2002年2月27日 627号   あとは野となれ、山となれ 渡部 英男


 「洪水は我が亡きあとに来れ」という名文句がある。
 今の政府にピッタリの文句だ、と私は思う。民の苦難を省みず、私腹を肥やす政治家(屋)が横行し、秘書に罪を被せて「身の潔に口角泡を飛ばしても、国民の誰一人も信じていない。
 世界は今、この国に「二流国」の烙印を押そうとしている。私たちのこの国は、いったいどうなっているのだ。「弱者が滅び、強者が残る」のは動物の世界であり、「人間」の世界ではない。日本経済は「資本主義のルールから外れている」という指摘がある。国民の税金を「強者」には惜しげもなく投入し、弱者には更に「痛み」を押付けてくる。真面目に働いている者から仕事を奪い、若者に仕事を与えない。この国には「政治」というものが無い、と私は思う。
 NTT西日本の浅田社長は「鳥かごから出しても飛ばなくなった」と嘆き、社員を酷評した。飛ばれることを恐れ、鳥かごに閉じ込め、それでも不安で羽根を抜いた「責任」を忘れている。「人間企業NTT」の看板(理念)を投げ捨て、社員としての誇りを捨てさせた責任は大きいと、私は思う。
私たちの職場(会社)だって社会の一構成であり、人間社会の「ルール」を守って運営されるべきものだと思う。
私たちには働く権利があるし、「健康で文化的な生活を営む権利」が憲法で保障されているが、そこが忘れられているのではないか。

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