時々日記:1999.11.1 - 11.15 |
かなしいことなんて |
1999.11.1 (Mon) |
■F1は昨日で最終戦だが、アメリカを中心に転戦するもうひとつのフォーミュラカーの最高峰CART(インディカー)も昨日の"Marlboro 500"が最終戦。そのレースで悲劇が起きてしまった。グレッグ・ムーアが350km/hでクラッシュ、帰らぬ人に。 インディカーはF1で1983年に禁止されたグラウンドエフェクト構造(ウイングカー)が今も許されている。これはマシン全体を翼構造にして、下面を流れる空気の流れによって負圧を発生させるもので、高速で走れば走るほどマシンが路面に吸い付きタイヤのグリップが上がる。マシンの性能を上げるために効果的な構造だが、それだけに空気の流れが乱れると大変なことになる危険性もある。F1で禁止されたのは1982年ベルギーGP予選中、フェラーリの伝説的ドライバーG.ビルヌーヴ(ジャックの父)が事故死したことがきっかけだった。 F1はその後も94年にセナを亡くし、以後毎年のようにレギュレーションをいじって安全対策を講じてきている。CARTは確かに、マシンの性能といった条件での差をできるだけ小さくして単純にドライバーの腕を競うことができるレギュレーションの細かさという点ではF1をはるかに上回るが、安全面についてはどうなのだろう。 昨日亡くなったムーアはビルヌーヴ父子と同じカナダ出身の24歳、ジャックがCARTチャンプを手土産にF1へ移ったあと入れ替わるように1996年デビュー、22歳で当時の最年少優勝記録を達成し現在までに5勝を 挙げている期待の若手だった。冥福を祈りたい。 ■土曜日に発売されたMac OS 9を買ってインストール。で、今迄使ってきたメールソフトやブラウザを開けてみたら…、なにか違う。フォントの表示が今迄と違ってしまっているのだ。つまり、Macでデフォルトのディスプレイ表示フォントとして使われている"Osaka"フォントが改訂されて、これまでより小さなサイズでもドットフォントによる表示ではなく印刷時と同じフォントでの表示になったために、大きい文字ならともかく、あまり小さなサイズの文字ではかえって線がボケて見づらい、ということになってしまったようだ。"アピアランス"の設定で「なめらかな文字で表示する」サイズの下限を12から14に上げてやると大抵は解決できる。 ■噂は出ていたが、日本一を決めたばかりのホークス・工藤がFA宣言、退団が決定的になった。まだダイエーの記念セールも終わっていないうちに優勝祝賀ムードを一度に吹き飛ばしたこのニュース。ホークスのオフィシャルHPの掲示板は予想通りたいへんな荒れまくり。 本社が2兆円の負債を抱える球団としてみりゃ優勝しても年俸アップできない状況下で、工藤がFA移籍すれば、球団には2億2500万円が転がり込む。これで他の選手の年俸資金に充てられる。まさかこれが狙いで誠意のない対応をしたのでは?と疑いたくなる対応だ。そもそも、実績を考えると、他球団のエースと比べても1億5000万円という年俸が既に十分安いのだ。それで工藤が我慢してきたのは球団の内情を十分に理解していたからだと思う。それでもなお堪忍の尾が切れた今回の球団の対応。確かに工藤はことし11勝7敗と負けも少なくなく、最大のライバル:ライオンズに2勝2敗。しかし、MVPに選ばれたように、ホークスを精神面で支えたのは間違いなく秋山と工藤だった筈だ。 それを最も分かっているのはファンで、だからあれだけ掲示板に抗議を書き込んだり球団事務所に抗議電話が殺到したりしているのだろう。かつて工藤がライオンズを去る時にはこんな反応はなかった。ファンの声援が分かっているだけに、工藤も辛いだろうな…。 これで注目は工藤の移籍先になるが、資金など条件を考えるとジャイアンツかドラゴンズ、ということになるのだろう。スポーツ紙等ではG有力と報じているが、落合・宣・山田コーチ・武田と、この2球団での争奪戦になったらDはずっと負けていない事実をあなどってはいけない(笑)。故郷のチームだし、シーズン中から武田が工藤を誘っているという話もあったんだから(笑)。それに工藤、Gに行ったら勝てなくなるような気がするんだよね。仲のいい武田と一緒に、城島を育てたように次代の正捕手・鈴木をビシバシ鍛えて欲しい(笑)。 ■AOIさん、お気遣いメールありがとうございます。私の馬予想、特に今年はまるでダメです。(笑) |
