山歩き記録

2010年5月29日    

【白猪谷から伊吹山】  高知県いの町
 
 冬季、霧氷の美しい伊吹山なのだが林道が閉鎖され車で入れない。白猪谷からなら、しらさ峠を越え頂上に立つことができる。道を確認しておくため初夏の白猪谷を歩いてみた。

 6:30過ぎ自宅出発。R194を高知方面へ。寒風山トンネルを抜け、道の駅木の香でトイレ休憩。
平家平から笹ヶ峰縦走をやるというグループが居た。
長沢の信号を右折し高知県道40号(石鎚公園線)を走る。ダム湖の周辺を走るのでカーブが多い。

大瀧(おおたび)の滝の少し手前の神社の所で右折して吉野川源流方面を目指す。
途中、開けた所から岩黒、筒上山が見える。白猪谷林道(起点)の看板。ここから下っていくと吉野川源流の案内。未舗装道の様子。今日は、白猪谷から、しらさ峠経由で伊吹山に登るため左折して更に下る。正面にバンガローが見えてきた。橋を渡り駐車場に到着。

 橋の向こうにバンガローが4棟

 その傍に駐車場とトイレ

8:30 出発。ちょうど高知の人と一緒になった。彼は、しらさ峠から子持権現山まで行ってみるとのこと。

 先を行く高知の男性。カーブした所で
 車止め。

 道は広く真新しいコンクリート舗装が
 奥まで続く。
 

 約15分ほどコンクリート道(幅は3mくらい)を歩くとツキノワグマ情報としらさ峠の案内。案内に従い真っ直ぐ進むとワサビ田に立ち入り禁止の看板。高知の彼も初めての様子でそれらしき登山道が見えないと引返してくる。私たちも少し戻って舗装道を進む。

途中高知の人はガイドブックを広げている。私たちは構わず歩いて行くがいっこうに登山口らしきものは無い。10分ほど歩き地図を広げGPSデータと付き合わす。とんでもない方向に歩いている。1/25000地図にもこんな広い道は載ってない。引返す。約20分近くのロスタイム。
高知の彼は、とっくに引返し姿は見えない。

入口 右側に、しらさ峠への案内板、
左にはツキノワグマ情報板
 写真中央の杉の根元にある
黒いホースに沿って登って行く

 じっくり赤テープを確認すればこんなロスはなかった。(下山時、木の枝に、もう1つ赤テープを追加しておきました)

 9:00 出発。右手に谷川の音を聞きながら進む。初めて歩くコースなので珍しい花などないかスローモードの始まり。登り初めは植林帯。手入れが出来ているので明るい。やがて自然林。緑が気持ち良い。

 今は使われてないようなモノラックの線路  谷川の爽やかな水音と新緑の森

谷川が近くなった頃、木の橋を渡り、9:20ワサビ田に出る。(入口から2ヶ所目)
ここから植林帯のジグザグ道を約20分ほど歩くと広い林道に出た。手前下の木陰で少休止していると林道の先にあるワサビ田に行く軽トラが走って来た。地図にも出てない道だ。

写真の案内板の所に出る 左の案内板から約150m登山道は右の植林帯へ

広い未舗装林道を歩いていくと先ほどの軽トラが停まっている。谷川の小屋に荷物を運んでいた。
林道は先へと続いているようであるが、案内に従い右の植林帯へ入っていく。
約30分ほど歩くと広いワサビ田(3ヶ所目)に出た。(10:15)

作業用小屋の裏側にワサビ田 ワサビ田

ここから、沢を横切って進む。植林帯から自然林へと景色が変わる。ゆったりとした上り。
小さな花が”ゆっくりして行きませんか”と迎えてくれる。久しぶりに出会う花だ。

気持ちの良い自然林が続く ブナの森

11:55 しらさ山荘着。正面に見えるはずの石鎚は雲の中、子持権現山、瓶ヶ森〜伊予富士まで展望が開ける。近くで昼食。

 しらさ山荘
 
 後ろには子持権現

 

昼食後、伊吹山へ歩いてみる。今年の春先の重い積雪でブナの枝が多数折れたり、割れたりしていたことはネットで知っていたが、実際に目にするとかなり傷んでいる。いたる所に折れた枝が山積み。


 13:10 伊吹山頂上 

  静かな頂上でのひと時を過ごし
  下山開始。林道側を歩いてみる。

14:00 しらさ山荘。 14:10 しらさ避難小屋(2009年建設)に立ち寄ってみる。

 一部2階になっており、3部屋と、だるまストーブの間とトイレがあった。木の香りがまだ新しい
 
15:45 登山口。 15:53 駐車場。帰り支度をしていると、高知の男性も戻ってきた。予定通り子持権現まで行ったとのこと。

 山の花は、ちょうど春から夏に変わる頃だろう。少なかったが自然林の良い空気を吸えた。森歩きは楽しい。

【出会った花】

コクワガタ ミヤマハコベ
オウギカズラ 花後
オトコヨウゾメ ヤブデマリ

その他、ワチガイソウ、コンロンソウ、ナルコユリ、ミツバテンナンショウ、アオテンナンショウ、オモゴウテンナンショウ、シコクテンナンショウ、ヤマシャクヤク、ホウチャクソウ、コケイラン、サワハコベ、
ケクロモジ、カマツカ、マルバウツギ、ミツバツツジなど

【コースタイム】
往路:登山口−−⇒(約3時間)−−⇒しらさ山荘  帰路:約2時間

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