ブラウザホン633S

グレースシルバー
PALDIO 633S

ドコモPHS初の折り畳み&Bluetooth対応端末!
65536色表示対応のGFカラー液晶を搭載し、32和音の着信音にも対応。

<形状>

やや分厚さは感じさせるが、ほどよい重量感もあり、通話しやすい。
アンテナは伸縮式だが、携帯のNのように2段ロッドにはなっていない。

<基本仕様>

・液晶画面
65536色表示対応のGFカラー液晶。
GFカラー液晶は、ベースはSTN液晶で、発色数を鮮やかにしたもの。
最近はTFTカラー液晶やTFDカラー液晶などが人気だが、STN方式の方が省電力性に優れるという利点もある。
画面はやや黄ばんで見える(個体差あり?)が、発色はさすがに鮮やかで、
J-PHONEからの写メールを受信してもきれいに見ることができる。
最初にGFカラー液晶を搭載したJ-PHONEのJ-SH06よりも明らかに質は向上している。
・メニュー体系
SH821iや641Sなどと同じ系統のメニュー体系。
メニューの「8.」に「Bluetooth」の設定があるのは本機の特徴。
・マナーモード
「マナー」ボタン長押し。小さいのでちと押しにくいかも。
オリジナルマナーモードも設定可能(伝言メモの可否、バイブの可否、マナートークの可否)。
・キーロック
「F」ボタン長押し(折り畳みなのであまり必要はないが)。
・通話時間表示
直前、及び積算を表示。
積算は、合計/音声・データ/mopera/emセンタと分かれていて、便利。
なお、通話・通信終了後は、通話・通信時間が表示される。
・発信履歴、着信履歴
各20件。マルチキー左で発信履歴。発信履歴表示後Eメールボタンで着信履歴。
・非通知拒否、着信拒否
指定着信拒否及び指定着信許可をすることが可能。
新たに非通知拒否にも対応し、非通知/公衆電話/通知不能それぞれに拒否/許可を設定できる。
・電話帳
1件につき1電話番号・1メールアドレス登録可能。
また、メモや画像の設定をすることもできる。
・電池のもち
折り畳んでいる間は液晶の電源をOFFにするせいか、641Sと比べてかなり向上。
ほおっておいてもしばらくは電池切れにならない。

<Eメール関連>

・文字入力
キーレスポンスは641Sなどと変わらず(まあまあ)。
記号は「、。」などのほかは「#」ボタンを押して一覧から選んで呼び出す。
絵文字は入力モードを「絵文字」に切り替え、「リスト」で一覧表示するか、番号を入力して呼び出す。
「っぁぃぅぇぉ」等の小文字は、「つあいうえお」を入力後、「メモ(A/a)」ボタンを押して切り替えできる。
・漢字変換
インライン入力に対応したので、文章を作成しやすくなった。
漢字変換エンジンはJ-SH07レベルのものを搭載しており、従来よりはスムーズに。
また、「音訓変換」があり、これを使えばどんな難解な漢字もほぼ探し出すことができる。
・ユーザー辞書登録
可能。最大100件。
・メール送信までの手順
メールボタン→「3メール送信」→「1新規メール作成」をしてから宛先・題名・本文を入力する。
入力の手間が多く、やや面倒。
なお、同時に最大10件にまで送信可能。
また、メール作成中に着信があった場合には通話終了後にそのままメール作成画面が表示され、
きゃらトーク等の受信があった場合も、未送信メールとして自動的に保存される。
・受信メールの参照
タイマー読み出しまたは手動での読み出しが可能。
タイマー読み出しは、およそ1時間間隔でメールの読み出しを行うもので、何回確認してもメールがない場合は、
メール読み出しを行う間隔がだんだんと長くなる(メール読み出しを行うと、また1時間間隔に戻る)。
手動での読み出しは、メールボタン長押しまたはメールボタン→「1.メール読出」で行う。
なお、メールチェックしても、メールがない場合は無料(パルディオEメールの場合)。
また、通話・通信終了後、サーバにメールがある場合には「EMあり」と表示され、そのままメールを受信することができる。
・受信メールの管理
メールボックスには一画面に9つのメールが表示される。
リストにはタイトルまたは送信者(切り換え可能)が表示される。
フォルダ管理などはできない。
・メモリ容量
受信メモリ 約428KB(件数は最大1000件、ブラウザの画面メモと共有)
送信メモリ 約75KB(件数は最大100件、内保護可能20件)
※受信メモリと送信メモリの容量が確認できたので掲載しました(2002/3/5)
・その他のメール機能

GIF・JPEG画像の送受信も可能。なお、受信した画像は画面メモに保存される。
メロディ(mldファイル・MIDIファイル)の送受信も可能。(但し、MIDIファイルの送信は不可)。
返信先指定(Reply-To)も可能。
署名の添付もできる。
メモリ容量の確認も可能。
iモードの用の絵文字を送信できるが、受信時には表示できない(「」の表示になる)。
(ドコモのiモードメールサーバが、iモード以外のへのメール送信時に絵文字を無効としてしまうため)

<その他のメッセージ関連>

・送信
ショートメール送信、きゃらメール送信、きゃらトーク送信、ポケベル送信がある。
どれも送信画面は同じで、「宛先」と「本文」を入力する。
予めメッセージだけを入力しておき、メール送信時にその文章を呼び出すこともできる。
・受信
きゃらメール(別途契約が必要)、きゃらトーク(別途契約は不要)の受信が可能。
受信容量は各10件で、きゃらトークは古い順から削除され、きゃらメールは10件溜まると受信できなくなる。

