【少女展爛会オフィシャルサイト】 ファストガイド

キャラクタタイプ「アリス」(C)おおかみいぬ氏
 ファストガイドでは

 『少女展爛会』に初めて触れる方、『少女展爛会』とはどんなものか、手早く把握したい方に向けて、その内容を駆け足でご紹介します。
 ファストガイドを上から下まで流し読んでいただければ、必要最低限のことは知っていただけると思います。
 さらに詳しい内容が必要な場合や、作品世界のお味見をご所望であれば、「お試しコンテンツ」をご覧ください。
 『少女展爛会』関連製品の展開状況が必要な場合は、「製品情報」をご覧ください。


情景
 物語の舞台

 あなたは物心ついたときから、途方も無く大きな屋敷に棲んでいる。
 いくつもいくつもある素敵な部屋の一つを自由に使っており、着るものにも不自由しない。食べるものは、あなたが作っているのかもしれないし、あなたと親しい少女がいつも作ってくれているのかもしれない。

 この屋敷にはあなただけでなく、たくさんの少女が思い思いの部屋に、思い思いのスタイルで棲んでいる。あなたにはきっと友達がいるだろうし、同じ数だけ気に喰わない相手もいるだろう。

 屋根裏部屋から地下室まで。部屋はいくつだってある。気が向いたなら、バルコニーから中庭にだって出られる。雨の日や風の日もあるけれど、姉妹たちはいつだってなにかしらやらかしている。やることはいくらでもあるし、あなたの興味を惹くものも、決して少なくないだろう。

 ……あなたがいつ、どこから来たか? それはわからない。
 …………あなたはいつか、どこかに行くのか? それもわからない。
 ………………そもそも、この屋敷は一体どんなものなのか?
 ……………………そんなことを気にしているヒマはないはずだ。ほら、ずっと楽しみにしていたパーティがもうすぐ始まる。あなたがぐずぐずしているから、みんなが迎えに来てるじゃないか。

 さぁ、今日も楽しんでおいで。明日も、明後日も。

*     *

 広大な敷地と呆れるほどの部屋数を誇る、得体の知れない洋館が、このTRPGの舞台となります。
 この屋敷には様々な年頃の少女たちだけが棲み付いています。幼児と言える年頃以下の子供はいませんし、大人と呼ぶに相応しい分別や年季を備えた人物も一切いません。この屋敷の住人は少女のみ。この屋敷の外の世界を見たこともありませんし、そんなことを思いつくことも稀です。

 しかし、地下の食料庫に食材が途切れることはありませんし、クローゼットに衣装の途切れることもありません。几帳面な少女が掃除をかけている場所もありますが、そうでない場所が過剰に汚くなることもありません。
 生活に困ることはないのです。どんな仕掛けかはわかりませんが。

 プレイヤーは、この屋敷に棲む少女の一人として、毎日を過ごします。

 ただ、それだけのTRPGです。

 ……もちろん、退屈はさせません。少女達は晩餐会やらお茶会やら、つねに何かしらやらかしていますし、個人や仲良しグループ同士が角を突っつきあうのだって日常茶飯事。複雑怪奇な人間関係の渦に巻き込まれてしまえば、余計なことを考えるヒマなどないはずです。


キャラクタクラス「ゲイム」(C)おおかみいぬ氏
 TRPGとは? - 百合の花だけを辿って来た方へ

 TRPGはいろいろな側面から捉えられる遊びです。「遊んでみてようやく、どういうものだか腑に落ちる」と言われることもあり、言葉を尽くすだけで伝えきるのは至難の業です。
 いろいろな説明の仕方が考えられますが、『少女展爛会』に似合うやり方で、説明してみましょう。

 TRPG『少女展爛会』とは、聞きながら語りながら聞く物語です。
 TRPGの参加者は物語の登場人物を演じます。この物語、舞台や発端は決められていても、結末は曖昧なまま。参加している「あなた自身」が、登場人物の立場で感じ、考え、行動し、物語を結末に導いていくのです。
 参加者のうち1人は、物語を準備する役割、いわば脚本家兼監督(ゲームマスター)を受け持ちます。残りの参加者は、各々登場人物(キャラクタ)を1人づつ受け持つ役者(プレイヤー)となります。
 そうした全ては、会話で行われます。ゲームマスターは状況を語り、プレイヤー達は各々の立場でそれに臨みます。ゲームマスター、プレイヤーの間の協力や駆け引きが、TRPGの醍醐味。隣の誰かが語る物語を聞き、自らも語って物語を広げ、その物語がさらに展開していくのを楽しむ。そんな遊びなのです。


