時々日記: 2003.1.1-1.15

 空をこえて
 2003.1.1(Wed)
というわけでいよいよアトム誕生の年になりました。(笑) いま思うと、あの時代って広島・長崎の記憶がまだ生々しい部分が残っている筈なのに、その危険性を分かっていながら一方でものすごく原子力に期待を持っていたのだなぁ。
 たしかに原子力を使った駆動系はそこまで進化はできなかったけど、人型ロボットの技術はここ数年でものすごく発達して、手塚治虫が「アトム」を描きはじめた頃にはまだ町工場レベルだったHONDAやSONYがどんどん凄い人型ロボットを造っているし、バンダイもその時その時の最先端技術をすべて投入した「ドラえもん」試作型を毎年開発して発表するそうだし、中国には先行者もあるし。その「アトム」新作の制作にSONYの子会社が関わるのもやはり思い入れがあったのかしら。

で、両親が「一度も行ったことがない」というので今日は一家4人で宇治の平等院に車で出掛けることに。帰省してるのになんで京都に日帰りで行かなあかんねん、という気もするが(^^;)
 伊勢湾岸自動車道(名港東・中央・西の3大橋、第二名神の一部)が昨年3月みえ川越まで延長され、湾岸桑名ICでいちど高速を降りて一般道で桑市街を抜けて東名阪の桑名ICから再び高速に乗る。以前の名四国道(R23)経由よりも30分以上も短縮されている。昔は夏休みなどによく長島温泉の遊園地に行く時には、慢性的な名四国道の渋滞もあってかなり時間がかかり行き帰りにも疲れたのだけど、今は伊勢湾岸道の長島ICで降りたらそこが駐車場なので、実家から20分もかからない。現段階では「建設費を通行量で割ると日本で最も金のかかった道路」のひとつだが、名古屋市南部や知多半島の住民が三重・奈良方面に行くにはかなり便利な道路ではある。西端はまもなく四日市まで延伸され東名阪に接続される予定で、東端も豊田まで延伸されて東名高速につながるのもそう遠くないらしいから、東名から大阪方面に向かう場合、冬は雪がきつい米原・関ヶ原のあたりを迂回するルートとしても機能していくのだろう。

東名阪を抜けて名阪国道に入り、伊賀上野を過ぎて中瀬から県道を行く。途中からかなりの山道に入ってしまい「これで本当に行けるの?」と不安になったが、なんとか天ヶ瀬ダムまで辿り着き、平等院に到着は13時少し前。何度か行ったことはあるのだけど改修前のことだし、勿論こんなルートで行くワケもないし(笑)。前に行った時は京阪宇治駅から宇治橋を渡って参道を歩き正門から入ったのだが、駐車場がある車道の方からは近代的な美術館のような建物しか見えず、それで暫く迷ったのだが、この建物が昨年3月に開館したばかりの新宝物館「鳳翔館」なんだそうで、こちら側の門もえらく現在的なデザインでとても寺には見えない。境内に入ってしばらく歩くとようやく鳳凰堂の裏手側に出て、ぐるっと周りながら眺めることになる。
 言うまでもなく平等院といえば10円硬貨でお馴染みの鳳凰堂(阿弥陀堂)が最大の見所になる。「鳳凰」の両翼にあたる翼廊は2階部に高欄が付いているように見えるが実は全くの飾りで、この両翼部の建物は何の機能もない全くのデザイン上の意味しか持たない。これって本来の仏教建築ではありえない建築だと思うのだが、そのあたりが摂関政治全盛期の貴族の趣味だけで造った建築という所以だろう。
 新しく建てられた鳳翔館は外観も内装も、そして展示方法も最近の美術館によくあるタイプという印象で、モノトーンの展示室内は照明も暗めで、浮かび上がるように展示されている。ここでの展示の中心は、本来は鳳凰堂で阿弥陀如来を囲む壁に取り付けられている雲中供養菩薩像。全52体のうち半分を鳳凰堂に残し、残りをここで展示して間近に見ることができるようになっている。この1体1体が、後年の補修が入っているとはいえ相当な出来の仏像で、すべて雲に乗り、大半は楽器を持ったり舞う姿をしている。つまり藤原頼通が夢想した極楽浄土とはどんちゃん騒ぎなのであろうか(←違うだろ)

 最強の赤豹
 2003.1.3(Fri)
ライスボウル、立命館が社会人王者のシーガルズ(元リクルート)に勝ったか。やはり今年の立命館は圧倒的に強かったなぁ。関西リーグでも無敗だったし、甲子園でも予想通り早稲田を圧倒。ラグビー同様ここ何年間か連続で社会人王者がずっと学生王者に連勝して格差はかなりついてきたのかと思っていたのだけれど、昨年の関学に続いて学生が連勝したことになる。アメフトの場合、この景気で社会人チームはどこも企業まる抱えからクラブチームに変わってきているので、強化策など思うようにいかない部分もあるだろうし、決して学生側が再び強くなったとは言いきれない気もするのだが。

