ナンジャタウン、アフロジャック
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ナンジャタウン、アフロジャック
さて過去の想を見ると分かるんですが わりと昔はラジオに出た事とか、雑誌の話とかをネタにしてたんですが あんまりにも数が多くなり、なんだか自慢みたいになってしまいイヤになったので その手の話は、めっきり想で取り上げなくなっておりました。 しかし8/7のラジオ番組 「SeeYouOnline」さんの取材で 普通できない強烈な体験をさせて頂いたので久しぶりにネタにします。 「SeeYouOnline」さんのトトロ大嶋さんからメールをもらったのは7月後半 数回のメールのやりとりの後、危ない人でない事を確認し取材をOKする その後ようやく企画が固まったとの知らせを受け 初の電話で打ち合わせをします。 トトロさん(以下 ト) 「あ 電話では始めまして トトロ大嶋です」 俺 「こちらこそ 始めまして 侍魂の健です」 簡単な挨拶の後、さっそく打ち合わせに入る ト 「あのですね〜中略〜収録はナムコナンジャタウンで行いますので」 俺 「ナ ナムコナンジャタウンですか?なんでまたそんなところで?」 ト 「ナンジャのアトラクションを健さんに体験してもらいコメントもらおうかなって」 俺 「・・・・・。 そ それは猫の乗り物とかに乗っちゃったりするわけですか俺?」 ト 「はい」<迷い無し 間違ってる この番組絶対間違ってる 一抹の不安が頭をよぎるがもう後には引けない・・。 8/7当日 池袋のナンジャタウン前でスタッフと合流 番組のDJをつとめるトトロ大嶋さんと新井菜月さん(以下なっちゃん)と顔合わせ 「トトロ大嶋さん」 トトロを名乗る男は得てして熊であるの法則通りの笑顔と声の優しい方。 「なっちゃん」 背の小さい色白のお姉さん、一言でいうとキュートな美人。 とりあえずスタッフ一同ナンジャのフリーパスを頂いて中に入ります。 トトロさん 「ではこれから健さんとなっちゃんの二人に、ナンジャタウンのアトラクションを体験してもらいます」 その前にちょっと疑問があったので聞いてみる 俺 「それは俺にナンジャタウンを斬ってくれと解釈してよろしいんでしょうか?」 一同 「・・・・・・・。」 絶句するスタッフ しばらくして一人が絞り出すように口をひらく・・ 「い いや今日のスポンサーさんですから斬っちゃうのは困るんですが・・(激汗)」 どうやら業界のタブーに触れてしまったようです なにぶん右も左も分からない素人なので本当に申し訳ない 大丈夫です俺も大人です分かってます、もう斬るとか言わないから そろそろ皆さんその引きつった顔やめてもらえませんか(泣) 俺が悪かった・・・。 とりあえずナンジャタウンの人通りの少ない場所に集まって 番組の冒頭の3分ほどの紹介だけ録音する事になる 俺は最初の記念撮影に備えて、用意してきた特大アフロ(¥5000)とグラサンを装着 記念写真も終わり、アフロを脱ごうとしたらスタッフさんから一言 「あの〜アトラクションを体験してる最中も撮りたいんですが・・」 何気ない一言だが、顔をさらすつもりのない俺にとってそれはこのまま ナンジャタウンをアフロで闊歩する事を意味する。 や・やるしかねぇ・・<覚悟完了 夏休みの家族連れで賑わうナンジャタウンに 突如出現したBIGアフロマン!! 常人の5倍はあろうかという不自然な頭の人の登場に 道行く人が皆、目をひそめ子供達は指をさして大喜び。 「ねぇねぇ お母さんアレなぁに?」 「あのお兄ちゃん頭でっかい!!」 「すっげぇ!すっげぇ! 」(とにかくアフロに感激してる) 子供達は突如現れたヒーローに大ハシャギ!子供は正直です 今ならポケモン人気にも勝てそうです、ビバ!アフロ! そんな子供達を「だっ駄目よ 指さしちゃ!」