P-p@c

■P-p@c(ピーパック)とは?

P-p@cとは、データ通信向けの準定額制料金プランです。
「準定額制」と言ってもどんなものかわかりにくいかもしれませんが、
完全に使い放題のものを「定額制」と呼ぶのに対して、
一定の時間まで使い放題で、それ以降は課金されるようなものを準定額制と呼んでいます。

さて、この準定額制ですが、ドコモPHSでは2つのプランが用意されています。

 P-p@c10…2500円で10時間の通信が可能。
 P-P@c20…3200円で20時間の通信が可能。

例えば、P-p@c10では、10時間までいくらでもデータ通信をすることが可能で、
10時間を超えた分に関しては、1分10円で課金されることになります。

なお、これらはパルディオデータプラス(月額1980円)とのみ組み合わせることができます。
他のプラン(プラン270やプラン135、おはなしプラスなど)とは組み合わせることができないので注意が必要です。

また、P-p@cに類似したデータ通信向けプランに、「データ料金プランF5」があります。
これは、1900円で5時間の利用が可能なもので、プラン270とのみ組み合わせることができます
P-p@cと異なり、特に対応したプロバイダでなくても利用できますが、対象になるのは同一県内の通信だけで、
P-p@cのように全国一律のアクセスポイント・料金とはなっていない点が異なります。
あと、プラン270(いちねん割引・ファミリー割引)にF5を組み合わせると3790円になりますが、
データプラス(ファミリー割引)にP-p@c10を組み合わせても4180円で、
データプラスの無料通話分も考えると、ほとんど差がないことになります。

■P-p@cのポイント

○計算は秒単位!
これは、P-p@cの最大の特徴だと思っています。
計算は秒単位、というのは、定額の時間(10時間ないし20時間)までの計算が秒単位でされることです。
例えば、通常のデータ通信では、1秒しか使わなくても、最小単位の10円が課金される事になります。
でもP-p@cの場合、10秒ずつの接続だったら、6倍かける60倍かける10倍(10時間)で、
3600回接続できることになるわけです。
音声向けのパックプランでは、「最大50分通話可能」と言うように、理論的な最大値が書いてあるのですが、
P-p@cでは「10時間」と言ったらほんとにまるまる10時間接続できるわけです。
なお、無料通信分を超えた分に関しては秒単位ではなく1分10円の計算となるようですので、この点は注意が必要です。

○moperaにも対応!
P-p@cを利用するには対応プロバイダが必要ですが、moperaを使えばプロバイダとの契約なしに利用できます。
しかも、接続番号は「166」でこれまでと同じ。
いままでmoperaを利用していた人は、設定を変えることなくそのまま利用できるわけです。
さらに、これまで1分15円だったmoperaが、
定額通信分を超えた分についても1分10円となるので、単純に値下げにもなります。

○1日20分〜40分程度の利用に最適!
PHSでのデータ通信は、ADSLの普及などで固定網のインターネット接続が低廉化する中で、
やはりモバイルでの用途が主でした。
しかし、P-p@cの料金は1分あたり2.7円〜4.2円と、電話回線でのインターネット接続と比べても遜色ない料金です。
しかも、P-p@cではmoperaを利用できますから、実質プロバイダ契約なしに利用できることになります。
このように、モバイル用途だけでなく、自宅などでの利用についても、1日20分〜40分程度の利用なら適していると言えます。

■AirH"との比較

準定額制ということで、やはり気になるのはDDIポケットの「AirH"」サービスとの違いではないでしょうか?
そこで、AirH"との比較について説明します。

AirH"には現在、以下の3つの料金プランがあります。

●32kパケット通信
 つなぎ放題コース…月額5800円(年間契約で4930円)で、使い放題。

●フレックスチェンジ(32kパケット&64kデータ通信)
 ネット25コース…月額5800円(年間契約で4930円)で、25時間まで接続可能。

●128kパケット通信
 つなぎ放題コース…月額9300円(年間契約で8430円)で、使い放題。

このうち、128kパケット通信については料金に関しても変動する可能性がありますし、
だいいち価格帯が競合しないので、ここでの比較は省略します。

で、まず32kパケットつなぎ放題コースと比較すると、
 ・AirH"は使い放題。P-p@cは10時間ないし20時間での準定額制。

 ・AirH"は最大32kで、しかもパケット通信なので、速度がやや遅め。
  P-p@cは64k対応地域では64k、それ以外では32kとなる。64k対応地域なら、P-p@cの方が有利。
  (同じ32kなら、一般的に、パケット通信よりもデータ通信の方が安定して速い。)

 ・3年以上継続した場合、AirH"は4350円になり、P-p@c20は約4680円になる。

 ・AirH"は、プロバイダ契約が別途必要。DDIポケットのPRINは接続料が1分5円かかる(月額最大1500円)。
  P-p@cも別途プロバイダが必要だが、moperaを利用すればプロバイダ料不要で利用できる。

 ・AirH"は、H"LINK(コンテンツサービス)やEメールの送受信には利用できない。
  P-p@cは、ブラウザホンのブラウザ閲覧やEメールの送受信(POPメールの送受信のできる機種に限る)にも利用可能。

というわけで、両コースはあまり比較にならず、使い放題を望めばやはりAirH"で決まりでしょう。

 

むしろ、比較対象としてしっくりくるのはネット25時間コースです。
ネット25とP-p@cを比較すると、
 ・ネット25はフレックスチェンジ制で、32kパケットと64kデータ通信を通信状況に応じて切り替える方式。
  これに対してP-p@cは64k対応地域なら64k固定(回線に空きがあれば)なので、速度面はP-p@cがやや有利。

 ・料金面は、4180円(ファミリー割引)のP-p@c10、4880円(同左)のP-p@c20、4930円のネット25と並び、
  ネット25の方がやや有利。ただ、そこまで使わない人には、P-p@c10がおすすめかも。

 ・ネット25は、プロバイダ契約が別途必要。DDIポケットのPRINは接続料が1分5円かかる(月額最大1500円)。
  P-p@cも別途プロバイダが必要だが、moperaを利用すればプロバイダ料不要で利用できる。

 ・ネット25は、H"LINK(コンテンツサービス)やEメールの送受信には利用できない。
  P-p@cは、ブラウザホンのブラウザ閲覧やEメールの送受信(POPメールの送受信のできる機種に限る)にも利用可能。

と言う感じで一長一短です。
料金は、一見ネット25の方が安く見えますが、プロバイダ料を考えるとどちらも変わらないレベルです。
あとは、やはりDDIポケットの方がエリア面で強いという点も違いでしょうか。

■その他

その他の詳細はこちらを参照してください。

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