キャラクタタイプ「人魚姫」(C)おおかみいぬ氏
 特徴、目標

 本作は、人間関係のもつれを主要なテーマとして、ゲームシステムを構成しています。一般的なファンタジー作品、SF作品のような斬った張ったの「戦闘」ルールの部分を、少女達が火花を飛ばしあう人間関係のイニシアティブ争いとして構成し、「感情」や「気持ち」の揺らしあい、揺れ動きを描写します。
 勝者は望む相手と望みどおりの関係を確立し、敗者はそれを受け入れなければなりません。姉妹の契り、主従の誓い、親友の約束、あるいはそれ以上の……
 最大の特徴は、勝者と優位者が必ずしも一致しないこと。屋敷の中の小さな王国の女王から、いつもいじめられている少女が勝ちをもぎとったとき、少女自らが女王の奴隷となることを決めてよいのです。
 女王は彼女を溺愛するでしょう。這いつくばる彼女に満足し、従属する彼女に安堵し、彼女の奉仕を喜ぶでしょう。
 ……そして、彼女無しにはいられなくなるでしょう。

 人間関係において、見た目のイニシアティブと実質のそれは往々にして一致しません。当事者達が気付いていないことすらしばしばあります。
 錯綜しもつれ合う少女達の世界を耽美に描くこと。それが、このTRPGの目標です。


キャラクタタイプ「ドロシー」(C)おおかみいぬ氏
 遊び方
 普通のTRPGだと大体、
  1. 事件の発端に出くわし、
  2. ちょっとした謎解きをしたり、敵に関する情報を集めたりして、
  3. 敵とのバトルが起こり、それに勝ち残る。
という運びになると思います。
 本作もおよそそんな造りなのですが、
  1. 事件(ただしお茶会やろうとか散歩に出かけようとか)の発端に出くわし、
  2. 一緒に出かける少女たちの癖や好み、人柄などを把握して、
  3. 様々な人間関係を結んでたくさんの少女とお近づきになる。
という感じです。

 血沸き肉踊るバトルシーンが、丁々発止の人間関係の駆け引き、イニシアティブ争いに化けるわけです。
 武器や魔法で敵のHPを減らしていくのではなく、美味しい茶菓や魅力的な仕草、衣装などで相手の感情を限界一杯まで昂ぶらせ、ハートを掴み取るのが、本作の流儀とお考え下さい。
 本作では、みなさんが演じる少女プレイヤキャラクタ(PC)は、HPでなくテンションゲージを持ちます。あの手この手の手練手管で相手の感情に揺さぶりをかけ、限界を突破するまでテンションを高めていきます。
 相手が限界を越えたら、あなたの勝利。あなた主導で【関係】を結び、相手はその関係を受け入れなければなりません。関係を取ることが相手を倒すこと、取られることが倒されること、と考えると、わかりやすいでしょう。
 これが、システムの中心となるショウ・アップの仕組みです。

 ゆえに、本作ではゲームマスタ(GM)は、魅力的な舞台やイベントと、魅力的なノンプレイヤキャラクタ(NPC)を用意し、PCたちのお相手を務めることになります。
 必ずしも、PC対NPCである必要はない点、ご注目ください。1人のNPCを巡ってPC同士に争奪戦を繰り広げてもらったり、ターゲットのPCを他のPCとNPCで奪い合ったり、などの展開も比較的容易なはずです。


キャラクタクラス「プリンセス」(C)おおかみいぬ氏
 TRPGを遊ぶ方へ - テクニカルノート

※ここに書いてある謎の呪文がわからなくても、遊ぶのに支障はありません。ご安心ください。

 システムの主なギミックを手短にご紹介しましょう。


 参考資料

【少女展爛会オフィシャルサイト】 ファストガイド