時々日記: 2002.11.16-11.30
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 規格外
 2002.11.19(Tue)
初めてCCCDを購入。CHAGE&ASKAのセルフカバーアルバム「STAMP」。実はかなり最近までこのアルバムがCCCDで出ることを知らなくて、知ってからチャゲアスのオフィシャルサイトのBBSを覗いてみたらひどい荒れようだった(笑)。やはり音質低下の懸念や、ハードウェア側に負担をかけて故障しやすくなる危険性は否定できないし、山下達郎のように頑として拒否するコメントを出した人も出ているから、そういう反応も出るかとは思ってはいたけれど。それにオフィシャルのFC会報などでこのことについてほとんど触れられていないのは確かに問題だろうと思う。
 ユニヴァーサルは現在ビクターが販売を担当しているから、おそらくこの「STAMP」にも最近ビクターが開発した音質向上技術「K2」を採用しているのだろうけど、やはり限りなくマスター音源に近い形で販売して欲しいとは思ってしまうのね。

基本的にアーティスト側が同意しないとCCCDでは出ないようなので、ビクターに所属するサザン(桑田佳祐)や、やはりユニヴァーサル内のレコード会社に移籍したばかりのさだまさしのCDが今後どうなるか気になるところ。
 さだまさしはここ10年間くらい、音質を上げるためにSBMやDSDという技術を導入する理由で、本来付き合いの薄い筈のSONYのスタジオでわざわざマスタリングしたりと、かなり音質に気を使っている人だし、以前に出した「続・帰郷」がこのたびテイチクからDVD-Audioフォーマットで登場するくらいだからな。
 いずれ音楽ディスクのフォーマットもDVD-AudioかSuperAudioCD(SACD)に移行して、CD以上のサンプリングレート・非圧縮5.1chサラウンドステレオ・コピー対策万全、というものになるのだろうけど、

で、帰宅後にさっそく再生。突然止まったり音が飛ぶこともなく、まずは問題なく再生できてとりあえずはホッとした。
 収録曲のうち、「HOTEL」「砂時計のくびれた場所」は昨年のシングル「夢の飛礫」のシングルのc/w曲だったので聴き比べてみたが、音量を大きめにしてスピーカーで空気を通して聴いた限りでは、なんというか「空間への音の拡がり」が若干スポイルされているかな?という印象が。もちろんアンプやスピーカー固有の特性とかも関係してくる問題だし、アルバム収録に際してミックスをいじっているだろうから完全に同じ状態ではないし、ヘッドホンで聴いたら別の部分が気になるかもしれないから、一概にCCCDが明らかに悪い訳でもないのだろうけど。ただ、音量をあまり上げない状態ではさほど問題はないのかもしれない。

それにしても今回はとんでもないアレンジで驚く曲が多いのだが…、気に入ったのはやはり「WALK」。もともと好きな曲で、元のアレンジも好きなのだが(1989年当時のシングルとしては珍しい曲だと思うが)、今度のアレンジもイイなぁ。「太陽と埃の中で」の最後のゴスペル調のサビもかっこいいっす。

 呆気なく
 2002.11.20(Wed)
昨日CCCDについていろいろ書いたが、今朝のニュースでCDの本家SONYがコピー防止対策CDについて新しい技術を公表したことを知る。本家SONYがまさか自ら規格から外れた現行のCCCDを容認できるわけがなく、どう対応するか注目していたのだが、個人的にはさっさとSACDへの移行を促すだけではないかと踏んでいたのでこの対応は少々意外ではあった。
 SONYの方式は、おそらくCD自体にシリアルナンバーか何かが入っていて、パソコンで取り込む際にはインターネット経由によるパスワード取得が必要となり、最初の1回だけは無料、以降は有料になるというシステムで、CCCDをいちはやく導入してきたエイベックスが早速こちらに乗り換えを表明したんだそうだ。
 もちろん本家が作るのだから規格外のこともやっていないし。これでビクターが開発したK2も、音質低下を相殺するのではなく単純に音質を上げる目的で使えるワケだからめでたい。このタイミングで発表されたのにはややガッカリしているかもしれないけど。

最初1回だけ無料…ということは、レンタルCDではコピーが有料ということになるのかな? そうなるとレンタルCDからもこれまで以上の確率で確実に著作権料を回収できることになるのか。レコード会社的にもありがたいシステムになるのかな。
 しかし、こうなると今出ているCCCDも今後新規格で出し直す可能性が大きいな。うーむ、昨日買ったばかりなのだけどな…、まぁ初回限定版だし、いいとするか。(^^;)

 急逝
 2002.11.21(Thu)
夕方のニュースで倒れられて意識不明のまま入院されたことは知っていたのだが、夜中にNHK「ミュージックカクテル」にチャゲアスが出演するので見ていた途中にテロップが流れて高円宮殿下が急逝されたことを知った。そのあと番組は中断してニュースになってしまったのだが。
 47歳か…早いなぁ。三笠宮家の長兄・寛仁殿下が病気になって以来、皇太子や秋篠宮殿下とは違う、(語弊があるかもしれないが)やや気楽な立場の皇族として皇室のスポークスマン的な活躍でよくメディアに出ていたし、各種団体の総裁を務めたり国際会議に出席したりと、むしろ他の皇族よりも多忙だったのかもしれない。

