臨時電車はあっという間に途中降りなければ離れなければならなかった。 〜略 乗り換えて。どんどん現実に近づく。同じものを持った人がいない。浴衣ウチワも祭りのあと。 なんとなくひとつ前の駅で降りた。懐かしいさびれた駅だった。あの頃の仕事先の。同じ夜で同じコンビニで同じタクシーだった。 そこからタクシー国道を走る。家近くのレストランで降りた。 22:20 時間はサッカー真っ最中なのにみんな平和に話して食べていた。 1人だから席があれだったらやめようとした。でも4人席を独占できたのでそこにした。ハンバーグとライスセット(和風)とドリンクバーで。1人の自分になんとなく店員さんはやさしかった気がした。目玉焼きとポテトに塩を振った瞬間に涙。 家じゃないことにうれしかった。資料を開いてみながら食べてた。カメラの画面で振り返ってた。あまりに感受が深くなりやばくなったので消した。ハンバーグはおいしかった。お箸で食べた。ドリンクバー繰り返しコーラ・オレンジジュース。いちいち気遣わなくていいのでラクだった。美里の今後のツアーのことでどこに来るのか行くのか、申し込みは。 ノートPCを持ってきて今度ここでいろいろやればいいのか、呼べばいいのか。ふと思った。ファミレスで。 仕方が無い。帰ろうとレジ。混んでいた。 傍のおもちゃ売り場で「レアル・マドリード」の公式グッズがあった。さすがレアル。さすがにTシャツは恥ずかしいので。ボールペンを。充分に恥ずかしいです。なぜか勢いだった。なにか買おうと。たぶんやさしかった店員さんへの思いと今日のこと。 525円もしたが。いつもの家の50円ボールペンはさすがにやばいらしかった。美里のライブなのに買ったグッズはレアル。 帰りは気楽な歌で。現実に引き戻った。なぜ帰らなくてはならないのか。しばらく途方に暮れて。想いを胸に。 夜中。「楽しかった」という言葉に。 --- ドームであのような自分は最高な自分で。そりゃあの人も一番輝くはず。 輪が和になって。ダメなものはダメとおいていかれる。 ブルーの和になっている。 足りなかったものはやっぱりこれとあれなんだ。この音の和の中で。 何人かに心配をさせ。言葉に潤って。 真夏に不安要素だらけだったけど、夜は涼しくなって。着替えのシャツも持っていってタオルも。 暑いを熱いに変えてしまっていた。でも美里は「猛暑だから無理しないで」というから、熱かった。 あの会場とあの音とあの演出と、あの2人。 2004年一度きりのこの夏の音楽フェスティバルは渡辺美里西武ドーム スタンド上にずらっと売店があって、お祭りの様で。買って食べてる余裕なんかなくて。 19年目にしてやっと初めて行った西武ライブなのに来年で終わるとは。 ライブ中に涙でステージが見えなくなった。 なにもかもよかった。なにもかも。歩くも。今までのライブベスト3に入ってしまう。 ひとつの事柄だけでも最高なのに もうひとつふたつまでも最高にさせてしまったから もうサイコーだった。 やっぱり好きだった。 あれから10年も この先10年も 2004.08.07 西武ドーム |