出るものは出る(何が?) |
1999.11.2 (Tue) |
■Mac OS 9だが、古いアプリケーションが使えないケースが幾つか見つかった。特に個人作成のフリーソフトで時々あるので、今迄便利使いしていたものと幾つかお別れしなければならなさそう…。既にOS自体にも幾つかトラブルが報告されているらしい。早くアップデートが出てくれるといいんだけど。 ■中島みゆきの2枚の新作「日−WINGS」「月−WINGS」を入手。全曲を新曲で演ったここ数年の「夜会」に書き下ろした曲をまとめたもの。今回の特典なのか「魔女のことわざ辞典」復刻版が貰えた。さて、これからゆっくり聴こう。 |
はぁぁ… |
1999.11.3 (Wed) |
■とうとう首の痛みが頭痛にまできた。何も考える気が起こらない。集中力まるで無し。とにかく色々貼りまくり。効くかなぁ。ひたすら弱気である。 ■ダイエーホークスの公式HPを見る。例の球団側の言い訳も読んだが、あとでもう一度HPを見たら削除されていた。掲示板にはホークスファンの悲痛な叫び・フロント批判の雨嵐。結局中内オーナーが謝罪したようだが、フロントの不手際は否定できないだろう。選手・コーチ陣はともかく、こんなフロントがやってるチームにドラゴンズは負けたのかと思うとなんだか悔しい…。 ■「ニュース23」にジプシーキングスが生出演していた。最近は「麒麟端麗」らしいけど、やっぱ「鬼平」でしょ(笑)。けど左弾きが2人もいるグループって珍しいよね。 |
アルシンドになってるよー |
1999.11.7 (Sun) |
■…という迷言を、昔、帽子を取りつつ吐いた近鉄バファローズの名物男・佐野投手が、1997年の最多勝の小池投手、そして善村内野手と、ドラゴンズ:門倉・古池・東瀬の3投手と交換トレードされることになった。今朝Webでニュースを読んでびっくり。まさか小池と佐野が中日に来ることになるとは…。 年俸的にはちょっと近鉄の方が損かも、と思うが、門倉の若さを考えるとバランスが取れているのだろう。それに近鉄には昔、ブライアントを只で譲渡した貸しがあるからな(笑)、近鉄が損をしても文句は言えまい(そうか!?)。ま、個人的には、ことし不振とはいえ門倉に見切りをつけるのはまだ早いと思うのだが…。それにしても先発右腕を出してまたも左腕を獲るとはなんつートレードやの(笑)。 Web掲示板等を見ていると近鉄ファンの悲嘆の方が大きそうだ。そりゃまぁ2年前に最多勝を獲ったエース格とチーム一の人気者を一度に出してしまうんだからなぁ。小池といえば1990年秋のドラフトで、前年の野茂を上回る8球団から1位指名を受けてロッテを拒否、松下電器(偶然だが交換相手の古池も松下にいた選手)に入ったことが記憶に残るが、その後入団した近鉄を拒否した福留と同じチームになるというのも…。 しかし真面目な話、来年の近鉄、いったい誰が先発するんだろう(苦笑)。只でさえ足りんのに、小池を出して門倉獲ったんぢゃ頭数変わらんがな。投手が豊富な中日では活躍の場が少なかった古池も、場合によっては先発ローテーションに入ってくるのかもしれない。 けどWeb掲示板で読んで爆笑したのはサムソン退団・佐野加入についての、以下の一言書き込み。 「ロン毛が出てって、ハ●が来た」 ■第60回菊花賞は「三強」で無冠のナリタトップロードが勝ち、三冠をひとつづつ三強で分け合う形に。