時々日記: 2003.10.16-10.31

 去りゆく者は…
 2003.10.17(金)
正直「優勝したらすぐに辞めるんじゃないか」という予感のようなものはタイガース監督に就任した頃からあった。たしかにドラゴンズ監督を辞めた理由にはオーナー・フロントとの不和があったようだけど、その前から健康面の問題でとても持たないだろうというのは言われていたことだし、最初に監督を辞めた時も奥様の病気だけでなく自身の健康問題もあったと聞いていたし。だから2年前にタイガース監督要請の話が出た当初「ムリだろ」と僕は日記に書いていたのだが、辞任に至るまでの(後日明らかになった)経緯や彼の男気といったものが監督を引き受けさせることになった。そしてやっぱり体力が持たず2年が限界だった、ということだったのだろう。

ただ、この時期(しかも夜中)にこの件が漏れたことはやはり不自然だし嫌な気分だよなぁ。情報を知ったマスコミがすぐにスクープするのは仕方ないとして、問題なのはこの時期を狙ってこの情報をリークした人間がいる筈で、やっぱ星野体勢に不満のある球団関係者なのかなぁ。それがいちばん不愉快。
 思い出すのは、星野監督が最初にドラゴンズの監督を辞めた91年シーズン。開幕から好調で夏まで首位を保ちながら、かなり早い段階で「監督辞任」の話が報道され星野監督も認めてしまい、以後どうも選手が意識しすぎて硬くなったのか急に勝てなくなり、カープに逆転優勝を許してしまった。今回のことで、只でさえシリーズ経験のないタイガースの選手たちが必要以上に固くならなければいいのだが。

でも正直「これで良かった」と思う。優勝した以上、もうこれ以上の結果は出せないのだから、来年以降は優勝し続けない限り在阪マスコミに叩かれることが増え足を引っ張られるだけだろう。ぶっちゃけた話、星野監督のチーム作りは低迷が続くことがなく常に安定して上位にいるものの戦力から考えれば意外に優勝できていない(ドラゴンズを率いた計11年間で優勝が2回、Bクラスが2回、2位が5回)気がしないでもなく、それを考えると叩かれて傷つく前に伝説だけを残して去っていくのが正解なのだろう。この段階で、しかも日本一にでもなって辞めたらタイガースファンにとって星野仙一は永遠に神様扱いになるだろうし、いま星野監督を恨むタイガースファンなんて昨シーズンオフに放逐された選手を贔屓にしていたファンか「めちゃめちゃ弱いダメなタイガース」を偏愛するマゾなファンくらいのものではないか。だいいち「惜しまれつつ辞める」ことができたタイガース監督が過去にいましたっけ?(笑) ともかく星野さんにはシリーズ後ゆっくり休んで頂きたいと思う。
 それにしても、来季のセ・リーグ開幕開催権を得たチームの監督がすべて交代し下位チーム監督が揃って留任という、どうも妙なことになったな。でもって来年のオールスターのベンチ入りが岡田・落合・堀内の新監督3人になる訳だが…、みんな新監督なのにオッサンすぎて爽やかさのカケラもないぞ…(笑)

10日のHarbotで起きた出来事のプレゼントが今日届いたのだが、それはオモチャの馬(?)「マウ・セシ」でした。早速遊んでいるようだが、ときどき暴れてPARTYが放り投げられてます(笑)

ようやく実験PART2用の呈示パネルの本格生産に入った。営業活動で農学部内を歩き回った一日。
 夜遅くに帰宅すると、配達記録郵便が不在で持ち帰られていたので郵便局に出掛けて受領。申し込んでいたJR東海のエクスプレスカードが届いた。これで「ひかり」が減った新ダイヤでも躊躇せず「のぞみ」に乗れる…。年会費1000円だから一度東京まで往復すれば元は取れるわけだし。

 なぜあのCMはハイジだったのだろう…
 2003.10.22(水)
夏にADSLを24Mに変えた時からレンタルで使用してきたモデムを、このたびVoIP機能付きのルータに変更することにして、昨日ブツが到着。さっそく交換して、ようやく懸案のルータ接続にすることができた。MacOS XのPPPoEも機能停止。セキュリティや安定性ではこちらの方がいいし、若干だが接続速度も上がったような。
 Mac本体でPPPoEを制御しなくなった分Macにかかる負担が減ったせいか、本来のスリープ機能がきちんと機能するようになったので、今迄は夜中つけっぱなしで寝てしまった時もMacはずっとスリープしていなかったことも多かったが、今では5分くらい放っておくとすぐにスリープに入るようになった。まぁ省電力になるしヨイことかと。

