J-P03


J-P03 BY Panasonic

ステーション非対応、16和音非対応、JPEG非対応と「非対応」だらけの最新機種(苦笑)。
ただ、独特のフォルムと11色イルミネーション、サブウインドウと、他の機種にない魅力も!

<形状>

折り畳み式で、ドコモのP209iSとそっくり。
ただ、P209iSよりも幅が広く、大きさもやや大きい。
重さも91gと、形状の割には重量感がある。

<基本仕様>

・液晶画面
256色カラーSTN液晶。
一画面の表示文字数は最大56文字表示だが、ガイダンスが入ることが多いので48文字程度。
メニューなどの操作時は文字が大きくなり、6文字x5行相当となる。
・メニュー体系
松下系従来のままのメニュー体系。
基本的にはF+数字で構成され、メニューは文字だけで表示される。
文字が大きいのはいいが、はじめて触る人は説明書がないと操作はつらい。
・マナーモード
「ボイス/マナー」ボタン長押し。
・キーロック
「F」ボタン(マルチファンクションキー)長押し。
・通話料金、通話時間表示
直前、及び累積を表示。
なお、通話終了後には表示させることができない。
・発信履歴、着信履歴
発信履歴は10件。着信履歴は20件。右上の履歴ボタンを押して表示し、Fボタンで発信/着信履歴を切り替える。
・非通知拒否、着信拒否
非通知拒否、指定着信拒否ともに可能。

<メール関連>

・文字入力
キーレスポンスが悪い(D03ほどではないが)。特に英字・数字入力は慎重に押さないと押し間違えが多発。
ボタン自体のクリック感は悪くない。
・漢字変換
文節変換は不可。
学習はする。また、電話帳登録時は「名前変換モード」になるので、変換順序がメールの作成時とは異なる。
「書いちゃう」などの口語っぽい変換にも対応できるが、変換効率自体は?というところ。
絵文字の挿入が不便。
・ユーザー辞書登録
不可…。
・メール送信までの手順
電話番号を入力あるいは電話帳を検索して電話番号を表示、その状態で「メールボタン」を押せばそのまま送信画面へ。
「スカイメール」又は「ロングメール」を選択して送信できる。
普通のメニューから送る場合、メールグループを作成しておけば、一斉送信(コーディネータではない)も可能。
・受信メールの参照
受信した直後は「F」ボタンですぐにメールを閲覧できる。
それ以外のときはメールボタンを短押しで「新着メッセージ」のメールボックスを閲覧できる。
・受信メールの管理
メールボックスは、一画面に3件しか表示されないので見づらい。
2行は題名(スカイメールはメールの最初の文章)と受信日時に占められているので、画面が狭い感じがする。
管理方法は特になく、検索などもできない。
ただ、保護/保護解除は設定でき、古い順にメールの自動削除を設定することができる。
(自動削除にしないことも可能)
・メモリ容量
受信メモリ1200件(ロングメール、J-SKYのメモリと共用)、300件(スカイメール)
送信メモリ100件(スカイメール)

<J-SKY>

・ウェブ閲覧
通信中はジェッピーが踊ってアニメーションが表示される。SH系にはある目盛りは表示されない。
「戻る」は右上のボタンに割り当てられているが、左上は「サブメニュー」になっており、「進む」はここから呼び出す。
8文字x5行の40文字表示。
・ダウンロード容量
画面メモ(マイリンク含む)は15件、メロディデータは10件、イラストデータは10件まで保存可能。
メロディはSMAFには非対応で、5和音までのSMDデータを保存できる。
イラストはPNGのみで、アニメーションも保存できる。
・ステーション
ステーションには非対応。

