義歯装着などよりもインプラント治療を望む患者が増加
 年齢が高くなるにつれて歯を失う人は多くなるが,米国歯科医師会(ADA)の調査によると近年,歯牙喪失に対し,義歯装着などその他の治療よりも,インプラント治療を望む患者が増えていることがわかった。
 この調査はADAによって無作為に選ばれた約3000人の歯科医師を対象に実施された.結果,1995年には歯科医師1人当たりが施術する年間の平均インプラント本数は37.7本であったが、99年には56.2本に増加し、49%の増加率を示した。専門別では一番多くインプラントを施術しているのが口腔・顎顔面外科医で、99年には1人当たり年間平均80.9本を施術(95年は42.5本)。歯周病専門医が70.8本(同43.4本)、一般歯科医が30.6本(同27.8本)が続いた。
 さらに,回答者となった歯科医師の11%が実際にインプラントを施術したことがあると述べている。「患者はインプラントを実施する前に,まず本当に適当な治療法かどうか歯科医師の診査を受けることが重要である」とADAは結論づけている。
―ADAが3千人対象に調査―