時々日記: 2004.5.16-5.31

 デジタルなローテク
 2004.5.16(日)
この週末もずっと自宅&研究室で申請書書きと学会発表に向けた実験の準備。申請書書きでは、ダウンロードされる書式がPDFなので、PDFをそのまま開いて編集できるIllustratorが大活躍している。WORDファイルでも公開されているけど、WORDの場合、文字や図表を打ち込んでいくと枠や罫線がズレたり飛んだりするのでかなり面倒臭い。その点、PDFをIllustratorで編集する場合は、枠など元々の書式部分をひとつのレイヤーにしてロックし、自分が書き込む部分は新規レイヤーを開いてその上に書き込んでいけば書式が崩れる事もなく便利。ただし問題は、この申請書、随所に機種依存文字のマル囲み文字が使われていることで、ダウンロードしたPDFファイルの状態では問題ないがMacのIllustratorで開くと当然ながら文字化け。これをMac用の(申請書で使われているものと同一フォントの)マル囲み文字で打ち替えて、それから本文を書く作業(と言っても実質的には別のテキストエディタで作った文章を流し込むだけ)に入らねばならぬ。
 で、本文を書く方に四苦八苦。これだけ文章に頭を悩ませるのも滅多にない。正直、論文書くよりも色々な意味で面倒なのよ…。

98年春の天皇賞馬メジロブライトが急死したらしい。種付け業務の後の放牧中に心臓発作を起こしたか、繋養先のビッグレッドファーム(マイネル・マイネ・コスモの牧場)の職員が気付いたときには既に心停止していたそうだ。まだ10歳。初年度産駒が今年2歳となってこれからデビューするという時期の急死で、わずか4世代の産駒を残して逝った事になる。
 メジロブライトは個人的に思い入れが多い馬だった。父メジロライアン譲りの切れ味鋭い追い込みでライアン初年度産駒としてメジロドーベルとともにクラシック前から期待され、皐月賞・ダービーを1番人気で迎えながらサニーブライアンの逃げに屈し、菊花賞も逃して父同様にクラシックを勝てず、古馬になって勝ち方を覚え重賞連勝の勢いで98年の春天を制覇。けっきょくGIはこの1勝だけだったが、故障で長期休養するまで常に重賞で活躍した。祖父アンバーシャダイ(82)−父メジロライアン(90)−メジロブライト(98)による父子3代有馬記念2着という、メジロマックイーンの父子3代天皇賞制覇にも匹敵する隠れた大記録も持っている(^^;;)。また弟メジロベイリー(父SS)が朝日杯3歳Sを勝っている(その後体調不良もあって長期休養中だがいまだ現役)ので兄弟GI馬でもあった。
 残された産駒からメジロ悲願のダービーを、また父子4代による有馬記念2着という不滅の大記録を目指してもらいたいものである(?)。合掌。

 ドクターのお仕事は作文とお絵かきです。
 2004.5.17(月)
2本目となる投稿論文が掲載された学会論文集とともに別刷り100部(自分の論文だけで製本されたもの)が送られてきた。ホントは3月発行(明記してある)なのに4月に校正をやっていたという(汗)謎の論文集。とはいえ、投稿が10月末締切を大幅に遅れ12月にズレ込んだのに論文の受理は10月末日付けになってるしな(滝汗)。ま、そんなモンである。さて、原著論文あと1本で学位の条件はクリアできるが…、いつ書けるのやら。データの解析結果が思うように出てきてないし。

それよりも今は学会に向けた準備の方が切羽詰まっている。今週中に実験で使う画像を揃えないとなぁ。今回はほぼ全ての画像がCG合成になる予定で、けど合成と分からないようにいろいろ試行錯誤しないといけないのだが、相変わらず申請書の方もまだ進行中で、そちらの添削もありそうだし。とりあえず夜にやっと申請書を書き上げたが、この内容では教授や先方のチェックを受けるとボロボロに添削されそうだなぁ…(涙)。

