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次世代の携帯電話 次世代の携帯電話として注目を集めるのがcdmaという規格。世界を視野に入れたこの規格では、理論上外国でもローミングができるようになる(サービス開始は未定だが)。まず、cdmaには、現在日本国内において2つの規格が存在する。 セルラー/IDO系のcdmaOneと、ドコモ系のW-cdmaである。 ★cdmaOne★ すでにサービスを開始しているCDMA方式。 音質がよく、データ通信が高速なのが特徴で、 エリアも急速に拡大しており、PDCに対して特に不利ではなくなった。 しかし、全体としてPDC端末よりも重く、そして待ち受け時間も短い。
音質が良い 音質については、携帯のJ-PHONEよりも良く、PHSよりやや悪い程度といわれている。 ただし、PDC携帯電話もハイパートーク(ドコモ)やクリスタルボイス(J-PHONE)を採用して、 音質の向上を図っており、必ずしも圧倒的に有利とは言えなくなってきている。 また、PHSも音質のよさを売りにしていることから、絶対的なアドバンテージとは言えないようだ。
高速データ通信64k! cdmaOneの最大のウリは、64kパケット通信だろう。 (もっとも、標準は14.4kで、64kはオプション) 現在、携帯電話としては最も高速で、また、パケット通信による利点も多い。 また、ドコモよりもパケット料金が安いのが魅力である。
cdma2000とは? 現在のcdmaOneの発展形たる規格となる。 提唱したのは米のモトローラ社。 このcdma2000を採用することで、現在の設備を流用することが可能と言われている。 採用するのはKDDIのAU(エーユー、旧セルラー&IDO)のみ。 詳細は明らかになっていないが、2002年9月には営業を開始する予定。
★DS-CDMA★ NTTドコモおよびJ-フォンの採用するCDMA方式のサービス。W(WideBand)-CDMAとも言う。 cdma2000が米モトローラの提唱によるので「北米方式」と呼ばれるのに対し、 DS-CDMAは日本とエリクソン社、NOKIA社などの欧メーカーが共同提唱したため「日欧方式」とも呼ばれる。
音質が良い このDS-CDMAもやはり音質が良い。 ただし、おそらくPHSより良くなることはないと思われる。
高速データ通信! 標準で64k、最速で384kの速度で通信可能といわれ、固定電話を抜くと言われている。 しかも、高速化はさらに進み、数Mの速度になるとも言われている。 が、最初はやはり64kからのスタートだろう。
開業時期は… NTTドコモは2001年5月開始予定。 開業当初のエリアは東京・川崎程度になるらしく、順次エリアを全国に拡大し、 平成15年には全国の人口カバー率を80%にする予定。 J-フォンは2001年12月開始予定。 平成15年には人口カバー率を90%にする予定で、これはドコモよりも上である(予定は)。 詳しいサービス内容がわかるのは、21世紀になってからだろう。
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