ということで午後に京都に戻った。寒い…。

 クールなヤツ
 2003.1.4(Sat)
帰省中にようやく見つけて購入した7ポートUSBハブを従来使ってきた4ポートタイプと交換し、PostPetV3をインストール。ペットを何にするか迷ったのだけど、コモモは可愛いけどV3ユーザーにしか見えない(旧Ver.ユーザーにお使いに出すと紙袋をかぶった状態で現れるらしい)し、フクロペンギンに決定。早速マフラーやパンダ顔スリッパで武装してみました(笑)。名前もいろいろ考えた挙句に"TUX"にした。タキシードの略語だが、まぁパーティーにはタキシードが必要ということで。今後知り合いのポスペユーザーにはお使いに出しますのでよろしく。尚アドレスは@mac.comではなく余っていたアドレスを使うのでご注意。

 狸に天誅
 2003.1.5(Sun)
仕事で元艦長タカハシが上洛したとのことで、夜に出町柳に数人で集まって近所の店で飲み食い。いろいろ話したが、やはり今年は色々とやりたいなぁ、ということで今後に期待。

 最大と最小
 2003.1.8(Wed)
事前にはいろいろ噂があった今回のMacWorld SF 2003での新製品発表だが、意外なことに今回iMacとPowerMacG4のスペックアップはなし。今年から新発売されるMacはMacOS 9での起動ができずMacOS X内のClassic環境としてのみ動作するという発表が昨年夏にあり、例年1月に新製品の発表があるのだが、もう少しだけMacOS 9でも起動できるMacの販売が延長されたという気分か。
 で、登場したのはPowerBookG4で、従来のチタン筐体からアルミ筐体に変更され、ノート型Mac史上最大サイズの17インチワイド画面モデルとMac史上最小サイズの12インチ画面モデル。特に12インチモデルはiBookG4ともいうべきモデルで注目でしょう。iBookより若干サイズが小さくて軽く、スペックはiBookより遙かに上で、定価で7万円の差以上の違いがあると思う。このサイズと重量(2.1kg)は過去のDuoや名機2400cといったCD外付けモデルよりも小さく軽い筈。
 Appleはキーボードのサイズを標準より小さくするのを嫌う(ほぼ唯一の例外が2400c)上に、スペックや機能を切りつめることもしないから、WindowsPCでよくあるポケットPCサイズのMacを出すことはないと思うので、これ以上小さいMacを望むのはムリだろうなぁ。個人的には欲しいが…。Appleがそういうのを出すとしたらPDAの進化系になるだろうし"Mac"を名乗ることはないだろうと思う。今でもBluetoothによるMacとの自動シンクロでデータ管理が簡単に出来るAppleブランドの携帯電話の登場やiPodのPDAへの進化の噂は絶えないし。

同時に新しいソフトとしてApple純正ブラウザの「Safari」英語β版と、PowerPointファイルの読み込み/書き出し可能なプレゼンソフト「Keynote」、ムービー/ビデオ編集用ソフトで一般用のiMovieとプロ用のFinal Cut Proの間を埋めるFinal Cut Expressが登場。また、UNIX系で使われるX Window用アプリケーションをMacOS Xで実行する「X11 for MacOS X」もβ版が登場した。 (X11R6.6準拠)
 特にSafariは前から噂に上がっていて遂に登場した訳で、ブックマークの表示がiTunesと同じような形式で、確かに見やすそうではある。ジョブスは「Mac版IE5より3倍速い」と自慢していたが(別に赤くはない)もともとMac版IEってたいして速くないものなぁ(苦笑)。IEによる読み込みの遅さでで「MacがWindowsより遅い」とデモする時にも使われていたけど、ここ5年間デフォルトブラウザの立場だったMSがワザと遅いのしか作っていないんじゃないのか? IE6もMac版は出ていないし。そりゃ立ち上がりの早さはNetscapeと段違いだけど 、それはネスケがメールやIMも組み込まれているからで、ページの読み込み自体はネスケの方がはるかに速いし。さてSafariは一体どれくらいネスケより速いのか。Safariの性能次第ではMSも慌ててIE6 for Macを作るかもしれない。
 AppleWorksの機能になかったプレゼンソフトを出し(この分だと近々AppleWorksも機能強化されWord/Excelファイルが読み書きできるようになるのだろう)、純正のブラウザが遂に登場したというのは、Appleが最も苦しかった1997年にMicrosoftと締結した提携期間の5年間を終え、再びMicrosoftを完全に敵に回す前兆なのだろうか。まぁMs Officeをプロ向きソフトと割り切って、iMacやiBookのように一般向き機種には自前で全てのソフトを付けようという戦略かもしれないけど。

 ようやく
 2003.1.9(Thu)
歯医者通いが完了。けっきょく歯茎の肉が下がってきていることと体調と絡んでのことだったようで、歯と歯茎の境に樹脂を埋め込み、虫歯を治療して噛み合わせも修正したのだけど、まぁ歯茎の肉が下がってくる年齢になったということで(泣)