 赤ペン先生はいません
 2004.5.19(水)
申請書は昨日教授のチェックを受けたのだが、前半はかなり多く修正チェックが入ってるのに後半は全く無く、渡されるときに「後半はぜんぜん直してないけど…、ふッ」って先生言葉を濁して鼻で笑うのヤメてください(哀願)。とまれ、修正を加えてPDFにした上で提出先の先方にチェックを受けるべくメール添付で送信。もうひとりのDが既に教授や先方とのやりとりの中でかなり細かく書き直しや修正をさせられているのを脇で見ているので、返事が怖いなぁ。

 北へ飛ぶ人、北から来る人、東から帰ってきた人、東へ帰る人
 2004.5.22(土)
夕方まで研究室でお仕事。ひたすら画像生成、というか要はPhotoshopで写真いぢり。18時過ぎに下宿を出発、京都駅へ。土産を買って19:09発「のぞみ28号」で名古屋へ向かう。中3週間という比較的短いインターバルでの帰省だが、実はこのあと中2週でまた名古屋に行くのよね…。久しぶりに500系のぞみに乗ったが、やはり狭く感じるよな…。今日は窓側席でないのでまだマシだったが。
 今日は研究室ではろくにネットにも繋がず作業に没頭していたので、車内のニュース速報で北朝鮮関係のニュースにどうしても注目してしまった。まぁ予想された範囲の結果だろうけど、これはある意味で「期待はずれ」と取られるだろうし批判の論調が大きくなりそうだとは思う。あの国からこれだけの成果を挙げたことへの評価は確かだけど、伝え聞くところによるとどうも(選挙狙いなのか)首相の判断で決まった性急なスケジュールだったらしいし、もう少し時間をかけて煮詰めたらどうなっていたのだろう、と考えてしまうのも確かで(まぁ時間をかけても得られる結果は一緒だったかもしれないが)
 YB-D戦の経過は携帯のi-modeで時々チェック。14:00開始のデーゲームだからとっくに終わっているべき時間なのだけど、で8回まで3点差があったのにギャラードが打たれて同点・延長戦にもつれ込み、とうとうこの時間までまだ試合をしていたのだった(最終的には5時間40分)。この時間になってもまだ延々とやった挙句に12回になってしまい、どうせササキ様が出てくるしドラの勝ちは無いな…と思っていたら12回表に佐々木からアレックスがホームラン!? 流石にびっっくり。これ、佐々木にもベイスターズにも大きなショックを引きずる敗戦になるだろうな…と思ったのも束の間、名古屋で新幹線を降り実家に向かう名鉄電車の車内で再度チェックしたら12回裏に野口がウッズに打たれてサヨナラ負け。あいたー…。この展開で岩瀬が出てこず野口が続投したのはやはり相当(精神的に)参っているのかなぁ。不安だ。

20:40頃に実家に到着。実家に帰ってもけっきょくiBookで画像いじりを続行。

 久しぶりの
 2004.5.23(日)
ということで今日は父方の祖父の13回忌の法事。久しぶりに会う叔父・叔母も多かったが…、みな一様に「太ったなぁ」と言われるのはどうもなぁ(涙)。これでも一時よりゃ落ちたんですけど。まぁ俺がガキの頃はむしろ痩せすぎの貧弱な体格だったし、まさかこんなに成長するとは誰も思うまい(←成長しすぎました)
 実家から歩いて1分もかからない場所にある寺で法事が営まれ、そのあと墓参りをして、一度実家に戻った後、食事会へ。東京の叔父も京大OBなので最近の京大の話とか、そんな感じで。うちの実家は父母とも兄弟が多いのだが、母方の親戚は今も名古屋圏内に住所が集中しているのに対して、父方の親戚は東京や広島などずいぶん広範囲になったため最近は滅多に全員が顔を合わせる事はない。僕が小さい頃はイトコ達もよく遊びに来ていたけど、みんな遠方に住むようになり家族も出来て、もう十数年会っていないイトコも多いなぁ。
 考えてみれば父方のイトコで結婚してないのは僕と同い年の一人と、まだ学生の二人くらいで、僕より齢下のイトコも大半は結婚してるし、いってみりゃ本家筋(?)の僕と妹が残った状態(汗)というか。その妹と同い年の従妹が生まれて間もない赤ん坊を抱えて(うちの祖母に見せに)来ていたが、おばあちゃんに内孫が曾孫の顔を見せてやれるのは一体いつのことやら。