で、今日、VoIP用の「050」ではじまる電話番号も取得。ぷらら以外にもBIGLOBEなど提携プロバイダのIP電話サービスで050番号を持っているところとはタダで通話できるようになる。固定電話との間では3分8.5円で、明日からは固定電話からもかけることが可能になり、こちらは3分10.5円らしい。ただしノイズが入りやすいのでFAXには向いてないらしいが。
 ところで、ぷららのVoIPは有名どころのプロバイダで提携してるのはBIGLOBEくらいなので現状ではYahooとかSo-netとかNiftyとは050番号を持っていてもタダで通話できず固定電話同様の3分8.5円がかかる模様。特にSo-netと提携していないのはどうも納得いかない(ぷららの代金徴収関係はソニーファイナンスが引き受けている。ぷららのクレジットカードもソニーファイナンスのものでEdy付き)のだが、そのうち繋いでくれることを期待しつつ。

 大本命の登場?
 2003.10.23(木)
明後日にMacOS X v10.3(Panther)が発売されるが、同じ日にiBookG4が登場することが突然発表された。iMacがG4(&液晶)化されたために現行のMacラインナップでG3で残っていたのはiBookだけだったが、発熱量の問題からiBookはG3のまま推移するか、或いは先に登場したPowerBookG4の12インチモデルがiBook的役割を果たしいずれiBookは消えるのかという推測もあったので、少々意外ではあった。しかも値段的には同じ12インチのPowerBookG4より7万円近く安い(今回もiBookG4には14インチモデルが存在する。ただし表示画素数は12インチモデルと同じ1024x768)。CPUの1GHzと800MHzの差、Bluetoothの標準搭載/非搭載、HDDの容量差を考えてもかなり安い気がする。

改めてスペックを見ていると、先代の12インチPowerBookG4にかなり近い構成だったりする。CPUが933MHz(現行モデルは1GHz)→800MHzになったり最新型PowerBook同様にUSB2.0を採用したこと位で、DVIモニタ出力機能(先行モデルとiBook G4はアナログVGAのみ)や2次キャッシュ搭載量(256K→512K)あたりの先代モデルには搭載されず現行モデルから15インチ・17インチモデル同様に搭載されたスペックは先代の12インチPowerBookとまったく同じ。
 先代モデルでは12インチPowerBookは15・17インチモデルとの差がけっこうあって「むしろiBookのG4版」と呼ばれていたくらいだったから、先日のPowerBook G4シリーズのモデル一新でスペックが15・17インチに近づいた分、iBookとの差は広がったのでiBookもG4化されたのだろうか。そういう意味では、従来のiBookのCPUをG3からG4に置き換えたモデルというよりは、先代のPowerBookG4をアルミニウム筐体からマグネシウムフレーム+ポリカーボネート筐体に換えたマシンという方が近そうだ。その分少しかさばり重くなるが頑丈になる訳で。

しかし12インチモデルが12万4000円か…。ちょっと考えてしまう値段だなぁ。現在お借りして研究室で使っている初代iBookSE(クラムシェル型)はグラフィック関連の仕事をさせるには流石に荷が重いらしく、また表示範囲も800x640とかなり狭くて、かといって研究室にはまともなMacが入っていない(OS Xで動くマシンが未だに無い)ので、iBookは主にネット関連とプリンタ出力指令の作業に使い、けっきょく画像関連の作業を進めるのは帰宅後の少ない時間に自宅のPowerMacG4でやっているのが現状だし、今後学会などで外に出る機会が増えるとノートパソコンは欲しいというのが正直なところで。
 実は近々発表する学会ではPowerPointでの発表に使うパソコンは持ち込みということになっているので、今回は研究室のノートPC(当然Windows機)を借りる予定だけど、やはり私物の方が面倒は少なさそうだしなぁ。勿論、欲を言えばPowerBookG4の方がいいけど(笑)、このiBookG4の値段は魅力だよなぁ…。うーむ。