皐月3着・ダービー2着・菊1着と着実に駆け上がった。俺的には、前夜のテレビ番組で司会の山田雅人が「サッカーボーイの息子」ということで思い入れの激しいコメント連発していたのがうっとーしかったので他の馬ばかり応援していたが(笑)。そのサッカーボーイも、これで「短距離馬」という評価を変えることができるか?(サッカーボーイは4歳秋に脚部不安から菊花賞を回避、マイルCSに出て4馬身差で圧勝した)まぁ最近の菊花賞でよく見られるスローペース・上がり勝負というパターンなので、長距離血統でなくても勝てるケース(一昨年のマチカネフクキタルがいい例)ではあったが…。その点ではアドナイヤベガには不利な展開だったかもしれないけど、6着はないでしょ。 ところでライアンの息子・メジロロンザンは5着と健闘。ライアンの息子(しかも全部メジロ)は初年度から3年連続で菊花賞で入着ということになった('97:ブライト3着、'98:ランバート4着)。ライアンの息子なのに先行脚質というのが不思議だが(笑)、メジロは晩成タイプが多いことを考えると来年以降期待できそう。また、この日の新馬戦で俺的超期待のメジロジャクソンがデビュー、6着。ま、最初はこんなもんでしょ。兄のように3歳重賞から勝つか、父のように4歳秋に開花するか、どっちだ? ということで今週は人気サイドで決着、3週連続G1万馬券ならず(笑)。もっとも先週のスペシャルウィーク−ステイゴールドの組み合わせで万馬券ということ自体が余程おかしいという説が濃厚ではあるが(笑)。 |
かぜひき |
1999.11.8 (Mon) |
■とうとう本格的に風邪ひいた。朝から喉が痛い。さっさと治さないと…。 |
1989年 渋滞 |
1999.11.10 (Wed) |
■風邪は更に悪化の様相。まずい…。 ■ベルリンの壁崩壊から10周年ということで、昨日辺りから新聞やニュース番組で東欧民主化を振り返る特集が多く企画されている。 10年前、進路や模試成績で悩んでいた頃。あの頃、日本はバブル真っ只中で世間はひたすら明るく脳天気で、ソ連のペレストロイカに端を発する東欧民主化は「冷戦の終結=完全な世界平和」を単純に信じていた僕等にとって、何の不安もない希望に満ちた未来を予感させる出来事だった。そしてベルリンの壁崩壊はそういった希望の象徴でもあった筈だ。その2年後の夏、ソビエト連邦が崩壊していく。 …、が、イデオロギーの対立が消えた後に顕著になったのは、今迄イデオロギーに隠れていたがもっと厄介な「宗教」と「民族」の対立だった。唯一の超大国アメリカは10年前の日本を思わせる超好景気に浮かれる(高名な経済学者でさえ「昔とは構造的に変革しているから今の好況はずっと持続する」などとムチャなことを平気で言っている辺りまで日本のバブル期と一緒だ…)一方で、アジアは成長真っ最中のところをいきなり不況に叩き込まれ、ヨーロッパはEU統合という成果を生みつつも、東欧諸国の混乱はいまだ解消されていない。ロシアは泥沼化する一方だし。なんだか10年前、僕等は見てはいけない希望ばかり見てしまったのかもしれない。 一体こんな時代がいつまで続くのだろう。 ■夜、AOIさんから電話を頂く。NFのライヴ聴きに来てくれるそうで、有り難いことです。…そうなんです、この時期に京都でまともな宿を取るのは至難の業なのですよ(笑) 教えて頂いた方法で、早く風邪治します。 |
僕のギターじゃ曇り顔だったね |
1999.11.13 (Sat) |
