2007年11月9日 秘境の一対の滝
【夫婦(めおと)滝】 愛媛県 西条市丹原町 (鞍瀬渓谷)
えひめ秘境紀行(愛媛新聞 2006.11.20)にも出ており合併により西条市に有る滝となると
一度は訪れておこうと思い出かけてみた。
自宅を7:00過ぎに出て、R11を松山方面へ走る。丹原町湯谷口のバス停留所の次の信号を
左折し鞍瀬地区に入る。堂ヶ森の登山口の保井野集落の外れにあるバス旋回スペースの
少し先の広くなった路肩に車を停める。
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8:15 出発。
左の案内板から山道を下る。比較的緩やかな
道である。途中、”まむし注意”の文字。
ニョロ吉が苦手な私は、人通りの少ない場所では
朝夕冷え込むこの時期をあえて選んだ。
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8:30 沢に出る。1回目の渡渉。(左岸→右岸) ※下流に向かって左岸/右岸という。
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1回目渡渉。赤ペンキの奥に木橋 |
2回目渡渉。赤ペンキの奥にアルミ梯子 |
8:50 2回目の渡渉。(右岸→左岸) アルミ梯子を昇り、川の右側(左岸)の植林帯の縁を歩く。
9:20 3回目の徒渉 (左岸→右岸)
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濡れてて滑る。ソロリ ソロリ |
3回目の徒渉、対岸に赤テープと案内標識 |
9:25 4回目の徒渉 (右岸→左岸)
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4回目の徒渉、対岸に赤テープ |
5回目の徒渉、対岸の岩に赤ペンキ |
9:28 5回目の徒渉 (左岸→右岸、ここは赤テープに従い進むと川を渡る。先ほどの徒渉
から3分程のところ。)
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ここからは谷から離れて歩く。 |
足元に気をつけてイッテラッシャイ もうあと1時間 |
10:20 略図付きの案内板。「もうあと1時間」と書かれている。(従来は直進して行ったのか?)
だんだん急登になり谷から益々離れていく。所々に「夫婦滝」の案内があるので
あまり不安にはならない。木々の間から堂ヶ森の反射板が見えた。幾つもの木道やアルミ
梯子を昇り小さな支流に出た。
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植林帯の中に案内板や赤ペンキ |
小さな沢に出た。正面には鎧のような岩 |
10:55 6回目の徒渉 (右岸→左岸)正面には屏風の様な岩。右手に少し谷を下った所に
梯子が見える。
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河原の岩には下へ下る赤ペンキ。
【追加】11/14
「貝の口滝」方面へはこの沢を下るのだ
そうだ。片道おおよそ30分余りだが、岩が
ゴロゴロの沢を降りていくので、雨の日や
雨上がりは非常に滑りやすく危険だと
後日行ったおいわさんから情報をもらった。
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梯子を昇り、少し歩くと峠のような場所に出た。振り返れば大きな岩山。
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2連の梯子、一方は歪んでいる |
峠から振り返ると大きな岩山 |
この辺りに来て水の音が大きく聞こえてきた。お〜っ!やっと滝に着いたと思いきや、小さな滝。
まだここではない。しかしどっちに行くのだろう。周りを見渡すと向こう側に赤テープ。
7回目の徒渉。株元が大きいカツラの木があった。その近くに小さな案内が出ていた。
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夫婦滝手前の小さな滝 |
赤テープに従い進むと対岸にカツラの木 |
11:35 正面に轟音をたて垂直に落ちる男滝。左手には女滝(岩肌を舐めるように流れる水量の
少ない滝)が見える。併せて
夫婦滝。男滝は落差約62mとのこと。
撮影ポイントを探して歩きまわって何度かシャッターを切る。
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夫婦滝
左:女滝
岩肌を滑らかに
流れ落ちる。
(滝壷は無し)
右:男滝
轟音をたて
一気に滝壷に
落ちる
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夫婦滝 全景
左右異なった谷
からの流れが
ここに来て一つ
になり鞍瀬川と
なり、中山川へと
流れる
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全景を写そうと思ったら結局、正面の河原しかなかった。少し色づいた紅葉を見ながら昼食。
12:35 下山開始。
13:45 ”ここから1時間”の案内板。
15:00 最初の渡渉点。やれやれ!やっと戻った。途中、下りが苦手なカミさんは三度も
スッテンコロリ。危ない危ない!
濡れた木の根や苔むした石が滑りやすい。
15:18 無事登山口着。
地図で見ると三ヶ森から鞍瀬の頭に延びる尾根を挟んで西にこの夫婦滝、東にはこれも立派な
高瀑(たかたる)の滝がある。渡渉を繰り返し、滑りやすい石の上を歩いたり木道やアルミ梯子の
上り下り、変化に富んだコースで登山道のしっかりした山に登るより結構、歩き応えのある山行で
あった。
【本日のゆっくりコースタイム】
西条からR11経由保井野登山口まで 約34km
登山口→(2:40)→貝の口滝?分岐→(0:40)→
夫婦滝
登山口←(0:18)←←1渡渉点←←(2:25)
←夫婦滝
【本日出合った花】
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上段左より
・ジンジソウ
・フユイチゴ
(食べられる)
・茶の花 |
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←ヤブムラサキ
葉や実の元(萼)に
灰白色の毛が多い。
実の数もパラパラという
感じで付いている
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ノコンギク、シロヨメナ、シマカンギクなど
【メモ】
登山口 トイレなし、駐車場は登山口の少し先に広くなっている林道路肩に停めることができる。
携帯事情 登山口、滝ともFOMAで圏外