲示。
言いたいことは分かるんですが、このご時勢に「車馬」って、
「馬」を乗り物にする人はいないんじゃないですかねえ?(笑)
いよいよ最後の西宮北口駅です。
後で本を読み返して思い出したんですけど、
本当にここで「今津線」は一度終わるんですね。
路線的には、阪神国道駅と今津駅があるんですが、
ホームを変えて乗り継ぐことになるんです。
珍しい。
さて、聖地巡礼これで終わりです。
最初に西宮北口駅から電車に乗って宝塚駅に向かったのが10時30分。
それから各駅で降りつつまた乗るのを繰り返して
宝塚駅に到着したのが12時。
ちなみに10分に1本ペースで電車出てます。
それからのんびりお散歩しながら戻ってきて、
最後に西宮北口駅に到着したのが15時15分でした。
なかなか手ごろな感じじゃありませんか?
「阪急電車」の舞台の雰囲気が楽しめて、なかなか楽しい休日でした♪
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