時々日記:2005.9.16-9.30

 秋風
 2005.9.16(Fri)
カープの野村が引退かぁ。やはり2000本安打達成で力尽きたかな。古田も今シーズンは怪我続きだし(来季も現役続行、それも久々の選手兼任監督とのことだが)、清原も来季どうなるかはっきりせず、残り40本となったファイターズ・田中も来年よほど復活しない限りは達成した段階で力尽きそうだから、それだけ2000本安打というのは肉体的にも大変な目標なのだろう。カープで言えば山本浩二・衣笠以外に他に2000本安打を達成した人はおらず、黄金時代を支えたあの高橋慶彦ですら180本ほど足りない。本来、1・2番打者タイプは打席に入る数が増えるため安打数では有利の筈なんだが(高橋は球団とモメてカープを放出された後に急速に衰えたからなぁ…)。野村は黄金期を過ぎた後のカープ苦闘時代を支え続けてのこの記録で、もし故障がなかったらどこまで記録を伸ばしていたのか、そこが惜しい。
 そう考えると、今シーズンこそ不調が続くものの今なおレギュラーで、しかも2000本安打達成当時は連日4番に入っていた立浪の凄さが分かる(達成年齢が若いこともあるけれど)。この分だとレギュラーの立場で達成しそうなのはベイスターズの石井くらいかな。

野村らしいと思ったのは球団側が打診した永久欠番を断ったことで、これを受けて球団側も「野村が認めた選手が現れるまで付けさせない」という対応を取ったのもカープらしい気もする。カープの永久欠番は3(衣笠)と8(山本、現在は監督で使用中)だが北別府の20は永久欠番にはしなかった。そのあとを継げるようなと投手がなかなか現れていないのも確かだが(現在の20は永川)。
 ドラゴンズの「20」も星野監督時代にずいぶん政治取引の材料に使った挙げ句に川崎がああいう状態だったために失墜、今期から新人の中田がつける時には地元マスコミからすら疑問の声が上がったけど、後半戦はそういった声を完全に黙らせる活躍ぶり。8月以降に限っていえば川上よりよほどエース的な活躍を続けているし、星野氏が解説で訪れた目の前で快投して認めさせたのだから大したもの。あれから一気に引き離されてしまった現況では、もう楽しみは中田の成長ぶりと、遂に2軍で登板しいきなり150km/hを投げたという中里の復活くらいですよ…(涙)

 2票差
 2005.9.17(Sat)
新しい民主党代表に選ばれた前原誠司氏、実はうちの選挙区の選出である。20代で府会議員になり、京大出身ということもあってNFで講演会にも招かれていたな。その数年後に日本新党ブームに乗って衆議院選挙に当選し、以後さきがけを経て民主党所属となり(比例選出の場合も含めて)当選を続けているが、選挙区が僕の住んでいる近辺ということは有権者に学生も多く、特に京大のお膝元なだけにリベラルな傾向が強いのかもしれない。しばらく前から将来の民主党代表候補といわれていたが、まさかこのタイミングで就任するとは思わなかった。
 学生が多いことやいわゆる部落問題が根強い(戦災で焼けなかったために解体されないまま残った面がある)こともあって、京都は昔から共産党が強かったのだが、最近は民主党にかなり流れている気がする。勿論ひろむちゃん野中広務氏の地元でもあるから郡部では自民党が強いけど。ポスト小泉の一人と目される谷垣禎一財務相や、共産党議員の中でもテレビ討論でよく見かける穀田恵二氏も京都が選挙区。こうしてみるとテレビの討論番組などによく出てくる人が多いな。京都選出議員に理論派、つうか議論のできる人が多いということなのかどうか。