■けっきょく風邪は症状は変化しつつも一向に良くならず。 ■それでもNFは近づくので、指慣らし程度にギターに触れる。 ギターを弾き始めて最初の「壁」は、大抵の場合は「F」を押さえる時だと思うが、つまり最初のうちは6弦すべてを人差指で押さえる(セーハ)ができず綺麗なFの和音を出せない。で、これが出来るようになるとバレー・コード(ハイポジション)が出来るようになったりと応用がきくようになる。 最近、無意識のうちにFを別の形で押さえている時があることに気が付いた。これは1・2弦を人差指、6弦を親指で押さえるもので、D/E♭など分数コードを押さえるときに親指を使うことを覚えたらしい。以前はこの押さえ方できちんとFを出すことが出来なかったから、少しずつは上達しているのかな。けど、まだまだ覚えてないコードや咄嗟に指が動かないコードは山ほどある…。リードギターなんて夢のまた夢。 ■1ヶ月ほど前から関西テレビで土曜日深夜に「めぞん一刻」の再放送が始まっている(今は五代くんが大学に合格し、響子さんが実は未亡人ということが判明…というあたり)。何年か振りで斉藤由貴の唄声を聴いた(笑)。この再放送が始まって気付いたのだが、夏の「長崎から」さだまさしコンサート第1回のゲスト:故・村下孝蔵と来生たかおは「めぞん一刻」つながりだったのね。それが理由だったとは思えないけど(笑) |
私の女王様 |
…なんかヤバいぞ、このタイトル(笑) 1999.11.14 (Sun) |
■今日は胃腸系がヘン。トイレが近くて外出するのが…怖い。(^^;) ■エリザベス女王杯。前日、見舞い電話をくれた友人と予想を話しているときに「この秋の武豊は言動と結果が逆に出ている」という話が出た。自信満々だったアドマイヤベガで惨敗、不安そうなコメントだらけだったスペシャルウィークでレコード勝ち。「だから明日のファレノプシスは来ない」という結論(^^;)になり、「怖いのはエリモエクセル」という点も一致。俺的にはメジロドーベルへの思い入れが強いので冷静な判断はできないかな…? さて、レースはドーベルと同じ厩舎しかも同オーナーの4歳メジロビクトリアが先行してペースを作り、最後の直線でドーベルがうまく持ち出してフサイチエアデール以下を抑え切り連覇。結論通り(?)ファレノプシスはエリモエクセルとともに馬群に沈み、9万円馬券を生んだ秋華賞1・2着馬も今回は問題外。(^^;) ■メジロドーベルを初めて知ったのは新潟3歳Sの時。「ライアンの娘で有望なのがいる」という話で知り、このレースが初重賞挑戦、本命がシーキングザパール。結果はシーキングがゲート入りで暴れるわ逸走カマすわで暴走してコケ、ドーベルも6着に終わったが…。そして暮れの阪神3歳牝馬Sに出走、父を思い出させる末脚で勝ち一気に有名に。以後桜花賞2着・オークス優勝・秋華賞優勝、翌年はエリザベス女王杯でエアグルーヴに勝ち牝馬初のG1・4勝馬に。今回の連覇で顕彰(殿堂入り)が確実視されるG1・5勝目、エアグルーヴに続く7億円牝馬となった。4年連続の最優秀牝馬(3歳→4歳→5歳以上を連続)も確実。有馬記念に出ずこのまま引退になるかもしれない。初年度産駒にドーベルとブライトというG1馬を(しかもメジロから)出したことが、内国産種牡馬苦戦の中で、種牡馬としてのメジロライアンの評価を高めたことは間違いない。とにかく、個人的に思い入れのとても強い馬だった…。 今後は故郷メジロ牧場に帰って繁殖生活に入るが、産駒になかなか走るのが出てこない先輩メジロラモーヌのようにならなければいいが…(^^;)。初年度につける種牡馬は何だろうね?(父ライアンがノーザンテーストの孫、母の父がパーソロンなので内国産はほとんど無理? てこたSSかBTか?)まだまだ現役で頑張りそうな同期で同父のブライトには是非もうひとつG1を獲って欲しいところ。年内で引退予定のスペシャルウィークにも一度くらいG1で勝っておかないと、ね。 |
急変化 |
1999.11.15 (Mon) |
■まだ下痢ぎみ。外出するのはちとヤバいかも。 ■…さて、工藤はどちらへ行くのだろう。先発左腕がどう見ても足りないGよりDの方が余裕を持って交渉できそうだが。過去のFAで、先に交渉したチームに入団した例は3例だけだそうだが、今回はどうなることやら。 ■夜になったら今度は便秘気味に。極端すぎるぞ、俺の胃腸(苦笑) |