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携帯電話の後を追って登場したPHS。 PersonalHandyphoneSystemの略称で、簡易型携帯電話。 でも、いったいPHSって、なんだ? ☆電話?電話は電話。しかし、NTTの一般電話とは違う。 けれども、携帯電話と違ってNTTの回線も使っている。 ちょっと難しいが、仕組みを説明すると、NTTの一般電話の回線は、日本全国を網羅している。 その一般回線から引っ張ってきて、PHSで使えるように電波を出しているのがPHSのアンテナなのだ。 だから、アンテナ(基地局)は、それぞれがつながっている必要は無く、突然離れたリゾート地などにも基地局が作れる、というわけ。 で、NTTの回線は使っているけど、一般電話とはやっぱりぜんぜん違う。 NTTパーソナルだって、NTTの回線と相性がいいとかいうことは全然ない。 PHSはPHSで、携帯電話と同じように独自の回線だと思ってもらってかまわない。
☆携帯電話?携帯電話かと言われると、それもちょっと違う。 確かに簡易型携帯電話とはいうけど、携帯電話との互換性はまったくない。 その証拠に、初期のPHSは携帯電話とつなぐこともできなかった。 携帯電話よりも音質は良く、料金も安いがエリアが狭い。ってな感じだろう。
☆じゃあ、なに?PHSは、NTT回線を使っていることからも分かるように、 家のコードレスホンをそのまま外に持っていって使える、というコンセプトのもとに作られた。 だから、ちょっと高いがPHSを子機登録できる電話も発売されている。 携帯電話と違って、NTTの回線を借りているという都合上、通話料の値下げは期待できない さらに、遠距離になるほど高く、携帯電話よりも高くなってしまう。 PHSの使い方としてはやはり、近距離(中距離も安くはない)の連絡用〜長電話用と言ったところなのだろう。
☆ちょっとくわしくPHSは、パーソナル・DDI・アステルの三社とも1.9GHzの電波を使っている。 これは、携帯電話の800MHz、1.5GHzよりもさらに感度が悪い。 だがその反面、音質が良いと言う長所がある。データ通信にも向いている。 軽い、端末が安い、基本料が安い、通話料が安いといった利点の数々はもはやPHSの独壇場ではなくなってしまったが、 使い方を特化したり、また、携帯機器の入門としてはまだまだいけるものだと思う。
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