一方、自民党の大勝でまさにタナボタで当選し、当選直後の呆気にとられた表情やその後の打ち上げで選挙事務所スタッフから「先生、酒!」とパシリをさせられただのテレビカメラの前で名言を連発して幹事長に怒られただの、早くも生ける伝説となり始めた(笑)感のある26歳の新人議員・杉村太蔵氏。テレビを観ていて最初は「なんだかドラフトで指名された時のパンチ佐藤のような人やな」(笑)と思ったのだけど、この人、(ホントかどうか分からないけど)自民党のサイトで候補公募を知ったのが締切当日で、それから30分くらいで論文をまとめて書いて送り審査に通って比例名簿に載ったというのだから、ああ見えて(←失礼)けっこう文章力も考えもしっかりあるのかもしれない。自民党の公募なら相当な数の応募があっただろうし。
 あの名言?の数々も、ある意味では頭の回転の速さを証明するものだろうし、「刺客」と呼ばれて各選挙区で戦いつつ実は比例上位で最初から当選が確実だった候補者たちよりもよほど「化ける」要素はあるだろう。理由はどうあれ、あの若さで国会議員になれたのはそれだけで十分な財産でありチャンスだろうから。2世議員か有名人でもない限り普通はあの年齢では無理だし。今後、国会議員ズレすることなく、あの調子でずっと議員やっていってもらいたいものだが(笑) そのうち「朝まで生テレビ」とか出てきたら面白いやろな。

 サクラサクカ
 2005.9.22(Thu)
ひさしぶりに相撲の話。佐渡ヶ嶽部屋が元気だ。もちろん今場所ここまで全勝で勝ち進む琴欧州が最大の注目だが、現在幕内にいる琴光喜(小結)・琴奨菊(前6)も、大ベテラン琴ノ若(前13)も皆勝ち越し目前。一時のように二子山部屋(→貴乃花部屋、現在幕内0)や武蔵川部屋(現在3人)の力士がやたらと多い時代が過ぎて現在はこの4人というのが幕内での同一部屋所属で最大数なのだが、全員が勝ち越せそうなのは珍しいんじゃないか。
 2場所前が前頭だったため3場所の通算勝数では条件を軽くクリアできそうでも今場所後の大関昇進は現段階では微妙らしいが、もし全勝優勝でもしたら確実でしょうな。そのための最大の関門が明日の横綱・朝青龍戦か。佐渡ヶ嶽部屋としてはあの琴風(現・尾車親方)以来の、そして琴錦(現・竹縄親方)が目前まで迫りながら果たせなかった大関をワンチャンスでものにできるかどうか(現役の琴光喜にはまだチャンスはあるだろうけど)
 師匠の佐渡ヶ嶽親方(横綱・琴櫻)はもし大関昇進なら四股名の読みをそのまま字を「琴桜州」(櫻かも)に変えさせる意向を明かしたそうだが、かつて琴風に横綱昇進のチャンスが巡ってきたときも「横綱昇進なら琴櫻を継がせたい」と話していたな。そのままではないにしろ、定年直前で自分の四股名を受け継がせるチャンスが来たことになる。

実は琴欧州の優勝・大関昇進とともに一部方面で注目されているのが年末に迫っている佐渡ヶ嶽部屋の後継問題。琴櫻の佐渡ヶ嶽親方は次の九州場所いっぱいで定年を迎える。将来的な後継は婿養子の琴ノ若が確実なのだが、幕内最年長とはいえまだまだ元気で今場所も勝ち越しそうな勢いだし、来場所で終わるのはいくらなんでも勿体ない話。婿養子に入ったときはそういう計算だったのだろうけど、まさか琴ノ若がここまで現役で頑張るとは思ってなかったかな(笑)。
 彼は勝負に出るのが遅く時間のかかる相撲が多くて、評論家から「相撲が好き」と揶揄されることも多いのだが、印象に残っているのは若い頃の武蔵丸と(最近では珍しい)水入りになったこと。しかし、ここまで現役で頑張っているのはやはり「相撲が好き」ということだな(笑)。
 現・佐渡ヶ嶽親方は最近の親方ではとび抜けて多くの関取を育てているが(先代から引き継いだ力士を含めると20人以上)、その内訳も学生相撲出身は琴光喜1人だし外国人も琴欧州しかおらず(今はプロレスラーの琴天山は入門以後無敗のまま幕下目前で謎の廃業)、武蔵川部屋や大島部屋とは内容がまるで違う。中学・高校卒の子供をスカウトして鍛え、これだけの数の関取を育てているところが、横綱としてよりもむしろ親方としての評価が高い理由だろう。あまりに人数が多いために引退後の年寄株が足らず、仕方なく協会に残れず廃業する関取力士も出てしまうくらいだが。
 現在もOBの部屋付き親方が6人いるが、その中で秀ノ山親方(関脇・長谷川)は佐渡ヶ嶽親方の4歳下で弟子というよりは弟弟子という存在であること、現役時代に優勝経験もあり「大関に昇進できなかった関脇では最強」の一人に挙げられる人で、本来は引退後に独立して部屋を興す約束だったのを佐渡ヶ嶽親方が頼み込んで部屋に残ってもらった経緯もあって、この親方が琴ノ若が心おきなく相撲を取り続け引退するまで暫定的に佐渡ヶ嶽部屋を継げばいいと思うのだけど。

