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金色のコルダ

―Midsummer Festival―



7/9(土)昼の部



金色のコルダ ―Midsummer Festival―

<CAST >
月森
柚木
土浦
土浦の友人…岩永さん
ファータ…浅川さん

<立ち位置>
中央に4つマイクがあり右から岸尾さん、谷山さん。
左から2番目(谷山さんの隣)に途中から登場する伊藤さん。
一番左に岩永さんと浅川さんが交代で登場。

◇STORY◇

ミッドサマーフェスティバルにやってきた月森。柚木と会場で出会います。

柚木「やあ、月森君。君も来たんだね、Midsummer Festival」
月森「音楽を題材としたお祭りなので、折角だから」
柚木「公園をお祭り用にディスプレイして、あちこちでいろんな人が聴いたり弾いたりして
   誰でも音楽を楽しめるお祭りというのも、面白いかもね」
月森「そうですね。学内コンクールに趣旨が似ているかもしれない」

そこへ土浦がやってきます。

土浦「げっ」
月森「人の顔を見るなり、その反応は何だ?」
土浦「いや、あまりにもキッツイ組み合わせだったから」
柚木「土浦くん。キッツイ組み合わせって?(笑顔)」
土浦「なんでもないです。なんで学校の外でまでコンクール参加者のヤローばかりと会わなきゃならないんだ」
柚木「そう?今回は流しておくよ(微妙にブラックな笑み)」
月森「まったくだ。どうせなら……」
柚木「どうせなら? 誰か会いたい人でもいるのかな?」
月森「…………」

土浦が「今、目の前にファータが現れたら卒倒する」という話を始めると
月森「倒れるなら迷惑をかけないところで倒れてくれ…」と

その後 「ファータというと体長30cmくらいで、羽がついていて…」
とファータの特徴を話しているところに、いきなり見知らぬファータが登場。
そのファータはリリのライバルで、フェスティバルを偵察に来たと言います。
そしてお祭りのお礼として 「お祭を見に来てくれた人間たちに贈る、ファータからのプレゼント」
を探して欲しいと3人に頼みます。

渋る3人でしたが、すでに参加者の1人、ヴァイオリンを持った女の子が引き受けてくれたと聞くと
それならば協力しない訳にはいかない…と承諾(笑)
言いたい事を言ってファータは立ち去ります。

プレゼントを考える3人の元へ、土浦の友人がやってきます。
岩永さん「よう、土浦!」
土浦「お〜!岩永!」  

(そのまま本名を言ったので、会場爆笑  岩永さんも、一瞬「え?」みたいな感じでした 笑)

柚木「先輩かい?」
岩永「土浦とは同じクラスなんすよ」
土浦「お前、クラシックに興味なんてあったっけ?」
岩永「ないよ〜。でもお祭りっつったら、別、別。お祭りに俺が居なくてど〜すんだ」
土浦「知らん」
岩永「冷たい奴だな〜。なあ、そう思わねえ?」
月森「いや、俺にも関係ないから。すまないが、俺と君と面識があっただろうか?」
岩永「無いよ。でもコンクール出る事位知ってるぜ。え〜っと、名前覚えてないけど、あだ名なら何とか」
月森「あだ名?」
柚木「是非聞いてみたいね。」
岩永「ひんやりヴァイオリン弾き。怒らせるなら夏がいい」
柚木&土浦(笑)
月森「参考までに、柚木先輩と土浦のあだ名も教えて貰えないかな」
岩永「いいよ〜。
   柚木先輩は、ハーメルンのフルート吹き。フルートを吹くとファンの女の子が集まってくるから。
   で、土浦は……たこ焼きピアニスト」
土浦「何だよそれ?」
岩永「一人だけ肩書き無かったら、可哀想だからつけちゃった」

岩永君につっかかる土浦。それをいさめる柚木…

柚木「まあまあ。ああ、そうだ。よければ参考に君の意見を聞かせてもらえないかな。
  君が誰かにプレゼントを贈るなら、一体どんな物をあげる?」

突然現れた土浦の友人にも、現状をファータの部分は伏せて
(柚木が事情を知らない相手にファータの事を話しても分からないからと)
プレゼンとをするとしたら何がいいか意見を聞きたいと言います。

しかし「漠然とプレゼントと言われても…特定の相手はいるのか?」と岩永君。
一同「…迷…」
そこで、岩永君の提案で「好きな女の子」に贈るものとして考えたらどうかと。
一同慌てるが、結局それが一番よいのかもという事になり
「好きな女の子に贈るプレゼント」という事で、考えることに決定。

岩永「先ずはオーソドックスに、値段の高いプレゼント。ある意味、完全無欠じゃん」
柚木「完全無欠?」
(柚木&土浦…月森をみる)
月森「何だ…?」
土浦「いや…」
柚木「別に…」
岩永「あ、駄目かも。だって高いものって、おすましさーんって感じするよね。
   人を選ぶって言うかさ、「高くて貰えない」とか言われるかもよ」
柚木「とりすました感じ…」
月森「相手を選ぶ…」
岩永「心のこもってるって言うのも、王道だよなー。
   心がこもればこもるほど、プレゼントを選んだ人の気持ちが伝わりやすいでしょう」
柚木「心がこもってれば…」
月森「こもってるほど…」
(柚木&月森…土浦を見る)
土浦「何だよ」
柚木「いや…」
月森「別に」
岩永「ああー、でも、あんまり気持ち入りすぎてると、ちょっとひくかも。
   『俺が好きな物は、お前も好きだろ』なんて押し付けがましいのもなー。
   やっぱ、女の子にあげるんだったら、もっと分かりやすい物がいいかもな。
   花束とか…綺麗にラッピングして、無難で外さない物っていうのもある」
月森「わかりやすい…」
土浦「無難で外さない物…」
(月森&土浦…柚木を見る)
柚木「何かな?」
月森「いえ…」
土浦「別に…」
岩永「でもなー、無難すぎてもつまんないよな。
   もっと特別に自分だけの為に、選んだって言う感じじゃないと。
   誰にも同じ扱いっていうのも、やっぱ寂しいだろう」
柚木「コホン…」咳払い(ちょっとブラック?)
月森「では、結局何がいいんだ?」
岩永「ああ、何でもいいんじゃん」
土浦「無責任な事を」
岩永「俺には、責任なんてねえもん。質問してきた方が責任持てよ。
   そうだ、俺も行くとこあんだよ。祭りを楽しまなきゃ。女の子に声かけなきゃ〜」
柚木「引き止めて悪かったね」
岩永「役に立たない回答で、すんませんね。じゃ」

