時々日記: 2003.10.1-10.15 |
アジア記録 |
2003.10.2(木) |
■韓国の李スンヨプが56号本塁打を売って「アジア新記録」と韓国マスコミは大騒ぎらしいが。けどニュース映像見ると韓国の球場ってめちゃめちゃ狭い上にラッキーゾーンまであるのよね。まぁ王さんの記録の時代も狭い球場ばかりだった訳で、メジャーも含めてそれぞれの記録を比べるのはちょっと無理があると思う(盗塁などのような条件が等しい記録は別だが…それでも牽制やクイック投球などのテクニックが発達した今と福本の時代は違うと主張する人もいる位だし)。 王貞治がメジャーでも名を知られたのは通算記録がメジャーを上回っているからというのは当然なんだけど、プロ野球の通算記録なんて大抵は実はニグロリーグが持っている筈で(2000勝投手とかいるらしいからな)、それでも王、衣笠、福本など日本のプロ野球記録が認めて貰えるのは、戦前からプロリーグが存在し、その草創期に澤村栄治がメジャー相手に真っ向勝負でキリキリ舞いさせた歴史があるせいじゃないかと思う。 なんでも日本を破ると大騒ぎする性質が韓国はいつまで経っても抜けないというか、あの歪み気味のコンプレックスというか意識過剰が取れない限り本当の意味で日本の呪縛から抜けることはないのじゃないかと思う。つーか元Dの李が復帰した途端大活躍したり元Gのチョン・ミンテが今年さっそく最多勝争いに加わったりと、日本で不振に終わった韓国のトップ選手が復帰後あっけなく大活躍してるのを見ると、やはりレベル面など色々疑念が起きるのは仕方ないと思うのよ(まぁYB・ウッズのように韓国時代以上に打つ選手もいるから一概には言えないし、全盛期の宣銅烈やサムソン・リーはそりゃ確かに凄かったですけど)。李も来シーズンはメジャーに挑戦するそうだが、そこでの成績が今年の松井と随分比較されることになるだろう。そこで疑念を払拭できれば更に凄いと思うのだが。 ■で、李に「アジア記録」を抜かれた王監督がたまたま今日の「ニュースステーション」に生出演していて、将来的なジャイアンツ監督復帰の件について訊かれ「せっかく楽しく野球やれてるんだから」と否定した上で、(久米さんの突っ込みに乗せられた部分もあるだろうけど)「ジャイアンツに行くとあまり楽しくやれそうもない」と発言したそうで…、これ、ナベツネ激怒かなぁ(笑) どうもジャイアンツ監督をやるというのは不振期に生卵をぶつけられたりテレビのコントで便器扱いされることより楽しくないらしいぞ(^^;;) でもよく王さんの立場でこういうことを言ったなぁという気がする。原監督も特別顧問とかに祭り上げられるくらいなら、きっちり外に出て言いたいことを言って、別のチームで監督として結果を出して見返したら、というのを思っている人はジャイアンツファンにもアンチにも多いと思うのだが、どうだろう。だって今の王さん凄くカッコいいじゃないですか。ジャイアンツ監督時代よりもむしろ今の方が好きだな。もっともジャイアンツとしてはそういう事態を繰り返すのが嫌だから特別顧問に祭り上げたのだろうけど。 |
山登り | |
2003.10.4(土) | |
■研究室の学生5人+先生1人で比叡山へ山登り。10時過ぎに修学院駅前に集合、ここから徒歩。修学院には今の下宿に引っ越す以前に2年間住んでいたが、その昔住んでいた下宿の前を通って修学院離宮の近くを通りつつ、やがて舗装された道から獣道より少しだけマシな位の道(雲母坂)を進む。これが昔、洛中から比叡山へ登る僧侶の登山道だったそうな。途中に何カ所か急な箇所もあってなかなかキツかった…。
■そのあと更に坂道を登り、ロープウェイ山上駅の脇を抜けてガーデンミュージアム比叡へ。以前は比叡山山頂遊園地だったのを数年前に改装したもので、四季の花が咲く園内と眼下の琵琶湖まで眺められる風景に溶け込むように印象派の名画の複製陶板画が設置されている。ハロウィン間近ということで至る所に巨大な橙色のカボチャが置かれてあった。 ケーブルカーの山麓側(叡電本線の終点)にあった八瀬遊園が昨年閉鎖されたため京阪が経営している遊園地施設はひらパーと此処くらいなのだが、此処は元々が小規模だったし、比叡山という地域を考えてもこういう施設が似合っている気がする。 |
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! |