昭和30年代までは「二枚鑑札」という制度があって、現役力士が年寄株も持ち現役のままで親方も務める(いま古田が受けるかどうか注目されている野球のプレイング・マネージャーみたいなものか?)ことも珍しくなく、先代親方が死去してから後継者となるべき現役力士が引退するまで二枚鑑札を務める例はよくあった(横綱・羽黒山の立浪親方、横綱・前田山の高砂親方、横綱・栃錦の春日野親方など)
 佐渡ヶ嶽部屋や大嶽(←大鵬)部屋、花籠・二子山系列などの本家である二所ノ関部屋も、元々は横綱・玉錦が師匠の死亡後に二枚鑑札で継ぎ、力士として無敵の双葉山に対抗しつつ、親方としても多くの関取を育て大部屋に発展させながら現役中に急死してしまい、その後を継いだのも当時関脇の玉ノ海(昔NHKの解説で有名だった)の二枚鑑札で、このため彼は部屋経営に注力せざるを得なくなり大関に昇進できなかった。そして彼も終戦直後GHQに戦犯容疑で連行されてからヤル気を失い、今度は大関・佐賀ノ花(大鵬の師匠)が二枚鑑札として引き継ぎ、彼と年齢の近い幕内力士の琴錦(初代、のち佐渡ヶ嶽親方、琴櫻の師匠)・大ノ海(のち花籠親方、初代若乃花・輪島の師匠)などが相次いで現役のまま「道場」を設立して独立して弟子を集め、現役引退後はそのまま部屋になったという経緯がある。
 その後佐賀ノ花の二所ノ関親方も急逝したが、この時は既に二枚鑑札が禁止されていたため部屋付きの親方が暫定的に継ぎ、その後正式な継承問題でお家騒動となり大騒ぎになった。最近の相撲部屋のお家騒動の多くが部屋と縁の薄い力士を婿養子に迎えたり、最も高い番付位置まで昇進した弟子をさしおいて別の弟子に継がせることで起きている(相続対策とは思うが)ことを思うと、二枚鑑札というのはスムーズに部屋継承を行うための知恵だったのかなと思う。
 とはいえ、この制度が復活することは考えられないし、相撲部屋は球団などのように会社組織でなくあくまで個人経営だから今後もこういうトラブルは続くだろう。まぁ佐渡ヶ嶽部屋の場合はそういうトラブルとは無縁そうな気配だけど。本当は大ノ海の花籠部屋もこの形で継承される筈で、当時娘婿だった輪島の引退と同時に花籠親方が定年退職までほんの数日を残して廃業(しかも半年後に急逝)、輪島が花籠親方と部屋を継ぐ形が取られたのだが、その後破綻したのはご存知の方も多かろう。

