MSZ-006 ZETA GUNDAM Zガンダム
 反地球連邦政府組織(A.E.U.G.) 可変型試作モビルスーツ
Zガンダム  「Project-Z」によって誕生した可変MS。当時ガンダムMk-IIのパイロットだったカミーユ=ビダンのコンセプトをもとに設計された。ウェーブライダー形態に変形することで、従来のMSでは不可能だった航続距離および大気圏再突入能力を実現。フェイスパターンも通常のいわゆる"ガンダム顔"とは異なり、ある意味で「最もガンダムらしくないガンダム」とも言われる。
 エウーゴのフラッグシップMSとしてグリプス戦役後半から活躍、第1次アクシズ戦役でも、MSZ-010"ZZガンダム"・RX-178"ガンダムMk-II"・MSN-00100"百式"とともに"ガンダムチーム"の一員として最後まで活躍した。
 その高い能力から、何度も量産化が検討されたが、極端な高コスト及び複雑な操縦性がネックとなり見送られ、カラバによる"Z Plus"(MSZ-006A〜C)が少数生産された(設定上では第1次アクシズ戦役から再び宇宙に上がったアムロも騎乗)程度だが、継続して開発・少数生産は続けられ、第2次アクシズ戦役時にも、その発展型で量産先行試作されたRGZ-91"リ・ガズィ"が投入されていた。
Zガンダム・WR携形態

RYOKAN's Impression
 このキットが登場した時は衝撃でした。アニメ放映時にも可変キット(1/100)は存在したがあまりにMS時の形態が悪すぎ、1990年に登場したHG(1/144)では一部差し替えで変形を実現しプロポーションも合格点が出たものの、ZPlusと同じ可変翼を簡単にした"ウェーブシューター"に設定変更していたのが不満で、でも仕方ないかなぁと納得させていたのに、コイツは差し替え無しの変形を実現した上にMS・WR両方のプロポーションを両立してしまった。コレがなかったらその後のPGでの実現もなかった訳で。これはカトキハジメが参画しなかったらできなかったキットでしょうなぁ。HGUCではプロポーション優先で差し替え可変になったが。
 キットを組み立てるのもまるでパズルでもやっているようなモノで、通常のMSキットなら各ブロック毎に作ってから組み上げられるのだけど、このZに関してはちょっとムリ。とにかく作っていて驚嘆の連続でした。ただ、細かいだけにポリパーツのヘタリが来るのが早く、背中の可変翼を支える支柱はすぐ荷重に負けます。その後出たZplusのキットはPGでの経験をフィードバックしつつMG版Zの問題点を改良したことになるのだろうな。まだ作っていませんが。
 …と考えていたら、2005年の「Z」映画版公開にあわせてVer.2の開発が発表され、12月に登場の予定。これは作らねば。

■MGシリーズで発売中のZ系キット
・MSZ-006 Zガンダム 1996.4 ※コーティングVer.あり
・MSZ-006 Zガンダム Ver.2 2005.12
・MSZ-006A1 ZプラスA1 (テスト機カラー) 2001.10
・MSZ-006C1 ZプラスC1 2002.2
・RGZ-91 リ・ガズィ 2001.6