2004年2月25日 716号  土雛のぬくもり


   秋田アトリオンで開催されていた荻原和子「第四回雛・ひいな展」をみてきました。
 東北各地に残る土雛を描いたこの作品展は、古い雛が洗練された筆でていねいに描きこまれており、 なんとも素朴であたたかく、しかも気品さえただよわせているのです。
 土雛は、お雛様に手のとどかなかった庶民が創りだしたもの。お雛様が上方の顔立ちなのに対し、 土雛はいつしかその土地の「あね様」や「かか様」の顔に似るようになったのだとか。
 いまは、土雛を求める人もなく、あまり作られてもいないようです。
 そのほろびゆく土雛が、一つひとつの作品によみがえり、すこやかに育てと願う親の思いや、「夫婦の絆をたいせつに」と見るものに語りかけてくるのです。

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