時々日記: 2002.11.1-11.15
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 彼が背負うもの
 2002.11.1(Thu)
松井のMLB挑戦が正式に発表されたワケだけど、最初から相当なプレッシャーの中、しかもMLBでも最もプレッシャーのかかるヤンキースに行くというのだからそれだけでも大変だろう…。慣れるまではそれなりに時間もかかるだろうし、最初から期待通りの成績が出せなかった場合に掌を返したような批判を日本のメディアがすることだけはやめてもらいたいと思う。
 これで来年ジャイアンツの4番は高橋かなぁ。別に中村を獲らなくたって現有戦力だけで十分な打線を組めるんだよね。シーズン途中から立浪が4番を務めて(それでもそれなりに結果を出した彼は凄いと思うけど…)いたような某チームからみたらものすごく羨ましいんですけど(涙) ノリとペタジーニは来年どこのチームにいるのかなぁ。

 南都の秋
 2002.11.6(Wed)
お昼少し前に出町柳を発、京阪−近鉄乗り継ぎで奈良へ。例年通り正倉院展を観に行く。
 今年は東大寺の大仏開眼1250周年にあたり、その関連収蔵物が展示されるとか。そういえば以前にも開眼法要で使用された筆が展示されたことがあったけど、今回は法要時に聖武大上天皇・光明皇太后・孝謙天皇が身につけた装飾品の一部や石製の笛、琵琶などの楽器などが展示されていた。また新羅との交易品も展示されていたが、その中に入子式で重ねて収納できる金属製の碗があったのだけど、その形を見てつい韓国式冷麺を思い出し妙に納得してしまった私はダメダメでしょうか(^^;;;)
 それにしても平日だというのに今迄にないほどの混み具合である。以前休日に行った時にあまりの混雑ぶりに懲りて平日に時間をあけて行っているのだけれど、これだけ平日で混んでいるのは記憶にない。まぁ修学旅行シーズンでたしかに中高生の数も多いけど、それって毎年のことだし、そうでない方々、いったい仕事はどうした(←お前が言うな)。

近鉄奈良駅から奈良公演を抜けて奈良国立博物館へ。つまりは興福寺の境内を通り抜けるのだが、興福寺では同じ法相宗本山である薬師寺に対抗して(?)かつての伽藍の復興整備計画を進めており、江戸時代末期に建立された中金堂が老朽化もあって解体、その跡地と回廊跡が発掘され調査が行われており、中金堂が創建当時のまま再建されるまでは講堂跡地に 建てられた仮金堂(薬師寺の旧金堂を移築)に仏像が安置されている。
 で、この秋は伽藍復興資金を集める目的なのか、国宝館だけでなく仮金堂および南円堂の内陣も特別公開されているので、そういえばこれだけ何度も奈良に通っていながら興福寺国宝館を観ていないし(なんとなく拝観料が割高で…)この際観ておこうと思い国宝館へ。けど中に入ると割高なのも納得。藤原氏の寺という政治的背景で何度も焼かれたり明治初期の廃仏毀釈では一度廃寺になったりしたりで多くの仏像や建造物を失ったものの、や残っている仏像だけでも凄いのは多い。有名な阿修羅像を含めた八部衆立像や康弁作の天燈鬼・龍燈鬼、有名な旧山田寺講堂本尊だった仏頭などがさほど広くもない空間に並んでいるワケで、他にも慶派の作による仏像がズラリ。修学旅行の高校生でごった返す中でボーっと眺めていた。
 そのあと仮金堂へ。先程も書いたがもと薬師寺金堂の建物で、薬師寺が天平様式の現金堂を再建したあと興福寺に移築されて使われているのだが、案内板に「Temporary Golden Hall」としてあるのだけど…、あまりにそのまんまな訳で、いーのか?(^^;;) さらに南円堂内陣を拝観したあと、柿の葉寿司を買って帰路へ。