とすぐ止めに入るお母さん 大人も正直です。 当たり前だが、ナンジャタウンはテーマパークである、つまりそこら中に 猫娘や妖怪など沢山の変わった方々がいるのにもかかわらず 一番目立つアフロ アフロ破壊力ありすぎ。 顔を真っ赤に塗りたくってまで注目を集めようとしてる鬼役のお兄さんの横で ちびっ子に囲まれるのは申し分けない気持ちで一杯です。 しかもすでに一番場内で目立ってるのに、さらに追い打ちをかける事態が俺を襲う なんとアトラクションの説明のため ナムコの広報(黒服)さんが二人も付き添う事になる ナムコナンジャタウンの中を広報の男性とナッチャンと歩き回る。 周りの視線が背中を刺す、事情をしらない他のお客さんにはこう見えるはず 黒服の男に守られてながら 美女を連れ回す超VIP待遇のアフロ 一体どんな奴だよ! 我ながら自分で突っ込みたいくらいです。 あたりが一段とざわめき始め 周りのお客さんの好奇の目線とひそひそ話が聞こえてくる・・・ 「あれ誰なの一体?」 「あのお兄ちゃん何者かしら?」 「ただ者じゃないわね もしかして芸能人?」 言えない 今更ただの馬鹿者だなんて言えない・・・。 (明日に続く) |
8/10
ナンジャタウン、アフロジャック−ラジオ収録編−
続き・・ 黒服と美女に連れられアフロでナンジャタンを闊歩したその様は まさにアフロによる蹂躙だったと言って良い。 −おつき合い頂いた皆さん− このアフロ誰?不思議そうな顔をしながらも丁寧な案内をしてくださった広報の方 奇異の目線を投げかけ、突拍子もない憶測をしてくださった奥さん 俺にむかって子供が走り出したら慌てて抱え上げたお父さん 足下にいたので手をかざしたら身体をビクビク痙攣させた子供 −お騒がせいたしました ナイス思い出ありがとうございます。− その後、いよいよナンジャタウンのVIPルームをお借りして ラジオの収録に入ることになるのだが、本番という言葉の響きに 素人仕様の俺の膀胱が危険信号を発したのでトイレへ行っておく事にする。 小用を終え、鏡の前でアフロの身だしなみである頭の形を整えていると ガチャ・・ トイレのドアが開きナンジャのスタッフが一人入ってくる !(なぜここにアフロがッ?) 思わず声をあげそうになって固まる青年、しかし驚くのも無理はない いつものトイレで普段いるはずのないアフロを目撃したら誰だって固まる たっぷり3秒の思案後、彼はややうわずった声で口を開いた 青年 「おっ お疲れさまです!」 なぜかアフロをねぎらってくれた彼に対しこちらも挨拶をする 礼には礼で返さなければならない 俺 「お疲れさまです!」 同時に美しい角度の傾斜で一礼をするアフロ すると二人の間を支配していた緊張の糸がふっとゆるむ・・ 挨拶は人と人との潤滑油である お互いの心を豊かにし人間関係を円満にする 使い慣れたトイレでアフロと遭遇という極めて特殊な場面で 出会った俺と青年だったが、お互いの気持ちの良い挨拶を通して 俺は彼と分かりあえた気がする。 ただそのすぐ後、分かり合えたはずの彼の選んだトイレが 俺から不自然なまでに離れた一番奥のトイレだったのだが このまま良い気分でいたいので、この際見なかった事にする。 〜本番〜 さて部屋に戻るとすでに準備は整い、いよいよ収録が始まる DJのトトロ大嶋さん&ナッチャンの挨拶が始まる 「みなさんこんにちは こんばんは SEE YOU ONLINEのお時間です〜♪ 」 侍魂と俺の紹介がされ、こちらに話が振られる 俺 「ども こんにちは 侍魂の健です♪」 その後は事前に頂いていた企画書にそって 侍魂を始めたきっかけや、ABC文調に関する事、先行者ブームの事、俺自身の事など 事前に用意された合計8個の質問に答える事になる。 DJお二人の軽快なノリを壊さないように気をつけながら 嘘や作った自分を見せないように注意しながら質問に答えていきます。 