非常に気さくな方だったらしく、真偽の程は別として個人的にいちばん好きな話は、嘱託で勤務していた国際交流基金にかかってきた電話を自ら取って応対していたことも多かったそうなのだが、ある日、かかってきた電話を取ったらかけてきたのが鈴木宗男で、(外務官僚や関連団体に顔が利く自負があるから)名前も言わず「鈴木だ」とだけ言って用件を言おうとした(どうせクレームかゴリ押しの類だったのだろう)ので宮様が「失礼ですがどちらの鈴木様でしょうか?」と訪ねたものだからムネヲ氏すっかり激怒してしまい、さんざん罵詈雑言を電話に向かって言い放った後、ふと気が付いて(後でイジメてやろうと思ったのか?)「お前は誰だ!?」と訊いたそうな。そこで宮様、怒りもせず静かに「高円宮憲仁です」とだけ告げて電話を切ったという話。その後のムネヲ氏の慌てぶりが凄かったそうである(笑)。これ、たぶん本当の話なんだろうなぁ。

 ヌカヨロコビ
 2002.11.22(Fri)
一昨日にSONYのCCCD「レーベルガードCD」について書いたのだが、結局これも現行のCCCDと基本的には同じようで、つまり再生環境によってはトラブルが出る可能性は否定できないのは変わらないらしい。しかも本家SONYが認めたということで今後他社にも導入の動きが加速するかもしれないな…。
 ただ、ソニーミュージックはこのレーベルガードCDで出すのはシングル盤だけのようで、つまり、全面採用しないということは、やはり何らかの問題の存在を認めているってことなんだろう。
 で、このレーベルガードCDでは、従来のCCCDではPC用にMP3ファイルが入っていたのをMDと同じ圧縮方式であるATRAC3にしており、これをPCに取り込む時に課金するシステムという部分。まぁどのみちMac(標準的なソフトが入った状態)では再生できないんだけど。

 君のギターの音が
 2002.11.23(Sat)
京大さだ研NF恒例の神出鬼没ライブを決行。今年はよそから助っ人もなく、しかも例年ライブをやっている時計台前は時計台の改装工事中で工事用フェンスに囲まれているため使えず、時計台に面した池の脇で地味にやることに。午前中は狂授とりょーかん2人だけという恐ろしく地味な、というか単なるフォークデュオのストリートライヴのような状態で(笑)やってました。午後から2回生のNくんが来てくれたのでなんとか形になったが。イントロとかきちんと弾ける人がいると違いますな、流石に。

1.退職の日 2.建具屋カトーの決心(^^;) 3.鳥部野 4.檸檬 5.案山子 6.北の国から 7.虹の木 8.精霊流し 9.秋桜 10.防人の詩 11.驛舎 12.甲子園 13.転校生 14.空蝉
(昼食)
15.雪の朝 16.飛梅 17.検察側の証人 18.聖野菜祭 19.邪馬臺 20.追伸 21.19才 22.無縁坂 23.線香花火 24.前夜 25.椎の実のママへ 26.生生流転 27.むかし子供達は 28.22才の別れ 29.8つ目の青春 30.主人公

…しかし1曲目が「退職の日」で2曲目に「建具屋カトー」というのもどうかと(汗)
ま、来年はもっと多くのギター弾き隊&唄うたい隊に参加して頂きたいと切に願うのであります…。それに、久しぶりにみんなで集まってハデに宴会やりたいですねぇ。

そんな訳で普段の練習不足ですぐに指が痛くなり、今年は早めに切り上げて夕方から3人で「気楽」にて飲み食い。狂授とりょーかんはその後更にりょーかんの部屋で延々と飲んだくれて、25時過ぎに揃って沈没。

 新興勢力の崩壊
 2002.11.25(Mon)
早田牧場が倒産したのか…。種牡馬ブライアンズタイムや良血牝馬を海外から積極的に購入して、ビワハヤヒデ・ナリタブライアンの兄弟を送り出し、歴史はさほど無いが最近では社台グループにほぼ唯一対抗できていた日本でも有数の牧場グループなのだが、この不景気で、早田牧場でも資金繰りが苦しかったとなると他の牧場も大変なのだろう。特に社台がトニービン・サンデーサイレンスとここ数年で相付いて大種牡馬を失っているだけに、ブライアンズタイムを抱える早田牧場としてはこれからという気分だったと思うのだが。
 早田牧場は社台グループと違って会員制オーナークラブや一口馬主などのシステムを自ら運営しておらず、かといってメジロやシンボリのように自家生産馬のほぼ全部を自ら馬主として走らせ賞金を稼ぐのでもなく、純粋に生産馬を売却するだけで収入を得てきた牧場だから、最近の不景気が余計に堪えたのかな。しかし今後ブライアンズタイムはどこに行くのだろう…まさか今年SSを失った社台が買うのか?

 風の中の昴
 2002.11.26(Tue)
…しかしホントに中島みゆき様紅白に出てしまうのね。しかし黒四から中継というのまで本当なのかしらん。例年通りさだまさしも出演するが…、いくらドラマ絡みでも「精霊流し」を唄うのはヤメてほしいなぁ。いっそみゆき様に対抗して富良野から屋外生中継で「北の国から」を…死にますって(^^;)

 ドルビーEXの底力は如何に
 2002.11.28(Thu)
エピソードI & II ダブルパックDVDを予約してきた。けっきょくエピソードIIは映画館で見られなかったしなぁ。これでヨーダ様の大活躍を見ることにしよう。音響設備の割に画面がかなり小さいのが難だが(^^;;)