それからこの佐渡ヶ嶽部屋、最初は蔵前から少し離れた場所に作られて、関取が増えた頃に国技館に近い両国付近に移転したのだが、現在ではなぜか松戸に再移転している。「関取を育て部屋を大きくして両国に移転する」のが大抵の部屋持ち親方の目標らしいから、それとは完全に逆行している(しかも国技館に出るのに便利なため相撲部屋の多い中央・総武緩行線沿線ですらない)のだが、広い土地を確保するための策かなぁ。松戸にあるマブチモーターの創業者一族が有力なタニマチというのも無関係ではないだろうけど。

1986年に史上初の牝馬三冠を達成し顕彰馬にも選ばれているメジロラモーヌが老衰で死去。青鹿毛の美しい馬だった。三冠だけでなくトライアル戦も全勝したのは牡馬を含めても彼女しかいない(シンボリルドルフは意図的にトライアルを回避している)。産駒も期待され、常に一流の種牡馬たちと交配され、仔たちに付けられた名前からも牧場の期待の高さが伺えたが、今のところ一頭も走る馬が出ていないのは残念(まだ現役も何頭かいるけど)だが、血統を見込まれて種牡馬となったメジロディザイヤーやメジロ牧場で繁殖馬となったメジロリベ−ラをはじめとする娘達から走る仔が出てほしいもの。もちろん現役のメジログリーン・メジロベッカム・メジロルバートをはじめ、来年デビュー予定の父タニノギムレットの仔にも期待だが。合掌。

 予想通りと大逆転
 2005.9.25(Sun)
しかしディープインパクトは強すぎやな(笑)。よほどのことがない限り11年ぶりの三冠馬、それも21年ぶりの無敗での達成はほとんど間違いないだろうなぁ。 そのシンボリルドルフの後、無敗のまま三冠に挑んだのは92年のミホノブルボンだけ(結果は2着)。前年のトウカイテイオーが無敗のままダービーを勝ち二冠を達成しながら故障で菊花賞に出走すらできなかったことを思うと、三冠馬の第一の条件が「3つとも出走すること」という、当たり前なんだけど実はこれがとても難しいということを実感する。
 94年のナリタブライアンが三冠を達成した後も、97年の二冠馬サニーブライアンはやはり故障で出走できなかった。2003年二冠馬のネオユニヴァースは3着に終わったが走れただけまだ良かったということだな。かつてのタニノムーティエ(70年)のように病気(喘鳴症)で勝利は絶望的な状況ながら最後の可能性に賭けて菊花賞に出走し、全力を出し切って惨敗し散っていった例もあるが、あの一種の潔さがあったからタニノムーティエは伝説となったのだろう。

しかしまぁ、強すぎなのは馬だけでなく上に乗っている人もだけど。 なんですか昨日は騎乗機会6連勝(新記録)を含む7勝に今日5勝、2日合計で1節12勝(新記録)って…。でもって1日7勝てのは新記録でなく、この記録も持っているのも勿論同じ人なんですが。

うーむ、結局は朝青龍の6連覇かぁ。琴欧州、惜しかったなぁ。今場所後の大関昇進も見送り。それでも来場所は勝ち越せば昇進基準をクリアという低いハードルになったので(それでも流石に10勝は要求されるだろうけど)よほどのことが無い限り次の大関昇進はほとんど確実になってきたけど。
 それにしても朝青龍も横綱昇進直後のことを思うと精神的に安定したし、発言や態度も横綱として十分なものになってきたな。「地位が人を作る」好例のような。相撲の場合は現役時期が年齢としては若い(30歳そこそこで引退が普通という世界だから)訳で、社会人であれば若造扱いの年齢で絶対的な地位につき心技体の品格を要求されるという点でも異常な世界だ。双葉山大鵬北の湖といった往年の大横綱が「高潔な人格者」という評価をされているのもそういう立場にいたことと無縁ではないだろうし、貴乃花が精神的におかしくなった時期もそのプレッシャーが理由の一つにあるだろう(貴乃花だけでなく双葉山ですら一時は新興宗教に傾倒して大騒ぎになったことがある)。
 特に一人横綱が続く朝青龍の場合は昇進当初にあれだけ叩かれただけに精神面での成長が相当あったのだろうと思う。しかし、そろそろ対抗となる力士が現れてこないと。その筆頭候補が琴欧州であり、日本人力士ではやはり稀勢の里に期待だろうな。