2003.10.7(火) |
■原則的に2ちゃんねる起源のアスキーアートや顔文字は日記に使わないようにしているのだが、今日だけはこれが心境的にドンピシャでハマるので使わせていただきました。ついにドラゴンズ・落合博満監督が決定とのニュースが大本営発表の速報で深夜に出た。他のスポーツ紙が先行して落合確定のニュースを流す中、次期監督人選についてここまで沈黙を守ってきた大本営が報道するということは間違いないということなのだろう。
山田監督の解任直後からネットや一部スポーツ紙で出ていた名前とはいえ、ほとんどネタと願望が先行していた感があったので、正直「ホンマか!?」という驚きは拭えない。いろいろ斬新な案は出ていても最終的には生え抜きOBからの地味な人選になるんじゃないかと半ば諦めていた部分はあったし。野村監督を招聘するという案も有力だったらしいが、最終的に落合監督要請というのは「外部招聘」と「生え抜きから選出」という両方の案の妥協点という面もありそうな。そういえば、考えてみたら82年優勝時の近藤監督以降の監督(途中解任による代行を除く)は山内・星野(1次)・高木・星野(2次)・山田・落合と、星野以外はみんな名球会メンバー有資格者(落合は拒否)なのよね。 ■ドラファンにとって落合博満という人への評価や印象は様々だと思う。86年オフ、ドラゴンズ再建の切り札として監督に就任した星野監督が仕掛けたのが、85・86年連続三冠王の落合をジャイアンツとの争奪戦を制して獲得した「世紀のトレード」だった。以来不動の4番として活躍、88年の優勝には彼の活躍は欠かせなかったし、翌年(1989年)8月12日、この年急成長して最終的に20勝投手になったG・斎藤雅がドラゴンズ相手に9回1死までノーヒットノーランに抑えながら最後は落合の逆転サヨナラ3ランで粉砕したゲームは今でも鮮明に覚えている。(あれはまさに「敗戦投手」(さだまさし)を地でいくゲームだった…) それが93年オフにFA制度が解禁された時に最初に権利を行使して「長嶋監督を優勝させるために」ジャイアンツに移籍。翌年、あの10.8決戦では今中から先制ホームランを放ちドラファンの夢を打ち砕いた。この部分が彼に対して愛憎半ばするドラファンの感情の原因となっている訳だが。 ■また、現役時代の孤高のイメージや2000本安打を打ちながら名球会入りを拒否した行動などから、チームの統率力を疑問視する声も多そうだが、現役時代、守備の時に味方の投手がピンチに陥った時に1塁または3塁からマウンドに歩み寄って間を取る絶妙さは素晴らしかったし、ドラゴンズ移籍1年目から「現場監督」とまで呼ばれていた位に選手のまとめ役としても活躍していたことを当時のドラファン以外は覚えていないんだろうなぁ。故・加藤元オーナー(星野監督とはオーナーと監督という立場を超えた強い信頼関係にあった)とは落合も互いに礼を尽くして、彼がFA退団する時も快く送り出して移籍後もずっと気にかけていたというし、そうさせる位に意外に気を遣っている人だという話もけっこう聞くのだけど。FA移籍自体、後の選手のことを考えて「最高の条件をくれる球団へ移る」前例を作るためだったという話まである位だしな。(ホントかどうか定かでないが) 今の現役選手は長嶋・王の現役時代をリアルタイムで見ていない人がほとんどだろうし、リアルタイムで見た「最高の打者」が落合という人が多いんじゃないかなぁ。だから僕と同世代には落合信者がけっこう多い筈だが、素人だけでなく清原や小笠原(F)をはじめとする現役選手にも信奉者が多いのは単に打撃理論だけではない何かがあるせいではないかと思う。あの言動もどちらかというと一匹狼というよりは単に照れ隠しなのだろうと思うのだが。まぁ「誤解を招かない発言」も監督としては今後の仕事だから、そのあたりは今後の課題かもしれないが。 とにかく「ドラゴンズ=星野仙一」のイメージを払拭するだけでなく、過去の誰にもあてはまらない新しい監督像を見せてくれることを激しく希望、である。 そして、過去の経緯を承知の上でこの新監督を実現させたフロントとオーナーサイドを今回ばかりはきちんと評価したい。(前監督の解任への経緯は未だに納得いかんが) ■今日からゼミ開始。いよいよ後期スタート。学会まであと1ヶ月…が、いまだに実験が進んでおらん…(滝汗) |
ファンタジスタとはまさに彼のことでした。 | |||
