舞:この船は?
翠星石:クルーズフェリー飛龍ですぅ。有村の看板フェリーだったですぅ
もともと、石垣〜宮古航路は有村、琉球の二社しかない上に、景気低迷で沖縄全体の物流そのものが減少したので、旅客航送だけでは収支を賄いきれずに琉球海運は旅客部門から撤退。それでも有村が残ったのは、他に無い海外航路の免許を持っていたからですぅ
舞:海外航路?
翠星石:日本〜台湾間の旅客事業免許は有村だけですぅ
舞:それでも、会社更生法が・・・・
翠星石:そんなものは、2002年から申請しているですぅ。でも最近の原油高の影響をもろに受け、おまけに再建計画も進まなかったから燃料費を現金払いにしろと言われて燃料代が払えず、やむなく倒産ですぅ・・・・・・。
舞:旅客だけなら飛行機・・・・・
翠星石:台湾から石垣や沖縄に行商や帰省に飛行機では気軽に来れないですぅ。そういう地元に密着していた航路だったですぅ。実際、観光客は激減しているですぅ。
舞:県は・・・?
翠星石:ようやく重い腰を上げたですけど、対応が遅いと非難ごうごうですぅ
舞:この船は?
翠星石:管財人の管理下ですぅ。いずれ海外に売却ですけどぉ・・・・・・・・・。
舞:じゃあ、バイクや車で石垣島や他の島にいけないの?
翠星石:どうしてもと言うのなら、あくまで荷物扱いで琉球海運あたりにRORO(貨物)船で運ぶという手もあるですけど、そこまでして行きたいですぅ?
舞:・・・別に・・・・・・
翠星石:もしかしたら、第3セクターあたりで沖縄〜台湾旅客航路が復活するかもしれないですが、まったくの未定状態でその間、かなり物流が混乱するですぅ
舞:いつも弱者にしわ寄せが来る・・・・・。
翠星石:これは船舶輸送全般に言えることですぅ。何か、後味の悪い話になってごめんなさいですぅ・・・・・・・・・・・・