自然界のフッ素
フッ素(F)はハロゲン族元素の一つで、自然界には遊離の状態では存在せず、ほとんど安定した化合物である。自然界のフッ素は、人間の産業活動の排出物を除けば、その全てはマグマに由来する。すなわちフッ素は“自然物”て゜あり、自然界にあまねく存在し、また我々人間の生体とって“必須微量元素”である。イオウ・炭素・亜鉛などよりも地殻を構成のしている大切な元素である。鉱物では、蛍石(CaF2)が多く、氷晶石(Na3AlF6)やリン鉱石(フッ化アパタイト、Ca(PO46F2)などがある。
自然界のフッ素
1.空気・土壌・降水 空気:痕跡〜0.002〜2ppb
降水:0.1ppm
土壌:痕跡〜数百ppm(平均200ppmぐらい)
2.水・海水 河川水・湖水:0.2ppm
地下水:0.2ppm
海水:1.3ppm前後
3.食品
4.動物組織0.2〜0.7ppm
5.血液:0.1ppm以下
6.硬組織:100〜1000ppm 骨:500ppm
エナメル質:100ppm
象牙質:300ppm
セメント質:1000ppm
 フッ素の代謝
摂取されたフッ化物は、可溶性のものであれば90%以上が胃・小腸から吸収。速度も速く、約90分で70%が吸収。吸収されたフッ素は大部分が尿中に排泄され、一部分が骨格に蓄積。汗からも排泄される。
 フッ素の毒性
 急性中毒
急性中毒症状の発現量は、フッ化ナトリウム(NaF)で2〜4r/sとされている。これはフッ素として1〜2r/s。成人で約250mgを一気に飲むと、吐き気、腹痛、下痢、けいれんなどの急性フッ素中毒をおこす事があり、致死量はNaFで約5gとされいている。
 慢性中毒
人間に報告されているのは、毎日10〜25rを多年にわたって摂取した場合、『運動障害性フッ素症』、フッ素濃度6〜8ppm以上の飲料水を多年飲料によって生ずる『歯牙フッ素症』、エナメル質形成期中に1.5〜2ppm以上の飲料水を飲用した『歯牙フッ素症−斑状歯』がある。
急性中毒の処置
@ グルコース静入
A 10%グルコン酸カルシウム溶液の静入
B 石灰水または1%塩化カルシウム溶液による胃洗浄(牛乳でもよい)
C ショックに対する処置
D 脱水症状に対する温和な利尿