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当院にお寄せいただいたご質問のうち、よくあるものをまとめました。
Q:初めて不妊症の診察を受けようと思うのですが、どの時期に受診すればいいでしょうか?
また、受診するにあたって、何か必要なものがありますか?
A:あまりこだわらずに、ご都合のいいときにまずは受診してみてください。
そのときの状態に応じて、できる検査をしていきます。
検査の内容によって、適した時期がありますから、月経周期のどの時期にどのような検査をしていくかは、
受診したときに相談しながらスケジュールを立てていきます。
基礎体温表は、排卵の状態を把握していくために、とても役に立つ、大切な記録です。
不妊の検査および治療を行っていく上でも必要ですから、記録があればご持参下さい。
全く検査も治療も受けたことが無く、これから受診しようと思っている方は、
1ヶ月くらい基礎体温表を記録して持参していただくと診察の上でも大変参考になります。
一般的な不妊症の検査や治療は、保険診療の適応になる場合が多いので、保険証は必ずご持参下さい。
Q:不妊の原因についていろいろ検査をしましたが、異常なしと言われました。
どうして妊娠しないのでしょうか? また、治療は必要でしょうか?
A:現在の一般診療レベルで知ることのできる不妊の原因には限界があります。
ですから、検査で異常がなかったと言うことが即ち“正常”を意味している訳ではありません。
子宮や卵管の中の環境がいい状態なのか、その中で精子が元気に生きているのか、
精子が卵までちゃんとたどり着いているのか、卵と出会って受精しているのか、
受精したあとの卵は問題なく分割して発育しているのか、
分割して子宮にたどり着いた卵が着床するための環境には問題がないのか、
などなど、まだまだ検査で検出できない部分の方が多いくらいではないでしょうか。
と言うわけで、検査で異常がないからと言って、不妊の要因が無いとは言い切れません。
質問の内容からだけでは答えようがありませんが、
個々の患者さんによって治療方針が違ってくると思います。
不妊期間が短い方では、あまり心配せずにしばらく経過を見るのもいいと思います。
不妊期間が長い方の場合は、検査ではわからない部分が原因で妊娠できなかったのかもしれませんから、
排卵誘発や人工授精、体外受精など、少しでもいい環境を作るための治療が望ましいのかもしれません。
Q:転院を考えていますが、転院先の病院でも同じ検査をいろいろしなければならないのでしょうか?
A:今までに受けた検査の記録があれば、それを持参して下さい。
紹介状があれば、専門的な視点からの病状や経過がきちんと把握できますから、なおいいでしょう。
紹介状も検査結果の記録もない場合は、あなた自身のお話から推測することになりますが、
必要な検査や治療を選択する上での、参考にはなると思います。
ただ、どんな検査も、その時点での状態を反映しているに過ぎませんから、
年月が経てば変化している可能性があります。通っていたはずの卵管がつまっていたり、
下垂体や卵巣の状態が悪くなっていたり、精液の状態が悪くなっていたり・・・。
ですから、同じ病院に通院していても、同じ検査を繰り返し行うこともありますし、
随時何回でも行いたい検査もあります。そんなに検査ばかりしていたら、
経済的な負担がどんどんふくれあがってしまいますから、通常は、
必要最低限の回数に抑えていると考えていただいたほうがよいかもしれません。
転院を考えているのであれば、過去に行った検査にとらわれずに、
転院先の先生に判断をゆだねてみたらいかがでしょうか?
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