 鳴りやまぬ歓声と拍手の中
 2002.11.10(Sun)
今日からさだまさし30周年記念コンサートの11月分大阪公演。11月だけは大阪が東京・名古屋より後なので、事前に曲目などの情報が入ってこないようにしていた。なんといっても今日(第5夜)は1980年代〜90年代初期を支えたバックバンド「亀山社中」の演奏による古くからのファン注目の日で、キーボードの信田かずおさん(今じゃ「どれみ」主題歌のアレンジャーだったりするが…)に至っては88年以来14年ぶりになる。
 僕がさだまさしコンサートに初めて行ったのが85年の暮れで、ちょうどこの頃にバックバンドの名前が「亀山社中」に固定された頃だったのだけど、80年代からさだまさしコンサートに行っている人たちにとって、亀山社中は欠かせない人たちだと思う。メンバー一人一人の腕はおそらく現在のツアーメンバーの方が上だろうけど、バンドとしての亀山社中のノリは再現できないものがあるし、さだまさし自身が「歌手とそのバックバンド」ではなく「バンドのヴォーカル&司会担当」として参加しているような雰囲気があって、曲中やMCでのメンバーを絡めた遊びも多くて、あのノリを愛したファンは多かった。

93年の「二千一夜」、その後の20周年記念コンサートで亀山社中以外のバックが付いて、翌年の通常ツアーでもバックバンド編成が少しずつ変わり亀山社中でなくなった頃から、コンサートに行っても音がおかしかったり聴いていても以前のような気持ちよさや感動をなかなか持てなかった時期があったし、実際その頃からコンサートに行かなくなった知人も何人か知っている。つまり、僕等はさだまさしのコンサートでなく「さだまさしwith亀山社中」のコンサートが好きだったのだと感じたのだ。その後、現在のツアーメンバーに固まってからは音的にも安心できるようになったが、亀山が持っていたあのノリは再現されることもなく、そこまでの期待はしていないのが正直なところ。

だから今回の復活はとても嬉しかったし、この8日間の中でも特に楽しみにしていたのだが、同時に不安もあった。亀山のメンバーの中には既にライブ活動から離れて久しい人もいるし、それぞれ現在の仕事もあるわけで、ある程度のリハーサルはあっても昔のノリを取り戻すのは難しいだろうし、腕も落ちているのではないかという不安も拭えなかった。
 そんな期待と不安の中で開演。客電が落ち聞こえてきたイントロは予想した「きみのふるさと」ではなく「絵はがき坂」。そして緞帳が上がり、その音が昔のままであることを確認した瞬間、やはり涙を堪えることができなかった。その後の曲目も予想を覆しつつも期待を裏切らないものが続き、事前の不安はまったく吹き飛んでいた。いつもに増して熱い拍手が送られ、曲に合わせての手拍子がこれだけ鳴るのも最近のさだまさしコンサートでは珍しいことのように思う。
 やはり亀山社中がバックということでメンバーと絡んで遊んでみせる部分も多く、特に今回は信田さんがいるだけに(笑)ネタ満載で、1曲目を歌い終わったところで信田さんが「祝30周年」と書かれたでっかい扇(ハリセン?)を持って前まで出てきたり、1部のラスト「HAPPY BIRTHDAY」では間奏で渡辺俊幸さんが突如立ち上がって信田さんだけ相手にして大袈裟にタクトを振ってみたり、歌い終わったまっさんが「さ、休憩だ〜」と言うとピアノ・ソロでエンディングを弾いている信田さんを残して他のメンバーがさっさと引き上げ、スポットライトの中で信田さん1人が延々と(小ネタ交えつつ)弾き続けて1部の幕が下りたのだ った(笑)。

1部が終わり休憩時間に声をかけられて振り向くとそこにむろかつ氏が。流石にびっくり。チケットと休みが取れたので連れの方と2人して大阪まで来たとか。しかし各日券でよくこの日が取れたよなぁ。

アンコール前のラストで「胡桃の日」「春雷」と宅間さんのスーパープレイを堪能できる2曲が連続で来たのもものすごく久しぶり。そしてアンコールで、どう考えてもあの曲が来ると分かっていても、ギターソロであのイントロが流れるとやはり泣いてしまうよなぁ…。今回のコンサートでは、アンコール2回で客も納得して拍手を諦めて帰ることが多いのだけど、今日だけは何度もアナウンスが流れても拍手が止まず、遂に3度目の緞帳が開いてまっさん1人で「夢一匁」を唄った。やはり、みんなこの日を待っていたんだなぁと思った。
(曲目はこちら)

