2月19日 GC友の会札幌講演会−補綴臨床をみんなで考える−歯周にやさしい補綴物  2月19日、札幌プリンスホテルパミールで「歯周組織を考慮した補綴物の設計とメインテナンス」と題した講演会を聞いて来た。
 前段は神奈川県横浜市の歯科技工士遊亀裕一先生の話し、歯科医師・歯科衛生士には見えているが、普段、石膏模型と向かい合っている歯科技工士には見えていないことがあり、歯科医師と緊密なコミュニケーションを図ることにより、より一層スキルアップした技工物を作ることが出来ると話されていた。
 後段は、埼玉県川口市で開業されている亀田行雄先生の話し。
日本の歯科医療の良さは、身近に上手な歯科技工士がいることと、患者さんのすぐ近くに歯科衛生士がいること。以前、スウェーデンのリンデ先生が全てに先立ってペリオが優先されると話していたが、亀田先生も同意見。
・人間は酸性を好む、アルカリ性は好きに感じない。
・つわりの方は酸性になりやすい、酸蝕の関係もあり、食後すぐに歯ブラシをしない方が良い
・ 緩衝作用(酸性に傾いた口腔内を中性に戻す)があるMIペーストが良い
・ PMTC時のペーストの選択、リナメル−つるつるになる
・挙上の許容量は1.5_
・ P検の時は原則、麻酔をしない
・コンビネーションシンドローム−臼歯で噛める様にする。奥で咬むのが大前提。
・義歯の洗浄、定期健診時、コンクールの使用
・ドイツには衛生士はいない、スウェーデンの歯科医師は日本の二倍
MIペースト(GC)
ミネラル成分が入っていて歯面に塗布し、最後にはき出す、牛乳アレルギーは使用不可、フッ素は入ってないが再石灰化促進。
リナメル(オーラルケア)
修復&滑沢化、ハイドロキシアパタイトが入っていて細かい粒子が修復に効果的。また着色が着きにくくなる。フッ素は入ってないが再石灰化促進。