2002年4月17日 634号   未来からの警告 ロングラブレター 佐藤 高雄


 テレビから軽やかな音楽が流れてくる。あぁこれは20年ほど前、結婚式の退場によく使われていたなどと懐かしく思う。
 ところが音楽の軽快さとは裏腹に、ドラマは何やらおどろおどろしい。
 それもそのはず、人類滅亡直前の近未来へ何故かワープしてしまった学校が、その舞台なのだ。
 彼らの生き残りをかけての戦いが、けなげだ。 
 くじけそうになりながら、わずかな可能性を追及し、未来から現代に向けて手紙を送る。手紙は時間の破れを通過する時、粉々に砕けてしまうが、その破片が現代に降る。
 ドラマは過去に手紙を送った後、砂漠の大地が緑に変わり、手紙が何らかの効果をもたらしたことを暗示して終わる。
 もしかしたら今、我々の頭上にも未来からの警告が降り注いでいるような気がしてならない。
   皮肉なことに、このドラマのスポンサーの一つはNTT東日本であった。
 NTTが未来に生き残る企業であろうとするなら、利潤蓄積より生身の人間を大切にしなければならないことを、このドラマは教えている。

たんぽぽ目次へ戻る

通信労組目次へ戻る