PEARL HARBOR(パール・ハーバー) "愛"in Tokyo Dome <試写会>  2001/06/21 東京ドーム  
 この夏注目ということで、先日当選した試写会である「パール・ハーバー」を見に行った。普通、試写会は小さな映画館やホールなどで行われ、今日のように東京ドームみたいな大きなところで沢山の人を集めてやることはあまりない。そういうこともあって、映画の内容はさることながら、一体どんな規模で試写会があるのか非常に楽しみだった。東京ドームに入ると、すでに開演時間が迫っていたこともあり、内野席は1階も2階も満席状態。仕方なく、スクリーンの右側の方へなんとか席を確保。ところでこのスクリーンが凄い。ヨコが35m、タテが17mもあるという。この超巨大なスクリーンがセンターとセカンドベースの中間あたりに据えられている。これだけデカイと、多少正面からずれていてもまったく気にならず映画を見ることが出来た。

 今日の試写会、スケールもでかいがなんとゲストと称して各界の著名人が何人も東京ドームに訪れた。あまりにも多くてとても全員は覚えてないが、覚えてるところだと、山本寛斎、ケイン・コスギ、トゥナイト2でお馴染みの石川次郎、山本監督、ガッツ石松などなど。映画を見に来たのに、何故著名人を私達が拍手で迎えなければならないのかという疑問を持ちつつも、映画は始まる…。

 舞台は1941年のアメリカ。アメリカ空軍に所属する主人公の若者レイフ(まだ訓練生って感じ)が身体検査を受ける。パイロットなので視力が悪いと、戦闘機を操縦できない。しかしレイフは生まれつき字の認識が得意でないため視力は悪くないのだが検査表にあるアルファベットを読むことが出来ない。ここで検査員だった看護婦イヴリンに事情を話し、なんとか検査合格のスタンプを押してもらうことになる。これがキッカケで2人は恋に落ちてゆく(なんとも、アッサリと事は進むわけで…)。2人が知り合って間もなく、レイフは志願して英国の空軍部隊に入隊する。この頃のアメリカはドイツとの戦争に参加してないためレイフは単身イギリスへ。実戦で攻撃を受け海へ墜落してしまうレイフ。戦死の報を受け、悲しみのどん底に落ちるイヴリンだがそこには彼女を必死で慰める、レイフと同じ空軍の軍人で親友のデニーの姿があった。いつしかデニーとイヴリンは恋に落ちる(これも結構アッサリだったなぁ)。しかし、レイフは実は生きて帰国する。レイフとデニーは一旦は絶交しかけるが、パール・ハーバーを卑怯な手で壊滅させた日本軍に対しての逆襲を誓ううちに、関係は徐々に回復。最後はアメリカ軍が日本に攻め込み、日本軍の神風のように、帰りの燃料を積まずに攻撃を仕掛けたレイフやデニー達だが燃料が足りずに不時着した場所で日本軍の攻撃にあいデニーは命を落としてしまう。このミッションにつく前にイヴリンから、デニーの子供を身篭ったと告白されるレイフ。絶対にデニーには言わないで欲しいといわれるが、デニーの死ぬ寸前に告白してしまう。ラストは死んだデニーの分まで、デニーの子供と共にイヴリンと幸せな家庭を築く。ってな感じ。それで結局アメリカは日本に大勝、アメリカバンザイ、アメリカ世界一!って映画。簡単に書くと。

 実際にタイタニックを凌ぐとかって言われてた割には、3時間の上映時間の中で一度もグッとくる場面が無かったのが残念。この程度の愛やら友情の映画って戦争ものならなおさらありそうだし。実際、泣いてる人なんかも誰も周りに居なかった。しかも、ヒロインのイヴリンってさ、結局は二股かけてんぢゃんって思っちゃったし。

 あと残念だったのはまだ上映中に席を立つ人が多すぎるってこと。普段は小さな映画館だから多少席を立つのはあまり分からないんだけど、ドームほどの大きさだと視界に入る人数が多いから目立つんだな。しかも完全に真っ暗になってるわけではないし。映画の上映が終る寸前でも席を立つ人が多かった。混雑を避けたいってことだろうけど、そんなことなら見に来なきゃいいのにって思う。今日は監督とキャストが来て、舞台挨拶後にそのまま席について見てたわけだから本当に失礼にあたるよね。といっても自分は最後のエンドロールでは席を立ちましたけどね。本当に面白かったらエンドロールも最後まで見るんだけどね。どうも違うなってのが感想だったもんで。ただ、日本軍が真珠湾を攻撃するところは迫力あって、見てて気持ちよかったかも。

<5点満点で評価>
★★★☆☆