注文していたヤマハのUSB-オーディオインターフェイスが届いたので受領。これでCCCDもMacに取り込めるもんねっ。当面はMacOS XではMacからステレオへの出力にしか使えず、取り込む際はMacOS 9に切り替える必要があるけど。それにしてもヤマハはMacOS Xへの対応が遅いなぁ。シーケンスソフトもここはやはりDigital PerformerかLogicにした方がいいのかしらと考える最近。

 探検中
 2003.1.10(Fri)
登場したばかりのSafariはまだ英語β版しかないのだが、メニュー項目以外はブックマークなどもきちんと日本語表記されるし、それほど問題はない。たしかに起動もページ読み込みも相当に速く、これ、オープンソースとしてNetscape/Mozillaが採用しているGeckoではなくKDEのKHTMLKJSを採用しているんだそうだ。もしWindows版でも出たらIEから乗り換える人がかなり出るんじゃないかなぁ。SONYあたりがKHTMLで独自のブラウザを作ったら、と思うのだけど。
 現状では日本語に完全には対応しておらず、全角スペースは無視されるし、GoLiveやHomePageBuilder、Wordなどで作られたHTMLファイルなら問題ないが、個人サイトで多い、テキストエディタによるベタ打ちで作られたHTMLでは時々文字化けしたりまったく読み込まないページがある…って確認したらウチもそうでした(苦笑)。
 これはHTMLファイルの冒頭で<HEAD>タグ内に<META>で日本語文字コードをきちんと指定してやれば対応できる。たとえば<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">という感じで。(※この項目、タグを見せるために全角の<>でわざと書いてます) うちのBBSはきちんと表示してくれるが、知人で使っているところが多いTeacupは全然表示できていないなぁ。まぁ正式な日本語版では対応するだろうけど。それにFlashからのcookieを読みとらないのかHarbotも動作しないし、そのあたりは改善の必要が大。

IEより起動が速く、ネスケより読み込みが速く、しかもApple純正ということになると、今後日本語版が正式に登場したらMac(OS X)ユーザーのデフォルトブラウザがSafariになるのは確実だろう。これでIEのスクラップブックとネスケ7のタブ機能が付いて、更にMacOS 9版も出たら完璧なんだけどなぁ。Safariがこなれてきた段階で、いずれはiMovie・iTunesなど「i」シリーズにWeb作成ソフトが加わるだろうと思うが、ネスケのようにブラウザと一つのアプリケーションにするのではなく分離してもらいたい。立ち上がりの速さはSafariの命でしょうから。ただSherlockとは統合されるかもしれないなぁ。

 鏡の中の私
 2003.1.12(Sun)
ありゃー龍騎、最終回前なのに死んじゃったよ…。来週どうやってオチつけるんだろ。「最終回を映画で描く」と宣伝していたし、来週までに映画版もビデオで借りてきて観ておくべきかなあ。

 マルチストーリー
 2003.1.13(Mon)
ということで「仮面ライダー龍騎」映画版の「EPISODE FINAL」を借りて観たのだが…、なんじゃこりゃ。(^^ ;) 話としては既にTVシリーズの最終回より少し前の時点から始まっているのだが、違う話になってるし結末は暗いし。一緒に借りてきた「アギト」映画版TVシリーズスペシャルとの関連性を破綻させずに保った上で独立したエピソードとしても観られるのに比べると、「なんだかなぁ」という印象が拭えない。
 秋のTVスペシャルでもパラレルワールドな話をやっていたけど、結局映画版でもそうだということなのね。RPG的なところをわざと狙っているんだろうけど、それにしても…なぁ。13人のライダーのうち映画にしか出てこなかったファム(史上初の女性仮面ライダーとして話題になった)・リュウガ(龍騎の黒バージョン)とTVスペシャルに登場したベルデ(人間時を黒田アーサーが演った)の計3人はTV最終回にも出ないままだろうなぁ。TV版のサイトにある13人ライダーの紹介ページも3人分が謎のままで終了しそうである。
 うーん、石ノ森章太郎の旧作品へのオマージュで「13人」にこだわったのは分かるけど、どうも散漫になってしまうし、主役級の4人(龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇)+数人というので良かったなんじゃないの? というか、これが「仮面ライダー」を冠していなかったら旧作ファンからもあれこれ言われず単純に面白く観られた気がするのだけど…。

 二十歳のお約束
 2003.1.14(Tue)
ふむ、宇多田ヒカルの振り袖、意外に?似合ってるなぁ。さすが藤圭子の娘というべきか。「人妻が振り袖はいいのか?」という声は成人式ということで流石に出ないな(笑)。そういえば以前、秋篠宮妃紀子さまが結婚1年目の皇室行事で振り袖を着ていて話題になったことがあたが、たしか皇室では「既婚でも子供がまだいなければ振り袖でも良い」ことになっているらしいのね。
 しかし芸能ニュースでもかなり取り上げられていた宇多田ヒカルのスリーサイズ公表って話、3年前にラジオ番組レギュラーの最終回でぼそっと言った部分が今回総集編で流れて出たモノにメディアが飛びついただけなのね(^^;) 17歳〜20歳くらいの女の子の体型なん相当変わるだろうから、今更でかでかと報道されても全然違うだろ(苦笑)