時々日記: 2002.9.16-9.30
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 届かぬ声に
 2002.9.18(Wed)
…正直なところ、こういう結果が出てくるんじゃないかという予感みたいなものがあった。本当に死亡したのかどうかという点では依然として疑問はあるけれど。死亡されたとされる人たちも実はまだ生きているのではないかと思う(願望でもあるが…)。拉致して特殊工作機関で仕事をさせているのなら尚更殺せないし帰国もさせられないだろう。
 驚きだったのは、その件で金正日が詫びを入れたこと(もっとも北朝鮮国内では報道されないだろうけれど)。「一部の人間の暴走」という言い訳ではあるが、軍事国家を自ら認める北朝鮮で、その軍最高司令官が金正日自身であるのだから、それが本当なら社会主義国では致命的な恥と言っていい「組織内部の腐敗」を自ら認めることになり、一方そうでなく金正日が嘘をついていて事実を知っていた(もしくは指揮した) のであれば、国家ぐるみで犯罪を認めたといってもいい。
 聞けば大韓航空機撃墜事件の時に実行犯の教育係として名前が挙がった「李恩恵」とされる女性の日本名およびその死亡も公表されたそうだが、これもつまり、あの撃墜が国家ぐるみの犯罪であったことを自ら認めたようなものではないか。いずれにしても北朝鮮の体面を考えれば恥辱的なことである筈で、それでも敢えて認め、それ以外にも日本側が求めていた項目についてほぼ受け入れたのは、つまりそれだけ今の北朝鮮が相当に追いつめられているということなのだろう。
 これで食料やカネの支援を受けたとしても、やはり体制の崩壊は早晩免れないように思う。となると、どう安楽死させるかが日本を含む近隣諸国にとって今後の問題になるだろう。思えば10年少し前、ベルリンの壁が崩されてから東ドイツの崩壊・ドイツ統一はもちろんのこと、ソビエト崩壊までもあれだけの短期間で起きてしまうとは予想も付かなかった。今回のことが変化のきっかけになるかどうかは分からないが、北朝鮮の「焦り」だけははっきりと分かった気がする。

もちろん今回の結果は日本にとって納得のいくものではないし、その中で国交正常化交渉を進めようとする政府や小泉首相に対して国民やマスメディアから批判の声は挙がるだろう。ただ、今回の訪朝に関しては小泉首相を責めるのは違うだろと思う(彼をことさら擁護するつもりではないが)。本当に責められるべきはこの事態に対して20〜30年近く本格的に手を付けられなかった外務省やこれまでの訪朝団で何もできなかった国会議員たちだろうと思う。金丸信に至っては金日成に持ち上げられて血迷ったか余計な約束までした訳だし。

こういう結果にならず、拉致された人々の生存だけが確認されるような事態であれば、「あれは小泉首相が「息子を東京ディズニーランドに入れてやらんぞ」「山田洋次やゴジラの新作を今後持出禁止にするぞ」「今後、引田天功を北に渡航させない」などと言って脅したのではないか」などと軽いことも書けたのだけど…、流石にこの事態を軽くは流せないのも確かである。
 実は、数日前にDVD「大脱走」を借りてきて見ていたのだが、脱走した英米兵76人のうち捕まった50人は移送中に休憩と称して車から出された時にゲシュタポによって全員銃殺されてしまい、収容所に残った上官が収容所長から「50人は逃走中に射殺」との報告を受けて「負傷者は何人だ!?」と詰め寄るシーンが印象に残るのだが、それをふと思い出した。やはり体制が崩壊するまで真相は闇の中なのか…。

 帰省
 2002.9.20(Fri)
今日から週末は名古屋へ。今回はたまたま日曜日が地元のお祭りの日らしいので、十数年ぶりに山車を見られるかなぁ。山車を曳いたり山車に乗って笛を吹いていたりする人の中に小学〜中学の同級生が結構いるんだろうな。

 ダウンサイジング
 2002.9.21(Sat)
春先に買ったジーンズの太股内側が早くもボロボロになってしまった。どうしても大きなサイズのジーンズだと内側が擦れてそうなってしまうのだが、あまりに早すぎ(涙)
 ただ、ここ数ヶ月で体重が落ちてきたので、以前履いていたジーンズが使えるので、帰省時もそれを履いていたのだが、これもベルト回りがかなり余るようになったので遂に新品を購入。春先に買ったのよりサイズが2つも小さくなったのだが、新しく買う衣服のサイズが小さくなるのって多分生まれて初めての経験のような(笑)。けどまだ5〜10kgくらいは落とせそうなんだけど(^^;)

 ところが実に偶然というのは恐ろしいもので
 2002.9.22(Sun)
午前中に隣の町まで歩いて出掛ける。今日はこの近辺の秋祭りで最大の祭りで、実家のある町でも同じ日に氏神の神社の祭礼はあるのだけれど、こちらは神社での餅投げしかないのに対して、隣町はからくり人形が載った山車が曳かれる豪華なもの。山車の様式も歴史的な経緯から知多半島でよく見られるものではなく名古屋の様式に近い。この時期に帰省すること自体が希だから、このお祭りを見るのも十数年ぶりということになる。