 おかたづけ
 2005.9.26(Mon)
後期の授業開始まであと1週間。研究室の引っ越しもしばらく前に終わったものの片付きは悪く、今日やっと机周りを整理して環境を整備した。
 仮移転先の研究室はスペースが足りなくて書類や本を置けるスペースが少なく、整理にちと苦労する。これを期にずいぶん処分したり、使わない書類を箱詰めして収納したりもしたんだけど。

また、以前よその研究室で使っていた稀少な測定機器を引き取り、修理・復活させて使えるようにできるかどうか、製造元の某光学機器メーカーの方と相談しているのだが、その機器をとりあえず工場に送って見積もりを出してもらうため、今日引き取りに来て頂いた。
 名古屋出張のあと直行で大学に来られるということで「もしかして…」と思ったら、やはり万博の撤収に行っていたらしい。撤収作業も想像以上の混雑ぶりで大幅に時間を喰ってしまい、そのせいでこちらにお越しになるのがかなり遅くなってしまったそうだ。そのメーカーさんはたしか単独では出展していなかったよな…と思っていたら、その担当者の方の話では、某国の展示のために必要となった機材を(とある大学の先生からの依頼で)用意したため、出展に必要な準備や撤収の作業のほとんどをそのメーカーさんが行ったそうで。
 企業の名が表に堂々と出せる出展ならともかく、そういう形の協力ではあまり表に名も出ないし、実利も少なそうな。それでも依頼元との関係とか色々なしがらみもあるだろうし、断れないんだろうなぁ。まぁこちらがお願いする機材の修理も儲けは出ないだろうし研究室との長期的な関係で引き受けて頂ける訳だから、ひとのことを言える立場でもないんだが。

研究室にふだん置いているiBook G4は内臓HDDが30GBで、容量的にちと辛い。空き容量も少なく、Photoshop等のような作業スペース用にHDD空き容量が多めに必要なアプリケーションを複数同時に起動させて、しかも巨大サイズのファイルを扱うと動作がめちゃめちゃ不安定になってしまう。
 ほとんど使わなくなったファイルはiPodの空き容量(データ移動用に5GBほど空けてある)を介して自宅のPowerMac G5に移動・保存するようにしているが、そろそろ外付けHDDを買うか内蔵HDDを大容量に交換する時期かもしれない。

ともかく緊急処置で、Classic環境(MacOS9)関連のファイルを思い切って全部消去した。僕がいま使っているMac(iBook G4/800MHz・PowerMac G5/Dual 2GHz)はどちらもMacOS X専用でデュアルブートできないタイプだが、MacOS Xをメインで使い始めた頃(10.2"Jaguar"が出た頃)はまだまだMacOS9以前でしか動かないアプリケーションも結構あったのでClassic環境(MacOS9をOS X上でエミュレートする)を入れていた。が、今は必要なアプリケーションはほぼ全部がMacOS Xで動くし、動作しないアプリもその代替となるものが出ているので、Classic環境を立ち上げることは数ヶ月に1度程度だし、使用目的が限定されるiBookではほとんど使うこともなくなっていた。
 だから空き容量確保のためにiBookのClassic環境を外すことにしたのだが、もともとMacOS9での起動は無理なことからiBookのOS9システムフォルダ内のファイルは必要最低限までスリム化させてあったし、Classic専用アプリケーションもほとんど外していたので、Classic環境を外しても浮くのは500MBにもならない(苦笑)。ま、それでも今の状況では500MBでも空き容量が増えれば有り難いというのが現状ではある。

