RYOKAN's Diary: 2001.12.1-12.15
時々日記:2001.12.1-12.15
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 季節の中で
 2001.12.2(Sun)
師走に入り、そろそろ年賀状を考えなければならない季節。例年は年末に帰省してから(郵便関係の方々スミマセン…^^;)実家のプリントゴッコで作っていたのだが、今年は年末年始に帰省できそうにないので、初めて完全にパソコンだけで作ることになりそう。
 今年はやけに喪中挨拶の葉書をよく頂く。日本中が注目した新宮の誕生、世界中が悲しんだジョージの死去とあわせて、いろいろなことを想う。

皇太子夫妻の子供が女の子だったので皇室典範の改変論議が出てくることだろうな、やはり。皇室典範の改変自体には僕も異論がないのだけど、今回のことから改正論議が始まるようだと、皇太子夫妻にも、いずれ成長して物事が分かるようになった後の新宮にも余計な心理的負担をかけてしまいそうな気がする。
 そういえば昭和天皇も香淳皇后との間に女児ばかり産まれ、なかなか男児が産まれなかった為に周囲が側室を勧めた(当時はそれも認められた時代だし)そうだが、昭和天皇が頑として拒否したという話だったな。更に余談だが、美智子皇后に当初は香淳皇后をはじめ旧皇族の多くが否定的な空気があったというが、結婚後ほどなく男児(現皇太子)を産んだことが結果的には大きかったのではないだろうか。

言うまでもなく男女同権ではあるべきなのだけど、今のシステムが、皇族に属する人々の一方的な増加に一定の歯止めをかけているのも確かなのよね。皇族が増えるとそれだけ国の予算で支える人が増えるワケで、しかも女性にも皇位継承権があるとなると、降嫁ばかりでなく「婿取り」というケースも出てくるのだから。だから、女性については皇孫に限るとか、なにか一定の線は引く事になるだろうと思う。
 それに伴って皇籍離脱についての様々な項目も決め直すことになるだろう。現在の皇族は大正天皇の実子(昭和天皇の兄弟)の血筋のみで、他の皇族は戦後の1947年10月に一斉に離脱している(朝香宮、久邇宮、伏見宮、梨本宮など)が、それ以後は宮家の皇籍離脱はない。今の皇太子が継ぐ頃には三笠宮家の一族(桂宮、高円宮)が離脱することになるのだろうけど。

えらく先の話になるが、女性が皇太子または皇太子の長子で継承権を得た場合、その婚姻相手として戦後に皇籍離脱した旧皇族の一族から「偶然を装って」選んでくるのではないかという気がする。「男系優先」という発想から完全には抜けられないだろうと思うし、その辺りの妥協案として、なのだが。そうでなければ天皇家に血筋として近い旧華族(藤原氏系)とか、いずれにしても純粋な民間人という事はないだろうと予想する。

 堕ちた栄光
 2001.12.5(Wed)
どうやら野村監督の解任は間違いないところのようだし、それは仕方ないことだろうと思う。正直云って今回の事件以前の問題で、チーム再建の手腕を見込まれて高い年俸で迎えられた人なのだから、3年連続最下位という結果だけでも解任されても仕方ないのだしね。そういえば昔、南海ホークスの監督(選手兼任)を解任された時も理由が夫人絡みの「公私混同」というものだったという話だな…。しかし、こんな形で過去の栄光をすべて無にしてしまう例も滅多にあるまい。

で、後任に内部昇格以外の外部招聘案として、サンスポなどで仰木前監督はともかく星野前監督の名が挙がっているのには苦笑。だって星野さんも長嶋さんと同じく事実上の永久政権で本人が「辞める」と言うまでやれた筈で、5位という成績で責任を取ったのではなく体調面の問題で辞任したのだから、すぐによそでヤル筈ないでしょう。
 阪神サイドの頼みの綱は星野さんが倉敷生まれで昔は熱心なタイガースファンだったことにあるようだが、それでもドラフトの時はジャイアンツを熱望していたワケだし。まぁ辞めてすぐによその球団の監督なんて名古屋の人間が許さないだろうし、評論家時代に名古屋と東京を往復する生活に疲れて東京に引っ越す事を考えたら「あなたは名古屋に育ててもらった人間なんだから」と諭した今は亡き奥様のこと、まだ一度もタイガース監督の要請すらない親友の田淵氏のことを思うと、数年後のドラゴンズ監督復帰以外の選択肢はありえないとは思うし、そう信じたい。とにかく、在任中は年に4〜5箇所は胃にポリープができたという生活を一旦終えたのだから、今はしっかり静養して頂きたいものです。現実的には仰木さんの招聘か岡田二軍監督の昇格だろうな。過去のしがらみを乗り越え、思い切って田淵氏や掛布氏を呼ぶ、という決断ができるような球団なら今頃こんなにはなっていなかっただろうし…。