<通話関連・留守録関連>

・感度、通話品質
通話音質はSH系よりも良い印象。
感度は問題あり。
感度が悪いと言うより、電波特性が悪いのか、弱電界でのデータ送受信・メール送受信にはほぼ失敗する。
また、メール送信中にうまくハンドオーバーしないらしく、送信に失敗してから3本立つこともしばしば。
・スピーカー受話、ハンズフリー
スピーカー受話は可能。
ハンズフリーは不可。
・留守録機能
メモボタンで設定/解除可能。折り畳みの外側にあるので、折り畳んだ状態でも設定/解除できる。
20秒x3件保存可能(音声メモは20秒で1件保存可)。

 

J-P03の成績表

項目 採点基準 評点 コメント
外観 端末の大きさ、重さ、データ通信端子類など外観全般 折り畳み型でラウンドフォルムの外観、サブウインドウ搭載。充電端子が外れない形状になったのはPanasonicでは初では(笑)!?
基本性能 待ち受け時間・電話帳機能など 待ち受け時間はカタログ値で400時間。しかし、ちょっと使うと減りはもっと早く感じる。電話帳は旧態依然で、別に何の変わりもなし。検索自体はやりやすい。
液晶表示機能 液晶の大きさ、明るさ、表示文字数、画面の見やすさ 256色STNカラー液晶。P209iSと違って暖色系の発色だが見やすく明るいので特に不満はなし。ただ、画面の大きさは折り畳み・本体の大きさの割りに小さい。
操作性全般 ボタンの押しやすさや、マナーモード留守録機能の操作性 キーレスポンスが全体的に悪いので、操作性が良く感じられない。ボタンの押し心地は○。マナーモードの設定・留守録などは特にやりにくくはない。
文字入力 文字入力・漢字変換の効率・辞書登録の可否など 変換効率は悪いわけではないが、よくもないというところか。いまどき連文節変換ができなかったり、辞書登録できなかったりすることろが悲しい。絵文字入力が面倒。
J-スカイウォーカー J-スカイウォーカー、スカイウォーカーの操作性 送信手順は軽快。他の機種もこの点は見習って欲しい。メールで一番使うのは「送信」と「受信メールの閲覧」なので、メールボタンをこの2つの機能(短押しと長押しで)に振り分けているのは使い勝手が良い。
J-スカイウェブ J-スカイウェブの操作性 WEB自体の使い勝手は並。ただ、画面が小さいので見にくいかも。JPEGやSMAFデータを扱うことができない。ステーション非対応は…という感じ。
メモリ容量/管理 ユーザーメモリの容量の多さ、およびその管理の容易さ ロングメールは1200件分の容量があるが、スカイメールは300件だけ。サウンド・イラスト・画面メモのデータは別枠で保存できるが、それぞれ15/10/10件と少ない。
メニュー(F)操作性 メニューの操作性(5点満点) 文字は大きいのでみやすい。けど、文字だけで、なんのガイダンス・アナウンスもなく、分かりやすいとはいえない。また、Fボタンの特性上、下を押すつもりが決定を押してしまうなどの誤動作もしばしば起こる。
通話品質 電波の感度・ハンドオーバー性能
通話音質など(5点満点)
通話品質はクリア。ただ、弱電界でのメール送受信・WEBは失敗が多く、通話中に弱電界に入ると復活することなく切れる。
着信メロディー機能 着信メロディーのやり方や曲数など 内蔵の曲は16和音対応で、どれも短いながらなかなかのでき。ただ、ダウンロードは5和音までで、しかも楽器の設定が一括でしかできない。自作は3和音で、こちらは旋律ごとの楽器の設定ができる。
特別機能 独自機能の豊富さ・面白さ 電卓は便利。ゲームのモグラーもなかなか。アラームの設定も簡単でいい。あとはサブウインドウ。やはり開かなくても時間やメールを確認できるのは便利。
不満点 減点対象となる不満点 ほとんどの欠点は上記の項目に反映されているので敢えてそれ以上減点にするところもなし…(苦笑)。

※点数は主観的なものです。あくまで参考としてご利用ください。
※点数は、同一時期に発売されている機種と比較して決定しています(相対評価)。ですので、古い機種より良くても点数が低くなることもあります。

総合評価 70点