2002年2月13日 625号   つまらない心がまえ 池田 由紀


 ホントは機械が嫌いで、単純な手作業を好むところがあるものだから洗濯は手洗いをして、夏になったら草むしりに励もうというのが私の密かな楽しみだったのです。
休みに入ってからは一所懸命ゴシゴシ洗い、ゆすぎは3回もして気持ちがすっきりこの上なしという気分はたった1ヶ月。腕力だけは人より勝っているはずという自信が仇になり、手首の神経がやられ整形外科に通うはめに。そこの或る医院での出来事です。
 筋伝図を撮るということで3時間もかかるのでどうぞ寝てて下さい、終わったらお知らせしますからと看護婦さんが言った後、数分もしないうちに「うまく行かない?」と何度も独り言。「もしかして新しい機械?」「実は私一人で操作は初めてだなしや」「たまにしか使わない機械は覚えられもんだっけ」リセットを何度やりなおしてもデイスプレイにきれいな波線が表示せず。「あーだめだ!若い子から教えてもらわねば解んね」 忙しい若い看護婦さん「よく神経を探し当てたら一本目の指は測定値を1から2.そしてf2押して肘からの距離を測り入力して記憶させプリントアウト。これを左右の指8本分繰り返して測定するのです」と淀みなく説明してくれるのですが、なかなか大変なのです。
何回もやり直しです。あんまり可哀相で「私だってこの前まで機械では苦しめられたなだ」「時間は良いからゆっくり焦らないでしてみて」「良かった池田さんで」と有り難がられはしましたが、硬いベッドで12時までの予定が4時にもなり、手より腰が痛くなり続きはこの次という事になりました。
似たような光景を思い出し可笑しくなりました。
因みに水道代は2300円の節約になりましたが、医療費はそろそろ2万円になりそうです。この世の中、計らいを超えた何かがあり可笑しくもあり、哀しくもあるということですね。

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