 翌日
 2002.11.11(Mon)
昨夜に引き続き今日は第6夜。今日はここ数年のツアーメンバーにドラムの島村英二さん・E.ギターの松原正樹さんが加わった「長崎から」編成からパーカッションの川瀬さんが抜け、コーラスの3人(比山貴咏史・木戸やすひろ・広谷順子)が加わった編成。まっさんに限らずいろんなアーティストのCDでコーラスにクレジットされているお馴染みの方々である。
 コーラス専門の部隊がステージにいるコンサートは小田和正・中島みゆき・ユーミン・ASKA(ソロ)などを聴いているけど、特に男性アーティストの場合の女性コーラスなど異性のコーラスがバックにあると非常にイイ感じなのよね。勿論さだまさしコンサートでは珍しい例で、予想できた曲、少々意外な曲もあって楽しめた。「二千一夜」なんて聴くのは9年前の「二千一夜」コンサート(ライヴ盤になった当日の公演にさだ研の面々6人くらいで行ったなぁ…)以来で、しかもあの時はギターだけの編成だったからオリジナルに近いアレンジで聴いたのは初めて。(たぶん最後になるんだろうな…)
 折角だし、ぜひ最近流行りの全編アカペラでゴスペル調にしたアレンジの曲なんてのも聴いてみたかったが…、もともとそういうのが似合う曲がほとんどないからムリか(^^;;)
(曲目はこちら)

 6F21
 2002.11.12(Tue)
Mac OS X v10.2.2アップデートが登場したので早速アップデート。「これはバグかな?」と思っていた現象がなくなったのは助かる。というか結局はOS側の問題だったんかい…。
 最近はもうMacOS 9で立ち上げるのはCD-Rを焼く時くらいだし、HTMLもテキストでベタ打ちする俺にはSimple Text(長い間Mac標準のテキストエディタだった。現在のMacOS X付属のTextEditは機能は増えたものの単純なHTMLのベタ打ち編集・保存ができないので俺にとっては不便)のMac OS X版が10.2付属のDeveloper Toolにサンプルとして入っていたのでわざわざClassic環境を立ち上げる必要もなくなったので、完全にMacOS Xへ移行している。まだまだ不満点もあって改良の余地は多いけれど、待ち時間のかかる作業の裏で別アプリで他の作業をすることもできるし、基本的にシステム全体が落ちることがないのは助かる(先日のトラブル頻発はハード側の問題で解決したし)
 今回のアップデートで、検索機能「Sherlock」の機能のいくつかがLycosの協力で日本語化され、地域を選択しておけばその地域で上映されている映画とそのプロフィール、上映館・上映時刻が自動的に調べ上げられて表示されるようになったのはけっこう有り難い機能かも。

なお、MacOS X v10.2.2の正式なバージョン(Build)名は"6F21"である。これ、MacOS XのベースとなったNeXTSTEPから数えてバージョン6ということなのよね、実は。たしかv10.0がBuild4、v10.1がBuild5だったから、2・3がOPENSTEPということか。

 自由と無責任は違うのだよ
 2002.11.14(Thu)
こういうことをやるメディアが出てくるだろうとは思ったけど、やっぱ「週間金曜日」だったか。これって現状の日本国内の国民感情を考えたら反発しか食らわないのは分かっている筈で、「週間金曜日」なんてそもそもが反発を買いやすい雑誌なんだから(笑)。昔、小林よしのりに短期集中連載をさせた頃はけっこう度量が広いのかと思っていたのだけれどなぁ。
 「報道の自由」とかを理由に何か叫んでるけど、こういうことを配慮なしにヤルからメディア規制法案を容認する世論だって出てくるだろうし、自ら首を絞めている結果しか出てこないと思うのだが。たしか今でも編集者に名を連ねている筈の筑紫哲也はテレビで何と言うのかしら。

 げほげほごほげほ
 2002.11.15(Fri)

↑またまたHarbotイベント。
今日は「ちとせのしっぽ」が
降ってきて食べました。
風邪がなかなか治らない…。来週の土曜日はさだ研恒例のNFゲリラライブの予定だからしっかり治しておかないとマズいのだが。あ、ギターの練習もしておかないと…。

そろそろ年賀状も作らないとなぁ。年末年始に帰省できそうになかった(けっきょく年明けに帰ったが)昨年、初めて実家のプリントゴッコでなくPhotoshop+プリンタで年賀状を作ったのだが、今年もその路線で踏襲。そろそろ新しいプリンタも欲しいところだけど、30周年コンサートのチケットやらアンプやらと今年後半は何かと物入りだったからしばらくムリだなぁ…。

過去のさだ研会誌の原稿をスキャナで取り込んでデジタルファイルとして保管することを計画中。ブラウザを使って気楽に見られる72dpiで横幅720pixel程度のものと、実寸大で300dpiの印刷可能サイズ(横幅が2079pixel)の両方を作ることにしようと考えているのだが、80冊以上もあることを考えると大事業だな…。