夕方に実家を出発、18:45名古屋発「のぞみ133号」で京都へ。京都に到着後、地下鉄・バスの接続が物凄く良くて20時少し過ぎに下宿に到着。再びお仕事に戻る。

 一つ片付いて
 2004.5.25(火)
ようやく申請書が完成、予想外に早く終わったゼミの後、書類一切を揃えて先方に速達で郵送。まぁ博士課程の学生にとっちゃ年中行事みたいなモノだけど、これで春先は忙殺されるなぁ。ホッとする間もなく、6月初めに迫っている学会発表の要旨締切までに実験を始めて要旨にある程度内容を書けるだけの人数をこなさければならず、そのために実験(イメージ調査)で使う画像の作成中。帰省中もiBookを持ち帰って時間があるとこの作業をやっていたのだが…、なかなか狙い通りの画像が作れない…作業の内容的にはPhotoshopでちまちまと画像を合成する、ほとんどアイコラ職人と変わらないことなんですけど。

 次の獲物は
 2004.5.27(木)
MacOS X v10.3.4アップデータが出たので早速アップデートを実行。このところMacOS Xのセキュリティに対する脆弱性を指摘するニュースがちらほら出ていたので、その対策も含まれているのかな。前バージョンの10.2では初登場後1年2ヶ月で10.2→10.2.8までアップデートが進んだが、10.3は昨年10月の登場以来7ヶ月で0.4の進化ということになり、まぁ進化ペースとしては10.2と同じようなモノなのか、それともややペースが落ちた→Mac OS Xもやっと完成しつつある(とはいえ流石にもうOS9は抜き去ってるでしょと思うけどね)と考えるべきなのか。
 ただ、来月には早くも10.4のプレビューが公開されるらしく、考えてみりゃMacOS Xが登場して以来約1年ずつのペースで(有償となる)メジャーアップデートが行われている訳で、このぺース一体どこまで続ける気ですかねぇ。

ちなみに次期バージョンのMacOS X v10.4はコードネームが"Tiger"。10.1が"Cheetah"、10.2が豹柄パッケージの"Jaguar"、現行の10.3が黒パッケージの"Panther"で、次が"Tiger"となる訳だが、やはりJaguarの時みたいにパッケージがトラ模様になるんですか? 10.3が"Tiger"だったら発売時期(昨年10月)が時期だけに「便乗した」とか言われていたんだろうけど(笑)。まぁ可能性は今年も十分あるけど、個人的願望としてはその時期に"オレ竜"が世間を席巻していて欲しいので(笑)
 なおネット上では更にその次(10.5)のコードネームを予想している人やスレッドが出ている。最近のMac OSではコードネームがそのまま商標のように使われているが、まぁ誰もが予想するようにいつかは"Lion"は使われるでしょうな。たぶん10.xの最終形だろう。他の大型ネコ科動物の名前となると一体どうなるんだろうな。"Puma"は某スポーツウェアメーカーの商標と被るので使えない可能性がある(承諾が得られればJaguarのように使える場合もあるが)し、"Hyena"じゃイメージがどうも…だし、残るはPantherやPumaの別名である"Cougar""Leopard"くらいかなぁ。もちろんv10.5"ヤマピカリャー"というのも捨てがたいが(汗)