 不変
 2001.12.6(Thu)
Mac OS 9.2.2アップデートが出たので早速インストール。DVDオーサリングソフトの新バージョンと同時の発表だから、それに合わせた改良と思われ、それ以外は主にネットワーク関連のアップデートのようだが、相変わらずMac OS 9.x系ではPPPoEが標準で付いていなくて、NTTから配布される出来の悪いPPPoEで接続するしかない…。これがまたMacのシステムと相性悪く、起動時によくフリーズする原因はどうもコイツのようだし。Mac OS XはシステムにPPPoEが入っているので問題ないし、既にMac OS 9.xはXの中で動くクラシック環境としての動作を重視しているので基本的にはメンテナンスモードだから、あまり大きな改良は期待できないのかなぁ…。

 おいおいおいおい
 2001.12.7(Fri)
ホントに阪神球団、星野さんに要請しちゃったよ…。なんかマスメディアも揃って焚きつけて、この雰囲気じゃ星野さんのキャラクターを考えたら断りにくい雰囲気を作っちゃってるじゃない。「満場一致で…」って横綱昇進じゃあるまいし、そもそもあんなフロント陣の満場一致なんぞ全然嬉しくねーぞ(怒)。
 ドラゴンズの星野仙一は、いってみればジャイアンツの長嶋茂雄のような存在で、そういった名古屋のシンボル的存在ともいえる人に「岡田など内部の若い人間に傷をつけたくない」理由でたやすく声をかける阪神球団フロント陣の態度には腹立たしさすら感じるのも確かだ。

はたして星野さんが受けるかどうかはともかくとして、あのフロント陣が全員辞めて刷新しない限り、誰が監督をやっても同じ結果ではないか。単純に監督としての実績だけなら星野さんより野村さんの方が上なのに結果はあんなモノだった訳だし。星野さんを呼ぶのも、イメージの回復と、「星野監督」絡みでまた一儲けということばかりで、本気でチームの再生を考えているとは思えないのだが。
 星野さんがドラゴンズの監督としてあれだけの手腕を発揮できたのは、フロントやオーナーサイドにも要求を通して認めさせるだけの手腕と、名古屋経済界のお歴々との個人的な信頼関係など、球界・政財界を問わない人脈による強力なバックボーンがあったからで、監督でありながらGMとしてもフルに機能できたからである。そういった周囲が一切なくなった環境で、一人でどこまでできるのだろうか、という気がするし、体調面も満足ではないだろう。たしかに此処で受けて立ち、敢えて火中の栗を拾う姿も如何にも星野さんらしいとも思うし、そうなったら彼を応援する名古屋のファンも多いかと思う。でも…、やっぱ複雑な心境だなぁ…。

 末弟最強 …??
 2001.12.9(Sun)
朝日杯フューチュリティステークス(旧・朝日杯3歳S)を勝ったのは1番人気アドマイヤドン。かつての二冠牝馬ベガの息子で、長兄がダービー馬アドマイヤベガ・次兄がセントライト記念など重賞を勝っている現役アドマイヤボスの兄弟の末弟に当たる。上2頭の兄と違うのは父親がサンデーサイレンスからティンバーカントリーに替わっている点。これでSSの力でなくベガ自身の繁殖馬としての優秀性を示す事になったが、産駒のG1初勝利なのに父親を讃える声が聞こえてこないってのも可哀想な…(^^;;)

ところで、ふと耳にした話なんだが、98年のダービー馬で翌年に春天・秋天を連覇、JCにも勝ち有馬でグラスワンダーと死闘を演じたスペシャルウィーク。種牡馬としての人気も高く年間180頭近く種付けをこなし、数多いSS産駒の種牡馬の中でもフジキセキ・ダンスインザダークと並んで人気になっているそうだが、この馬、武豊のお手馬で彼に初のダービーをもたらし、母系はコダマなど日本的な血統やマルゼンスキーの流れを引くことから優等生的イメージが強いのだけど、種付け時に相手の牝馬の体を舐め回して自らの興奮を高めてからコトに及ぶらしい。…いや〜ん(^^;;)

 ここ数日
 2001.12.13(Thu)
ひじょーに忙しい。BBSの返事もろくに書けない位で。まぁ年末だしなぁ。特に今年は修論の追い込みという事情もあるのだが。年末年始、今年はまったく帰省できないかもしれない…。

そんな中、ほんとに星野さんがタイガース監督に就任しそうになってきてしまった…。しかし田淵さんのコーチ就任を譲らない辺りが流石ではある。
 タイガースって何故か「ミスター・タイガース」と呼ばれた人に対して冷たい仕打ちが多いのよね。江夏しかり田淵しかり掛布しかり、岡田だって一度はクビにされてよそに行ったんだし。特に田淵は深夜のトレード通告とかゴタゴタしたからなぁ。確かに結果だけで言えば田淵はライオンズに行って良かったとは思うんだけどね。
 そういう人を球団に呼び戻す決心が星野さんの条件という切羽詰まった状況下でしかつかないフロント陣こそ全員更迭すべきと思うが。