早ければ来年にも登場するであろうIntel Macでは、もうClassic環境は動作しないだろう、というのがもっぱらの噂だ。また、OS9以前のプログラムコードの一部を書き換えるだけでOS Xで動作でいるようにしたCarbon APIがこれまでのClassic環境のようにエミュレート状態になるらしい。
 OS X専用のCocoaプログラミングで組まれたアプリケーションはコンパイルしなおすだけでIntel/PowerPC両用にできるらしいが、Carbonはそうならない。
 ということで、かつてMacプログラミングで主流だったCodeWarriorで組まれたアプリは根本から書き直さないとIntel Macではネイティブで動かないことになるため、対応に時間がかかるかもしれない。ちょっと先行き心配なアプリが幾つか思い浮かぶ。

 なにを今更
 2005.9.27(Tue)
うわ、やはり京大でもアスベスト問題が表に出てきたか。まぁ体育館なんて僕自身は使うこともないし、もしかすると今後入ることすらないかもしれないけど。 (隔月で行われる博士の学位授与式の会場は、3月以外は体育館ではなく時計台や京大会館の筈)
 この改修工事、卒業式には間に合わせるつもりだろうけど、もし間に合わなかったら時計台の100周年記念ホールでやるつもりなのかな。

改修工事に入った農学部や旧工学部(桂に移転したため空いた校舎を改修し文系学部や研究所、法科大学院に転用)の建物も、本来は耐震補強と内外装のリニューアル・内部レイアウト変更が目的なのだけど、建設年代的にアスベストを多用している筈で、その対策も重要視されることになる。改修工事中がいちばん危険かもなぁ。 
 アスベスト自体の危険性は前から指摘されていて、文部省からの指導で、ここ20年間くらいで学校などの天井はたいてい張り替えを行っている筈。当時の報道では「アスベストの毒性云々」という言い方が多くて、アスベストの化学成分に何かの毒性があるのかと思っていたのだが、そうではなく、微細な繊維が肺の中で刺さって細かい傷をつくるために中皮腫になったり再生過程で癌ができやすくなったりする、ということ。
 アスベストが最初に問題になった頃に教室や廊下の天井だけは化粧板で覆ったり張り替えたらしく、割と綺麗になっていたのだけど、研究室内までは工事している余裕がないところが多く、むき出しのままだったところが多い筈だ。たぶん引っ越し前まで長年僕がいた研究室もそう。

まぁ日常の状態でアスベストがどんどん剥落して健康に被害を及ぼすことはそれほど無い筈で、工事現場や製造工場のような事態にはならないだろうけど、それでも昨今の状況だと使い続ける訳にもいかないだろう。
 ここ10年くらいで京大は建物の建て替えが随分進んだが、独立行政法人化された今後はこれまでのようには建て替えができない。今回の農学部改修も建て替えではなく増築+改修で、資金も民間から借りるPFIという手法になっている。それでも、建て替えの予定がなくてもアスベスト対策は早急に求められるだろうから、体育館だけでなく他の建物の改修も早まるかもしれない。

建物だけでなく電車などにもアスベストは使われているようで、名鉄では名車パノラマカーの廃車を当初の計画より前倒しにするようだ。こういう理由で引退が早まるとは思わなかった。

 デジタルなアナログ
 2005.9.29(Thu)
iPodシリーズがセブンイレブンで販売されるそうだ。店頭で注文してから数日後に受け取るシステムになるらしいが、とうとうコンビニでiPodが買える時代が来たのか。かつてApple製品は専門店以外では全く売らなかった(当時は勿論iPodなど無かったが)ことを思うと隔世の感。
 先日のiPod nano発表と同じ日に発表会をぶつけながら実際の発売が11月までずれ込むSONYの新ウォークマン(Aシリーズ)を尻目に、iPodは更にシェアを上げそうだな。来月にはいよいよ第5世代のノーマルiPodの登場が噂されているし(いよいよ動画対応か?)。iPod miniの発表時に需要に生産が追いつかずアメリカ以外での発売が大幅にずれ込んだことや、MacなどApple製品の多くは在庫が増えるのを嫌って発売当初の準備数や生産体制が万全でなく初動時期のセールスチャンスをみすみす逃してきたことが多く、その反省もあったのか今回のiPod nanoは相当な数を準備しているようだ。
 これ、Aシリーズの販売が始まる頃にはもう勝負が終わってるんじゃないのか。このあたりも昨今のSONYの状態を象徴しているようでもある。