徐々に進行していく番組、非常に楽しいリラックスした雰囲気のままこなせてる もう気がつけば最後の質問である。 −これからサイトを始める方に侍魂の健さんからなにか一言− 別に人に意見をできるような立派な立場ではないんですが 人として最低限のマナーさえ守ったうえでならば あとは自分の好きなように自由にやるのが良いと思います せっかくのインターネットなのだから自由に皆で楽しみましょう。 たしかこんな風にまとめて、無事最後の質問を終える 我ながら敵を作らない実に無難な回答だ。 まぁ全体を通してみて ちょっと言いたい事がまとめきれなかった部分がありましたが 素人にはしては概ね上手くやれたかなと思っています。 ただそれはトトロさんとナッチャンのプロの話術あってこそですね 二人には、ラジオではおそらくタブーになっているであろう 状況説明をしない俺の突っ込みのフォローに相当苦労賭けた気がします 本当お疲れさまです、話しやすくて助かりましたありがとうございます。 ふぅ 終わった 終わった 仕事を終えて、後は番組の締めをDJ二人がやって終えるだけなのだが なぜかトトロさんとナッチャンが、こちらをむいてニヤニヤしてる。 トトロ&ナッチャン 「突然ですが、健さんの今日の持ち物チェック〜♪」 頂いた企画書には一行も書かれていない、いわゆるドッキリってやつだ 聞いてねーよ、と思いつつもアフロとグラサンを入れてきたバックを差し出す。 別に普段から財布と携帯しか持ち歩かないし 今日のバッグとてアフロを入れる用事がなければ持ってくる事はなかったくらいだ 実は全然焦っていない、残念ながらドッキリ失敗です。 俺 「別にいいですよ やましいものは入ってないし」 堂々とバッグを取りだし、テーブルに置く ナッチャン 「うーん あんまりモノが入ってませんね」 俺 「すいません 盛り上がるようなもの持ってなくて」 そりゃそうだ、大体このバッグだって前回使ったのがいつか思い出せないくらいだ そのくらい俺は荷物を持ち歩かない、すこし番組的には盛り上がりを欠く展開だが こればっかりは仕方あるまい。 「あれ? 健さんこれなんですか?」 ナッチャンが興味津々で取り出したのは見覚えのない一枚の封筒 おかしい?そんなもの入れた覚えがないぞ・・ なんだ?なんだあの封筒? ゾク・・・。 一瞬体温が数度さがったかのような悪寒 吹き出したようにわき上がる不安、心のアラームが最大限の警笛を鳴らす ネタにまみれて培われた直感が己の危機知らせる よくわからねぇがアレはヤバイもんだ! そうこうしてる間に、ナッチャンが封筒に手をかける・・・ なんだあの封筒はなんだ?思い出せ 一体最後にあのバックを何時使った? 思い出せ!思い出すんだ俺! ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 !思い出したアレだ! 間違いない、あの封筒の中身は 20日ほど前のオフ会でもらった土産だ! ア アレはまずい・・。 記憶が蘇ると同時に俺は願った・・・ 時よ止まれ!!(泣)
「こ これは・・」 予想もしなかった一品を手にしたナッチャン 一瞬固まりますがすぐさま笑いでフォロー、さすがプロですね とりあえずオフ会のお土産でみんながもらった物だと色々説明して見るんだが 最悪なことにこのコンドーム、頂いたオーナーさんの悪戯で 裏にケンちゃんLOVEって書いてあってさらに泥沼。 FMネットの電波に乗せてLOVEコンドーム所持発覚 この前代未聞の事態に俺はもう笑うしかない・・ ドッキリを仕掛けたトトロさんとナッチャンも笑いが止まらない・・ ナンジャタウンVIPルームに3人の笑いがこだまする トトロさん 「アハハハハハハ」 ナッチャン 「アハハハハハハ」 俺 「アハハハハハー」<一人だけ笑いが乾いてる |
あのそろそろオチのつかない人生が欲しいんですが・・(泣)