場所は帰宅中の電車の中。
階段を降りててきて、階段途中で座る谷山さん。
一度座った後、となりにスペースを空けてくれました。
「疲れただろうか?
席が空いている。座ろうか。
今日は暑かったな。
共に出かけられて良かった。」
返答がないので彼女の様子を伺って…
「…なんだ、眠っているのか?
あ…いや、止めておこう。
気持ちよさそうに寝ているから、起こすのもしのびない。
『何故だろうか。君と共に過ごす時間が、とても心地がいい。
少しでも一緒にいたいと強く願う。
こうして君に貸す肩があることが、とても嬉しい。
この想いの名前を、俺は知っている。
…もう駅についたのか。』
「もうすぐ着くから起きてくれ。
…いつか、この想いを君に伝えよう。
俺は、君の音色も、君自身も、好ましく思っている」
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