昼から名古屋へ。名古屋市博物館で両親の知人の画家の先生も出品している美術展を観に両親に付き合って名古屋へ。見終わったあと地下鉄の駅まで送ってもらい、ここから一人で行動。
 今池で地下鉄を降りて飯を食う場所を探してうろうろしていると、突如、背後から「あの…、りょーかんさん…!!??」という声が。振り向くと、そこには、チャリを牽いたAくん(京大さだ研の後輩)が唖然として突っ立っていた…。
 この春から就職して名古屋に住んでいるのは知っていたけど、お互い今池にはしょっちゅう出掛ける場所でもないし(俺なんか中学生の頃に白鳥座のライブがあった時以来の筈だから十数年ぶりかな?)、まさかこんな処で出くわすとは全く予想も付かなかった…。

名古屋から帰ってきて駅を出たら、ちょうど祭りのクライマックスが終わり山車がそれぞれの組の蔵に戻っていくところだった。蔵に入れるところをしばし見物してから帰宅。

 前代未聞の
 2002.9.24(Tue)
まだ帰れてません(^^;;) なかなかiMacによるDVD制作にトラブルが多発していまして。試行錯誤の連続。

しかしまぁ何とも締まらない優勝決定だったなぁ(苦笑)。試合中盤にマジック対象が負けて決定、自分たちは延長の末にサヨナラ負け、それもワイルドピッチ(パスボールかな?)とは…。で、「六甲おろし」大合唱のあとにGナインが出てきて胴上げってカッコ悪すぎ…。先に決めたライオンズ以上に苦笑してしまう光景ではあった。
 9回の土壇場で濱中に同点ホームランを打たれたのが響いた訳だが、ここのところの河原の様子を見ていると来シーズンはおろか今年の日本シリーズも持たないのでは、という気がする。もともと故障がちで1年通して活躍できない人だった訳だし、勝ち試合限定とはいえ今年は相当に投げている訳だからなぁ。せっかく確立できたクローザーがまた来年いなくなる事態になっていそうな。

なんとかDVD制作の要領を飲み込み、やっとのことで1枚を完成。ホント、DVD制作ってハードディスク容量が要るのね…。

 取り戻したもの
 2002.9.26(Thu)
2年ぶりにエコー検査を受けた。前回は測定機器を体に押しつけられた時に、ジェルのヌルヌルした触感と肌への微妙な触れ具合につい「あンッ」とヨガり声が出そうになったのだが(^^;)今回はひたすら機器が肋骨に当たって痛かった。…腹回りの肉が多少なりとも減ったせいか?
 でも、前回と同様に時間はかかった。前回は教えてくれなかったのだが、前回も今回も胆嚢が見えにくくて確認に手間取ったらしい。胆管は正常だそうだから、胆嚢が機能していないとか存在しないとかそういうことではなさそうだけど。

血圧も2年前は160〜170/90以上という異常値で、肝臓系の数値や尿酸その他の生活習慣病(かつて成人病と呼ばれた)に直結する数値ともども非常にヤバいレベルに突入しており、それでしばらく大学を休んで摂生優先の生活を送ったりもしたのだけど、それでも少しずつしか改善されず、昨年秋〜冬の修論の追い込みで無理したツケが出たか、この4月の検査時には一時よりむしろ悪化していたりしたのだが、今回の検査では劇的に改善されており、血圧も138/86まで下がっていた。
 やはりここ数ヶ月間、ほぼ毎日1時間〜1時間半ひたすら歩き、可能な限り炭水化物を摂らない(そればかりではストレスが溜まるので時々は食欲を大開放する)生活を続けたのが相当に効いたということでしょう。こうして実際のデータで示されると効果の程が実感できる訳で、やはり毎日歩くだけでもかなり違うということです。けど、もう一回りの小型化を目論んでいるのでまだまだ頑張ります。うむ。

 逃亡
 2002.9.27(Fri)
実験もWeb更新その他の作業も放り出してしばらく逃亡します。っても単に付き合ってる女性のところに行ってマターリするだけなんですが(…"だけ"で済むのか?(^^;))。 そのへんの詳細な事情はまぁ色々とあるのだけど、ともかく夕方より京都から消息を絶ち、このまま週末は消息不明になっていることでしょう。

 こまごま
 2002.9.28(Sat)
IE5.2.2(for MacOS X)・5.1.6(for MacOS Classic)が出たり、Illustrator10.0.3アップデータが出たりと、ここ数日で細かいアップデートが相次いでいる。やはりMacOS X v10.2.1への対応ということなのだろうけど。IEは例によってセキュリティの穴埋め。Netscapeも7.0正式版になり両方を使い分けている状態だが、まだ軽さではIEが上ということで結局よく使うので、このへんの細かいアップデートは気になる。
 そういえばうちのMac、OS 9で使う時にIEを5.1.4にして以来、しばらく放っておくと冷却ファンまで停止する完全スリープ状態にならなくなってしまったのだが、5.1.6でそのへんが直るだろうか。どうもIEのキャッシュがスリープ移行を阻害しているようなのだが…。