2001年6月20日 593号  圧巻!ゴールド フィンガー 飯沢 智美



6/7山形テルサ開館行事と銘うち開催された「100GOLD FINGERS 」「100本の指が奏でる魅惑のジャズ」を聞いた。
山形テルサホールに足を運ぶのは開館後はじめての事で期待は二重に膨らんだ。100GOLD FINGERSとはニューヨークを拠点に活動している一流ジャズピアニスト10人(10人x10指=100)が同一ステージで共演するコンサートで、マル・ウォルドロン、ジュニア・マンス、レイ・ブライアント、ドン・フリードマン他6名とグラディ・テイト(ドラム)ボブ・クランショウ(ベース)のセッションである。
マル・ウォルドロン、は74歳の高齢となり往年のの面影を伺うことが出来ず物足りなさを感じた。と言うよりは、他のジャズメンの演奏が一人々々異彩を放ち、出てくる音に精神が引きずり込まれてしまったと言う方が正確かもしれない。
ステージ中央に二台のピアノが配置され二人で演奏する場面もあった。一人が中音域或いは低音域を奏でながらもう一方がメロディラインを奏でるというスタイルで、聞きごたえ充分!。
アンコールは観客総立ちのスタンディングオーベションとなり10人が入替り立替りのセッションで圧巻そのものであった。
ジャズは一つのモチーフを個の解釈で幾重にも織り成していく芸術である。それぞれのイマージネーションはどこから彷彿してくるのだろうかと感嘆し、一方で日本の音楽教育を受けたピアニストと呼ばれている音楽家は、楽譜が無いと弾けないというのが大半。楽譜が無くても自分のイメージで演奏できる力が身につく音楽教育はどうなっているのだろうかと考えてしまった。一夜である。

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