MS-09 DOM ドム
 ジオン公国軍 陸戦用量産型モビルスーツ
ドム  ジオン軍が地球降下後、陸戦用主力MSとしてMS-06FベースのMS-06Jを投入したが宇宙空間用MSベースだけに諸問題を抱え、その後陸戦専用MSとしてMS-07 "グフ"を投入するも、MS単体での移動速度の遅さが問題となった。MS-07と競合するMS案(MS-08)を提出していたZIMMAD社は熱核ジェット・エンジンの開発に成功、脚部にホバークラフト機構を装備しホバー走行による重力下の高速移動を実現した試作型YMS-09を開発、量産化されることになった。
 開発中に試作したMS-07C5で試された十字方向に可動するモノアイを採用し、ドム系MS群の特徴のひとつとなっている。また、徹底した防塵処理およびシールドを持たずとも高い耐弾性をもたせた装甲により、これまでにない巨大なMSとなった。最初に受領したのが高名な「黒い三連星」だったため彼等のパーソナルカラーが塗られ、これが制式となった。
 のち、ビーム兵器搭載タイプの次期主力MSが完成するまでの暫定的な主力空間MSとして、スラスター類を変更したMS-09R(R09) "リック・ドム" が製造されている。また、U.C.0083の"デラーズ紛争"では砂漠戦用MS-09F/TROP "ドム・トローペン" が確認されており、U.C.0087前後にも派生型MSが幾つか登場している。


■MGシリーズで発売中のMS-09系キット
・MS-09 ドム 1999.6
・MS-09R リック・ドム 1999.10
・MS-09RS リック・ドム(シャア=アズナブル機) 2003.1