時々日記:2005.11.16-11.30

 満身創痍
 2005.11.18(Fri)
なんでこうも色々と重なるのか。
 風邪もまだ治りきらず、薬の副作用か胃腸がボロボロ。ここにきて腰痛が酷くなって、座り続けることすら無理になってしまった。やらなきゃならん事が溜まっているのに集中力が続かない。

で、先日治したばかりの前歯が今日割れた。治療した部分のすぐ隣の部分からバキっといってしまいました…。
 週末だから歯医者も休みだし、週明けはゼミでそれどころじゃないし、いつ治せるのか。つうかこの状態でゼミも学会もできるのか?

今迄のツケかなぁ…。

色々あって気弱にもなるが、逃げてもいられないし誰かが助けてくれる訳でもないし。すべて自己責任。

 とりあえず、生きてます
 2005.11.20(Sun)
たしか象印の製品だったと思うが、電気ポットに無線通信機を組み込み、ポットを使用する度に信号が送信されて、使用状況をWebで確認できるようになっており一人暮らしの老人の状況(平たく言えば生きているかどうか)を確認できる、というシステムとサービスがあり、この名前が「i-POT」だった筈。(^^;)
(この名前のセンスをどう捉えるかはこの際別問題にしておこう)

ふと、mixiのマイミク一覧や「足あと」、Harbotのお客さん報告を眺めていて、そのことを思い出した。つまり、「足あと」を残していたりマイミク一覧でオレンジ色になっている人は、ネットに繋げる程度には生活しているだろうということが他人から確認できる訳で、一人暮らしの人間にとっては前述のiPotのような役割も果たしているような気がしてきた。

そんな訳で。とりあえず生きております。体調は相変わらずですが。薬、ホントに効いているのか? なんとか声は出るようになったけど。
 火曜のゼミは先週の積み残しと、もともと今週当たる筈だった分を同時にこなすことになる。学会まで、間近だけど遠いなぁ。

 輪読と報告
 2005.11.22(Tue)
2週分まとめて、とりあえずゼミの発表は乗り切った…ボロボロだけど。
 あとは学会発表の内容と構成の練り直し。しかも英語。 喋る時間は23分…、考えるだけで気が遠くなります。
(ちなみに通常の学会では日本語で12分くらい、質疑応答と合わせて持ち時間15分、というのが多く、今回はそれが30分なのです)
発表まで残り1週間、さて間に合うのか、自分。

そんな訳でなんとか発表を乗り切り、18:00頃にゼミ終了後はすぐに帰宅。3時間ほど爆睡。あ、まだ飯喰ってねーや。
 実は昨日から公楽荘関係者のキャプテンT氏が出張で上洛していたのだが、こちらの忙しさと体調不良で会えずじまい。スマン。

来週は僕が横浜に向かうことになるが、この体調と精神状態では学会も初日からではなく途中からの参加で、出歩くこともなく会場と宿の往復で終わることになりそう。
 久しぶりの横浜だし、ほんとは出歩きたかったんだけどなぁ。現状ではどう考えてもムリ。

 講演中止
 2005.11.27(Sun)
本来ならば今日か明日に横浜へ向かい、水曜日に国際学会で発表する予定でしたが。
 講演中止の手続きをとり、発表をとりやめることになりました。横浜行きも中止です。
 しばらく京都を離れて、心身の回復に努めることになりました。てか、ほとんど強制送還に近いな。

こうなるまで自分を追い詰めざるを得なかったのも全部、自分の責任。
 スケジュールや体調を含めた自己管理の甘さ、能力のなさ、状況の負荷に耐え切れなかった弱さ等々、全部のツケが一度に出てきた気がします。

 これまで励ましてくれた方々、本当にありがとうございました。
 期待や励ましに応えられず、裏切る形になってしまった自分が情けないです。

しばらくmixiや自サイトの更新もお休みすることになります。
 機会があれば閲覧くらいはすると思いますが、更新までできるかどうか。
 ま、しばらく、と言ってもたいして長くはならないでしょうけど。(短かければ1週間くらい)

 こういうことを此処に記すと余計に心配させてしまうのかもしれませんが、何も説明なしにしばらく消える方が気になるかと思い、敢えて記しました。

大丈夫。回復させて、ちゃんと戻ってきます。
 いろいろ自分に失望はしてきたけど、まだ自分を諦めきった訳ではないから。

 本当に、みんなありがとう。そして、ごめんなさい。

 回復途上
 2005.11.30(Wed)
少しづつではありますが、回復してきました。
 日曜日に日記を書いた時には「戻ってくる」と書きながらも正直「もしかしたらこれが最後の挨拶かなぁ」というくらいの気分であり、周囲に見えるものは全くの闇、という雰囲気だったが、場所を変えて数日を過ごし、少しずつ落ち着いてきた部分はある。まだ体調は戻らず、少し時間はかかりそうですが、気分的な部分では回復の兆しが見えてきた、というところ。