 3次元化
 2003.10.25(土)
「四季の会」に入っている妹が4月にチケットを取ってくれたので京都駅内の京都劇場「美女と野獣」を観る。チケット取って貰った時には学会発表直前だとは思ってもいなかったしなぁ(汗)。
 昼すこし前に妹と京都駅で待ち合わせ、空中通路につながる階のフードコートで軽く昼食を…と思って行ったら8月末で閉鎖されたんだそうで(汗) しかも代わりに11月からオープンするのがこんなの。もぉ日本全国どこもかしこもラーメン系の施設ばかりになってきたな(苦笑)。まぁ集客が確実に見込めるからなんだろうけど、あまりに安直な気が。でもってラーメンな気分になってそのまま新福菜館まで出掛けた我々兄妹もどうかしているが(汗)。

で、席にたどり着くと最前列。舞台スペースを広げるために1列目を取り外してあるのだった。妹の話では、もともとが四季専用劇場として作られた劇場でないだけに、名古屋などの専用劇場とは席のレイアウトなどが随分違うらしい。僕は此処でしか観たことがないので判らなかったけど。既に妹は何度か「美女と野獣」を観ているのだが、何度観ても最後のシーンで野獣が王子に戻るところの仕掛けが分からないそうで「今日こそはー!!」と言っていた。…けどやっぱり分からなかった模様。もちろん初めて見る奴に分かるワケもなく。

 出前でアンケート
 2003.10.27(月)
今日は仕事休みの妹は午前中に帰り、こちらは午後から深草の龍谷大学へ。で、一昨年に続いてふたたび狂授の授業時間を強奪、学生さんにアンケート調査をさせる(汗、ご協力ありがとうございます>狂授)。これでかなり被験者数を稼ぐことができた(かなり男女比率が偏ってしまったが…)。最低限の目処にしていた人数は集められたし、後もう少しだな。今週いっぱいでアンケート調査を終了し、あとは解析と発表用資料&原稿と投稿論文の仕上げが…。

 終了
 2003.10.30(木)
今日来てくれた学生さん達3人を加えて2ヶ月間に及んだイメージ調査を終了。9月から始めた実験Iでは36人、この2週間で行った実験IIでは41人、のべ80人近くの被験者の協力を得ました。どうもありがとうございました。
 発表まで残すところほとんど1週間しか残っておらずかなりタイトなスケジュールだが、なんとか結果までまとめないとなぁ…。画像の解析で思うような結果が出ていないので現段階で全然まとまっていないのだが。

さて、いろいろと事情がありまして、つい先日登場したばかりのiBook G4が近々手に入ることになりそう。11月9日の学会発表へ出発するまでに間に合うといいのだけど。(今度の学会、PowerPointで発表する場合は私物PC持ち込みなので…)

 空白
 2003.10.31(金)〜11.5(水)
この週末も連休もほとんど学校で作ずっと作業をしていた。研究室の何人かはタイガースの優勝パレードを見に行ったそうだが。こちらはろくにニュースも見ていなくて、シンボリクリスエスの秋天連覇も小久保の衝撃的かつ不可解な無償トレードも後になってから知ったくらい。下宿にはほとんど居なかったし、帰っても着替えて寝るくらいだが、このところ日に3時間も寝ていない。というよりベッドに潜り込んでも全く眠れない毎日が続いている。他にしたことといえば意外に早く届いたiBook G4を受領したことくらいか。
 色々なことが重なって精神的にもかなりキているのは確かだが、今の状況をを誰かが何とかしてくれる訳でもない。すべて自分でやっていくしかないのだし、こういう事態を作り上げたのもまた自分自身なのだから。
 こんな形で、此処でこういう生活を続けていることが正しいのか疑問に思うことはよくある。大切なものや失くしたくないもの達を守りきれず一つ一つ失くして、その末に辿り着く先で僕が手にできるものは一体何なのか、そこに一体どれほどの価値があるものなのか。もしかすると手に残るのは何の価値もない残骸だけかもしれない。そういう絶望感や不安を抱えながら、それでも此処を去る決断すらできないのは僕が臆病者だからなのか、本当に得たいものに対しての偏った執念なのか。そして一体これは血を流しながら走り続けるマラソンレースなのかそれともチキンレースなのか…。