一通り話した後、自分もお祭りを楽しまなくちゃと 好き勝手に言っているようでもあり、
的を得ているようでもあるアドバイスを残して去っていく岩永君。

土浦「役に立たないアドバイスを…」
柚木「ほんとにな……(ブラック降臨♪)」
土浦&月森「…………」
柚木「どうかした? 2人とも。幻聴でも聞こえたような顔をして(爽やかな笑顔)」
月森「…幻聴だということにしておこう……」
土浦「ああ……」

この会話で、全員が彼女に思いを寄せていることが分かり、
柚木が「僕達はコンクールだけのライバルじゃなさそうだ。」
という台詞に月森が、受けて立つ…というか負けませんみたいな台詞言うやりとりがあるんですが、
ここがかなりツボでした(笑)

そして、プレゼントについて散々悩んでいると、聞き覚えのあるヴァイオリンの音が。
そこへファータが再び現れ、自分との約束を忘れ子供にせがまれて演奏しだしたと彼女に文句を言います。
ファータ「ちょっとちょっと、聞いてよ」
土浦「おぉ…?またお前か。急に出てくるな」
ファータ「酷いんだもんねー、あの女の子さま。俺さまのお願い、忘れてるみたいなんだもんねー」
柚木「どういう事だい?」
ファータ「お祭りに来てた子供に頼まれたら、ヴァイオリンを弾き始めたんだもんねー」
月森「それの何が酷いんだ?」
ファータ「まだプレゼント、探してないのねー」

しかし、3人はプレゼントが見つかったと喜んで笑い出します。

ファータ「酷いんだもんねー。何でお前さま達、笑ってるんだ?」
土浦「お前は気づいてないのか?もうあいつは見つけてるじゃないか」
ファータ「何の事?」
月森「この音楽の祭りで、聴いている人の為に演奏する事、誰かの為に演奏する事」
柚木「それにこの楽しそうな音色。彼女自身も楽しんでるのが伝わってくると思わないかい」
ファータ「ああ」
土浦「一緒に音楽を楽しむ事、これ以上にファータのプレゼントに相応しいものはない」
ファータ「そうか」

弾いている彼女が楽しそうで、それを聞いている人たちが楽しそう
これが一番ファータにいいプレゼントだと言います。

土浦「音楽の妖精のくせに、大切な事を忘れてやがる」
月森「もっとも俺達も人の事が言えたものではないが。
   相手に思いがあるなら、それを伝えなければ意味がないんだ」
土浦「気持ちを押し付けるだけじゃ…。相手の気持ちを大事にしたいから」
柚木「そして何時も伝いたい。大切なのは、特別なのは、いつも一人だけだよ」
ファータ「特別な一人…」

3人は、今日は彼女の演奏に華を添えるだけにしておこうと、それぞれ差し入れをする事に…

柚木「今日は彼女が用意した贈り物に花を添えるだけにしておくよ。君達ファータの代わりにね」
月森「じゃあ、俺はあそこで売ってる冷たいジュースでも買っていこう。
   ひんやりヴァイオリン弾きとしては、外せないだろう」
土浦「じゃあ、俺はたこ焼き…かな。たこ焼きピアニストらしいし」
柚木「ははは…羨ましいな。僕も何か差し入れの出来るあだ名ならよかった。」

ファータ「何だ、仲良しだなあ、お前さま達」
柚木「今だけ…ね。折角の祭りだ。彼女が楽しくすごせるようにしたいんだ。」
月森「君もリリと仲良く」
ファータ「心がけとく」
土浦「明日からは、協力体制はないからな」
柚木「明日の事は明日考えよう」
月森「じゃあ、行きましょう。君も来るか?」
ファータ「勿論だもんね」

こうして、3人とファータは「彼女」の元へそれぞれの差し入れをもって向かうのでした。





◇7/9(昼の部)ポイント◇

・谷山さんが1回目の「フェスティバル」をかんでしまい、言い直し…
 2度目は「ふぃすてぃばる」と強く言っていました(笑)  

・土浦の友人役の岩永さんが登場すると土浦が「岩永!」と呼んでたのですが、  
 後日談として、岩永さんがいきなり「岩永!」と言われたのでびっくりしたというと、
 伊藤さん 「楽屋で了解とったじゃないですか(笑)」と(笑)  
 この友人岩永君は、恐いもの(柚木様? 笑)知らずでハイテンションという感じのキャラでした。  
 終始笑いの耐えない「岩永君」でした(笑)

・ファータの浅川さんは、終始独特の口調で話されて、それがまたすごくハマリ役でかわいかったです♪