PHSと携帯電話

PHSと携帯電話

昔ほどの差がなくなりつつあるPHSと携帯電話。

何がどう違い、どちらが良いのか。どちらが便利で得なのかはライフスタイルによるといえる。

周波数の違い

携帯は800MHz/1.5GHz、対してPHSは1.9GHz。PHSのほうが遮蔽物に弱い(=感度が良くない)。

 

端末の違い

PHSの方が軽くて小さい、といいたいが、最近では携帯電話も変わらないほど小さいし軽い。

デザイン的には、携帯電話のほうがごっつい感じがする、というのも昔の話。いまは携帯もスタイリッシュなものが多い。

逆にPHSは安っぽい感じがして、おもちゃのようなものも多い。

アンテナは最近まで伸縮式は携帯のみだったがここにきてPHSも伸縮式に変革しつつある。

伸びたって極端に感度は変わらないが、気分的には悪いもんじゃあない、ということで。

 

音質の違い

PHSの方が圧倒的に良い。携帯は最悪。声が違って聞こえる。

携帯は実はアナログのときよりも悪くなっている。

1.5GHzの携帯は、800MHzのものよりかはマシ。

 

エリアの違い

携帯電話の方が圧倒的に良い。というか、PHSでは歯が立たない。

PHSの基地局はせいぜい半径500mが限界。日本中に配置するのは無理がある。

ただ、現在地下に関してはPHSの独壇場。

 

基本料金の違い

徐々に差は縮まっている。昔は倍以上も違ったが、PHSが一回も値下げされないのに対し、携帯は何度も値下げがあった。

DoCoMoのシティフォンなんかPHSなみに安い。

しかし、普通の携帯では通常のプラン(DoCoMoのAプラン相当)で4500円〜4600円とやはり高いのは事実。

料金プランは携帯電話の方が豊富。

 

通話料の違い

こちらも差は縮まってはいるがやはり隔たりがある。ただ、携帯とPHSは基本的に料金携帯が異なるといった方がいい。

PHSは時間帯による差は少なく、近距離向け。遠距離は昼夜関係無く高い。

携帯電話は距離による差は小さい。ただ、時間帯によって通話料が激しく異なるので、夜間深夜は昼間よりも圧倒的に安い。

というわけで、かける相手、時間によっては携帯の方が安いこともある。

下の表は携帯電話とPHSの時間帯・距離に応じた通話料の比較。数値は10円でかけられる秒数。PHS欄の左はドコモPHS、右はアステルの料金。

時間帯/距離 携帯電話(数値はおよそ、秒) PHS(数値はおよそ、秒) どっちが安い?
昼間:東京→東京 18 60 PHS
昼間:東京→名古屋 16 14・15 携帯電話
昼間:東京→福岡 12 14・15 PHS
深夜:東京→東京 42 90 PHS
深夜:東京→名古屋 37 17・20 携帯電話
深夜:東京→福岡 27 17・20 携帯電話

ちなみに、PHSの方が距離による料金区分が細かいので、完全には比較しきれていない。

 

データ通信

速度的にはPHSの方が有利。なんといってもISDN回線だ。64k通信ができる。

しかし、高速移動やエリアでは不利なのは事実。その辺ではやはり携帯が有利といわざるを得ない。

●モバイルを新幹線や移動中に行うことが多い携帯電話の方が切断しないので安心

●モバイルは停止して行うPHSの方が安いし速いのでいい

 

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