2003.10.10(金) | |||
■ドラゴンズのコーチに宇野キター!!! まさかヘッドコーチちゃうやろな(激違) けど実は宇野さんって守備も上手かったですよ。あのヘディングだってよく見れば本来なら外野手が捕るべき打球を遊撃の宇野が追いついている訳で、守備範囲の広さがああいう結果を招いた訳で。…ただ、誰にも捕れないないような打球を平然と捕ってしまうけど誰にでも捕れる何でもない球をエラーしていたんだよな、彼は(笑) 84年に掛布との壮絶な敬遠合戦の末に分け合った本塁打王獲得の時には同時に三振王・失策王にもなり裏三冠王と呼ばれたり、ドラファンにとって常にファンタジスタ(と今なら色々な意味で呼ばれたであろう存在)だったのが彼だった。あの劇的な意外性こそ昔のドラゴンズのチームとしての持ち味でもあったのだが、落合監督はそれを再現したいという意図でもあるんだろうか。 ただ、ユニホームを変えるという話は正直云ってあまり賛成できないのだけどね。あのカッコ良さは単にドジャースのユニホームがカッコいいのであって確かにオリジナルではないし、星野監督が就任した時にドジャースの許可を貰って採用したユニホームだけに星野色を一掃する目的なんだろうけど…、俺はあのユニホームになったからファンになった部分もあるので…。 しかも候補に挙がってるのが1974〜1986年まで使っていたあのユニホームをベースにするという案で…たしかに2度優勝したユニホームだけど、あれは今更ダサすぎるだろ…当時でもダサかったんだから。考えてみればあのユニホームで13年、今のドジャースタイプになって17年。もう今のスタイルの方が長くなったのだ。ここまでくるとドジャースタイプも伝統になってきたような気がするのだけど。 ■来週火曜日のゼミで研究経過報告の当番なので、この週末は三連休だけど一切関係ナシです(涙)。妹は鈴鹿にF1観に行くそうで羨ましいわ…。こちらはひたすら画像の制作になりそう。なにしろ実験PART2をこれから2〜3週間で片付けなきゃならんという、かなりデンジャラスなスケジュールなんで(汗) 今回の内容は、修論以来の本来の研究の流れからは外れたネタで、早々に片付けて本線に戻るつもりだったのだけど、色々と内容を追加していくうちに半ば強引に本線のテーマを内包した部分を論旨に持ってきたという、結構とんでもない発表&論文になる予定なのだが。 追加で行う実験PART2では流石に東京などツアーに出掛けて被験者集めをやっていられないが、その代わり10月から大学の後期授業が始まったので、うちの学科の1〜3回生に被験者のお願いをできる状態になった。そこで授業の終わりがけに顔を出しては地道に営業活動をしている日々。おかげで若い学生さん達とたくさん知り合いになれるか?(笑) それにしてもうちの学科、女の子がかなり多いのね。ちょっとびっくり。12月頃にTAを担当する実験では出席者15人中2/3以上が女子だというし。 ■今日はHarbot祝祭日(正式運用から2周年)。今回は謎の生き物が登場、なにやらツノで交信していました。あとでまた何か記念品くれるかな。 ■年末頃の発売予定といわれていたMacOS X v10.3(Panther)が今月25日に発売されることになった。学会が終わるまでは忙しいのですぐに入れられるかどうか…。近々ATOK16も出ることだし、やっぱ学会が終わってからになるかなぁ。 |
不国益 |
2003.10.14(火) |
■ゼミで経過報告。レジュメの印刷に手間取り少し遅刻したが発表自体はなんとか終了。しかし今後を考えると相当にタイトなスケジュールだよな…(涙)
■…しかし有人宇宙飛行を成功させるような国にあれだけのODAを拠出しているというのも妙な話だよなぁ。そもそもODAが国益としてきちんと目に見える結果を出した例ってあるのかしらね。まもなく来日する大統領が要求しているイラク復興資金だって結局は国債を追加して賄うしかないわけで、あとあとツケが全部こちらに来るんだし、ここにきても円高に誘導されたりロクな目に遭っていないのに文句も云わず出す(のであろう)のはやはり納得いかないのだが。つーか、よその国に負担を要求する前に自分らの国連負担金もきちんと払えよという気が。 そういえば今回の衆議院選挙、日程が学会発表と重なるため不在者投票が確定したが、前に不在者投票をしたのも衆議院選挙だったような。京都は引退する |