色々な方々からの励ましや気遣いのメールやメッセージ、どうもありがとうございます。
 嬉しかったです。

今はハードウェアチェックと、Norton先生でHDDの不良セクタやファイルを洗い出して修復し、デフラグをかけている途中といったところかな。妙な例えだが。

 少しづつ落ち着きを取り戻し、体調も徐々に戻していって。

 準備が整ったら、バージョン上げて再起動しよう。

1週前、発売当日に入手しながら忙しさやゴタゴタで聴く間もないまま過ぎていたCDを、今ようやく聴いている。
 ひとつはASKA久々のソロアルバム「SCENE III」
 チャゲアスを含めても久々の作品の割には9曲(うち1曲はInstrumentalなので実質8曲)・トータルで40分足らずと、最近では珍しく短いアルバムだが、それを感じさせないものが流石にある。
 やはり発売前から注目されていた「愛温計」がいい。イントロを聴いた瞬間ユーミンの「心ほどいて」を思い浮かべた人は僕だけかもしれないが(苦笑) 最後にあの名曲のメロディとフレーズが出てくるが、使い方がうまくてこの人らしいなと思う。

  優しさに離れたり さみしさに向かったり
  心はなぜ 生まれ方が違う
  いつもここには 二人のままを
  伝える言葉がある
  僕らは朝に隠れて 愛の温度計る
  夢を巡る毛布のなかへ 君を
  また迎えに行こうか
    (中略)
  いつか僕が話した
  あの歌のような空を見てた
  はじまりは…


もうひとつは平井堅のデビュー10周年シングルコレクションアルバム「歌バカ」。2枚組23曲で、限定版では全シングルのPVを収録したDVDも付いてくる。つまりこのCD2枚の全曲を1枚のDVDでぶっ通しで観ることが可能。
 デビュー以来売れなかった時代の試行錯誤から「楽園」でのブレイク、「大きな古時計」での世代を超えた支持、そして現在に至るまでの過程が曲で追えるのが面白い。これは過去のチャゲアスの「SUPER BEST I/II」などシングル曲を発売順に並べたベスト盤CDに共通する点ではあるが、特にその変化が大きかった人ほど面白いんじゃないだろうか。
 僕と同年齢のアーティストで代表的存在といえば今は平井堅と山崎まさよしの2人であり、どちらも好きなアーティストだが、考えてみると2人とも人気を不動のものにするまでちょっと時間がかかったなぁ。

実は、体調激変のためにいつもと違う景色をベッドから眺めて過ごした2日間、(それ以前にこのCDを聴いていた訳でもないのに)頭の中で勝手にヘビーローテーションで回っていたのが何故か平井堅の「思いがかさなるその前に…」だった。もちろん全部の詞を覚えている訳ではなかったから、サビの部分だけだが。
 で、いま改めて聴くと、いろいろ琴線に触れるところがあって、つい涙をこぼしてしまった。

  誰といても一人ぼっち 唇噛み締める時には
  またここにきて同じ空を 何も言わずに見上げよう

  涙も傷も宝物になる キミだけに歌を
  ラララ歌って行こう

  ねぇ いつかキミは君の夢を忘れてしまうのかな
  その時は瞳逸らさずにキミと向き合えるのかな
  ねぇ こんな僕はキミの為に何ができるのかな
  言葉にならない思いだけ強く手を握ろう


…ううっ、今はこの曲と声がすごく心に沁みてしまう…。

…と感慨に浸っていると、余韻も冷めやらぬうちにCDは次の曲へ。
 これがまた直前の曲とは全く違う路線の「Pop Star」
 いや、曲そのものは全く悪くないんだが。

 この曲を耳にすると、いつだったか以前テレビでたまたま観てしまった「ハデな衣装を着た3人の平井堅が妙な動きで踊る」PVの映像を強制的に思い出させられて、それが脳内を征圧しぐるぐる駆け回りやがるのである。(T_T)
 …さっきまでの感慨もすっかり吹き飛ばされて、もう台無し。
 先程の俺が受けた感動と流した涙を返しやがれ、平井堅(笑)