iPodに代表されるデジタルミュージックプレイヤーがすっかり一般化した昨今だが、とはいえやはりアナログの魅力は捨てがたい。僕自身アナログレコードも多く持っているし、プレイヤーも持っている(最近あまり使わないが)。最近のプレイヤーは年配のユーザー向けかDJ向けに生産されていることが多い。DJ向けはTechnics(松下)製が圧倒的なシェアだが、これは松下製のプレイヤーがモーターからゴムベルトを介さず直接ターンテーブルを回す構造になっているため、スクラッチしてもプレイヤーが傷まないことが理由。
 僕の持っているアナログプレーヤーもTechnics製だが、赤外線センサを持ちレコード盤上の溝間隔を検知して曲順のプログラムプレイができるという、ある意味アナログプレイヤーの最先端に位置したモデルである。今はもう生産もされていないし、カートリッジの形式が今となってはちょっと特殊なタイプになってしまったので交換が困難かも。針くらいは替えを入手しておきたいが。

アナログレコードといえばあの大きなジャケットもやはり魅力で、買った時や聞く時の贅沢感は何ともいえなかった。iTMSで1曲づつ買える現在とは全くの対極でもあるが。 そういえば、主流が30cmのアナログLPから12cmのCDに代わってからは、ジャケットデザインの全体的な傾向も随分変わってしまったよなぁ。サイズを考えると全体に対するタイトルロゴ等の大きさの比を変えざるを得なかっただろうし。
 また、サイズ的にLPの雰囲気を残していたレーザーディスクもDVDが出てからはあっという間に代わられてしまった。これまたウチには何枚もあるが…プレイヤーも含めて先行きが不安な(苦笑) そのうちDVDに買い換えないといけないかもなぁ。とりあえずCHAGE&ASKA+スタジオジブリの「On Your Mark」は既にLDを持っているけど11月に遂にDVD化されるので買いそうな。

昨今はやはり交換用のカートリッジや針が入手しにくくなってきたり、レコード盤自体の傷や湾曲などアナログレコードを手軽に聴くには面倒くさいのも確かで。僕自身、せっかくのプレイヤーもほとんど使わずガンプラのディスプレイ台と化しているな(汗)
 ところが。最近、こんなものが売れているらしい。うぉー、むっちゃ欲しい…。もっと安くならないかなぁ。
 実はこの原理は最近出てきたものではなく、もう15年くらい前から「CDのようにレーザーで溝を読み取るアナログプレイヤー」の存在は耳にしてはいたんだけど、実機の話を読んだのはこれが初めて。この製造メーカー、開発以来ずっと赤字が続いていたのが、最近になって注文が増えて遂に黒字になったらしい。なんとなく判る気がする。

タイガースの優勝が決定。ということでドラゴンズは連覇を逃した。過去の優勝の翌シーズンではもっとも連覇のチャンスがあったと思うし、交流戦前までは独走態勢に入りかけていただけに余計に残念。交流戦直前のウッズの事件、交流戦の予想外の不振、投手陣に昨年の疲労が残っていたことなど、昨年は活躍した立浪・山本昌の投打のベテランのシーズン通しての不振、8月以降のエース川上の予想外の不調、最後のあの9月7日の延長での敗戦からの致命的な連敗など様々な理由はあるけど、やはりセ・リーグで12年もリーグ連覇が出ていないだけの理由はそれなりにある筈。
 来年はきっちり優勝して、もう一度日本一と連覇を目指して頂きたい。一部のアホなタイガースファン(ホントにファンかどうかも怪しいが)の言動を見ていると、分かってはいても「あんなファンのいるチームを優勝させたくない」とも思ってしまうし、やっぱ理屈抜きで悔しいしね。 …ところで、これはいったい誰だろう?(汗笑) 久しぶりに見る名前やな(笑)