RX-178 GUNDAM Mk-II ガンダムMk-II
 反地球連邦政府組織(A.E.U.G.) 試作型モビルスーツ
 U.C.0087、RGM-79Q"GMクゥエル"に替わるティターンズ(TITANS)の主力機を目指して、RX-78の再現を意図して開発された第2世代MS。ティターンズ内の反スペースノイド意識から、AEを初めとするスペースノイド系技術者を排除して開発が行われたため、性能的に当時の最新機種に劣る面も存在したが、ベースとなったRX-78の高いポテンシャルをよく受け継いでおり、また、その基本骨格である"ムーバブルフレーム"は後のMSに大きな影響を与えた。
 3機が試作されたが、全機がエゥーゴ(A.E.U.G.)に奪取され、うち1機が塗色変更の上実戦投入され、MSN-00100"百式"と共にエゥーゴのエース格MSとして活躍した。その開発経緯からロールアウト時は装甲にチタン・セラミック複合素材が使用されていたが、エゥーゴに奪取後の補修・改修時にガンダリウム合金製に換装されたものと推測される。また本機体のムーバブルフレーム構造はエゥーゴ・AEの「Project-Z」にも大きな影響を与え、新型MSとの性能差が顕著となってきたグリプス戦争後期には、専用武装FXA-05D"Gディフェンサー"と合体した"スーパーガンダム"として運用。その後第1次アクシズ戦役でも最後まで実戦で使用されている。


ガンダムMk-II:内部構造
脚部の内部構造
RYOKAN's Impression
この機体の人気の大半は「初代ガンダムの正当派リファインデザイン版」というところにある気もするのだが、どうよ(汗笑)。最初はティターンズの黒バージョンで複数でテレビに登場、前作との違いを印象づけた。トリコロールに塗り替えられた後も白でなくライトグレー、明るい青でなくダークブルーという赤・黄以外は明度を落とした塗装で、同時に画面に出ていたZ・ZZとは異なる独自の存在感があった。
 独特のつり上がり気味の(ちょっと悪役ヅラ?)緑色の眼・黄色のツノは初代ガンダムとは違うカラーリングだがその後のほとんどのガンダムでこの特徴は引き継がれ、今じゃトータルではむしろ初代ガンダムの方が異端となっている(「SEED」のストライク&フリーダムでは戻ったが)。

 キットはゲルググ・GP01とMGで脚部の内部構造の表現が当たり前になってきた頃のリリースで、特に脚部内部構造がむき出しのMk-IIや百式はMGで最も期待されるべきキットだったともいえる。このMk-IIはMGでシリンダー部分が実際に可動する構造を組み込んだ第1号となり、後のPGにも大きな影響を与えたといわれる。また、脚部の外装甲の取り付け部分のほとんどにポリキャップを使用。流石にやりすぎだったのか、ポリキャップ接続は現在まで引き継がれているもののここまで取り外しやすくなっているモデルは後にも存在しない。
 ただ、ポリキャップの関節保持はやはり年数が経過するとヘタりやすく、このMk-IIも足首が動きすぎてポーズを維持させるが難しくなったり、腕の付け根(肩)の構造がヘタってなで肩気味になるなど問題は結構ある。そのあたり改良してVer.2が出てくれないものか…と思っていたら映画版「Zガンダム」公開にあわせて2005年秋にVer.2が登場。そのうち作りますので、作ったらまたレビューを。てかその前に作りかけのハイザック完成させんか自分。

■MGシリーズで発売中のRX-178キット
・RX-178 ガンダムMk-II(ティターンズ仕様) 1998.8
・RX-178 ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様) 1998.8
・FXA-05+RX-178 スーパーガンダム 1998.12
・RX-178 ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様) Ver.2 2005.10