<ブラウザ機能>

・ウェブ閲覧
10文字x10行の100文字で表示される。
GIF画像を表示できる他、iモードiアニメ(GIF)・iメロディ(mldファイル)にも対応する。
また、iモード用の絵文字も表示させることができる。
文字だけのiモードに比べ格段に早いわけではないが、カラーの画像のiモードよりも断然早い。
操作中、「戻る」「進む」は、マルチキーの左右で行う。
オフライン表示もでき、履歴10ページ分をオフラインでも閲覧できる。
ただ、ブラウザ使用時にはボタンを押してから画面の反応に出るまでタイムラグがあり、操作が重たい感じがする。
また、オフラインにする際、オフラインボタンを押してから画面を端末に保存しだすため、
回線が切断されるまでにやや時間がかかる。
・ダウンロード容量
画面メモはメール容量と共用。画像のダウンロードと言う観念はなく、画面メモで保存し、そこから壁紙登録をすることになる。
MLDファイル・MIDIファイルは10件まで保存可能。既存の着信メロディに上書きする形になり、自作メロディと共用。
なお、MLDは16和音(PCM音源)に対応するので、PCM音源16和音の携帯用のメロディもちゃんと演奏される。

<通話関連・留守録関連>

・感度、通話品質
いつも思うのだが、SHARPのPHSは音声がクリアな代わりに、ややマイク感度が良すぎる気がする。
周囲の雑音などを拾いすぎてしまい、うるさい場所ではかえって話しにくいことも。
クイックリンクは、まあ決まると「プチっ」ってくらいで、決まらないと「プチプチっ」って感じです。
・スピーカー受話、ハンズフリー
ハンズフリー可。
・留守録機能
メモボタンで設定/解除可能。16秒x7件保存できる(音声メモと共有)。

633Sの成績表

項目 採点基準 評点 コメント
外観 端末の大きさ、重さ、データ通信端子類など外観全般 やや分厚い感じ。でも、ドコモPHS初の折りたたみ式だし、良しとしましょうか(笑)。外側にはBluetoothのロゴと青い円が形どってあるが、イルミネーションになったりはしない…(PALDIO初、としていましたが正しくはドコモPHS初です。謹んで訂正します。)
基本性能 待ち受け時間・電話帳機能など 待受け時間はカタログ値で550時間だが、641S(カタログで500時間)よりも遥かに向上。電話帳機能は別に進化なし。ただ、JPEGを受信できるようになったので、電話帳に画像(写真)を設定するのはしやすくなったかも。
液晶表示機能 液晶の大きさ、明るさ、表示文字数、画面の見やすさ 65536色表示対応のGFカラー液晶。文字数は10文字×10行(さらにアンテナ表示などの上一行と、ガイドなどの下一行あり。合計12行。)で100文字表示。十分大画面で、液晶も明るくて見やすい。もちろん見やすさだけみればTFTには劣るが、その分消費電力は抑えられる。
操作性全般 ボタンの押しやすさや、マナーモード留守録機能の操作性 キーレスポンスはやや悪い。特にボタン音を設定していると、少しタイムラグを感じる。その他は特に問題なし。なお、サイドボタンがあるともっと便利かも。
文字入力 文字入力・漢字変換の効率・辞書登録の可否など インライン入力対応。漢字変換はかなり良くなった。従来からの音訓変換にももちろん対応。
パルディオEメール パルディオEメールの操作性 送信手順が面倒。ただ、iモード系の機種とほとんど同じなので、ある意味分かりやすいかもしれない。タイマー読み出しが復活し、さらに通話・通信などをした後の自動読み出し機能まで搭載。
ブラウザ ブラウザ機能の操作性 通信自体は64kで行われるので速いはずだが、ブラウザの動作は重い。特に切断する時に重いのは勘弁して欲しい(ちょうど55秒くらいできろうとしても失敗する…)。その他、ブックマーク・画面メモなどの機能はiモードとほぼ同じ水準。なお、moperaを使わなくてもブラウザを使うことはできるし、どうやらOSモードでも閲覧できるとか…?
メモリ容量/管理 ユーザーメモリの容量の多さ、およびその管理の容易さ 受信メール約400KBで、これはもうちょっと欲しいところ。せっかく大容量のメールをやり取りできるんだし。あと、メロディ10件もかなり少ない。
メニュー(F)操作性 メニューの操作性(5点満点) 文字だけのメニューだが見にくくはない。階層化されているので、戻る・進むの感覚で操作できる。ひとつ設定が終わると待ち受け画面に戻ってしまうのは×。
通話品質 電波の感度・ハンドオーバー性能
通話音質など(5点満点)
いままでのSHARPと同じ感じです、良くも悪くも。
着信メロディー機能 着信メロディーのやり方や曲数など 10 32和音対応のPCM音源搭載。PCM音源16和音用のMLDファイル(iメロディ)も再生可能。その他、スタンダードMIDIファイル(SMF)の再生も可能。PCM音源らしく、うるさくはないがきれいなメロディを奏でてくれる。
特別機能 独自機能の豊富さ・面白さ もちろん、最大の特徴はBluetooth(Ver1.1)。とはいえ、現状ではその機能をフル活用できる人は少ないか!?アラームは99秒鳴らすことのできる恒例の機能(J-PHONE、SH821i系)。スケジュールアラームを使えば、スケジュール機能っぽくもできる。というか、いい加減スケジュール機能と電卓機能はつけて欲しい。
不満点 減点対象となる不満点 現状でいえば、これに文句のつけようはないかと。他に対抗できる機種もないし。外側の液晶は、たしかにあれば便利だけど、あれはデザインをつぶしてしまう場合もあるので、一概には言えないかも。しいていえば、値段が高いことかも。

※点数は主観的なものです。あくまで参考としてご利用ください。
※点数は、同一時期に発売されている機種と比較して決定しています(相対評価)。ですので、古い機種より良くても点数が低くなることもあります。

総合評価 91点

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