NTTドコモ
ドコモは当初(501のころ)、端末の性能が低いせいもあり、メール送信はブラウザ上から行うという処理をしていました。現在でもそのシステムは健在(苦笑)で、相変わらず送信メールはブラウザメールのようなことをしています。そのせいで、送信料は受信料に比べかなり高くなっています。受信は普通にしてますが、ヘッダなどのパケット料もかかっていますので、文字数の計算よりかなり高めです。また、FOMAとPDCで料金が違いますが(パケット料の差以上に)、これはFOMAとPDCではシステムもサーバも異なるためと思われます。
au/TU-KA
比較的素直な課金体系で、多くの人が利用する250文字以下では、概ねドコモよりも安くなっています。ただ、同じEZウェブなのにauとTU-KAで料金が異なるのが微妙といえば微妙なところでしょうか。
J-PHONE
スカイメール・ロングメールは1通当たりの課金ですので、文字数に関係なく送信3円/8円になります。受信は全角192文字まで無料で、それ以降はロングメール受信料8円が必要となります。受信が無料なのは、受信にベル信号というものを用いているからで、同様の技術で位置情報サービス・ステーションの受信料も無料となっています。なお、192文字までの受信が無料なのは、スカイメール64文字を単に連結受信して3つつなげているだけです。
で、2002年から導入のパケット通信では、送信に9パケット分の「余計な情報」代がかかり、受信は逆にこれらの「余計な情報」代が一切かからない仕組みになっているようです。受信料が単純にメールの文字数だけで計算されるのはうれしい限りですが、送信の際の9パケットは謎です。9パケットといえば、文字数にして全角576文字分にも当たります。そんなにも大量の情報を、いったい何に使っているのでしょうか…?
DDIポケット
DDIポケットでは、データ通信のAirH"に加え、一部の機種でメール・コンテンツサービスにもパケット通信を導入しました。もっとも、定額制はメール送受信だけで、コンテンツ接続(サイトの閲覧)は従来の半額となるにとどまっています。なお、ポケットのEメールはパソコンでメールチェックするようにセンターにつなげてユーザー認証を行ってメールの送受信をするので、メールの送受信を同時に行えば5円で送信/受信の両方をしてしまうことも可能です。複数のメールがあっても料金は同じです。また、いままでメールの通知が「Eメールアリ」みたいなもので、内容も全然分からなかったのですが、ライトEメールを利用すれば少しは本文も確認できるようになりました。
ドコモPHS(※ドコモPHSはパケット通信の話ではないです)
Eメールの課金方式はDDIポケットと同じですが、ポケットが60秒10円(割引で5円)なのに対し、10秒7円です。添付ファイルがあったりすると10秒はちときついかなという感じです。なお、633S/642SではPOPメールが使えますので、P-p@cを利用すればかなり安価にメールを利用できます。例えばP-p@c20の場合、3200円で20時間通信できますから、1分2.7円という計算になります。しかもP-p@cは定額料金内は秒単位の計算ですから、一回の送受信を20秒で行ったとして1回0.9円になります。そうすると、メール料金は最安値になります。うーん、マジックのような(笑)計算ですなあ。実際にはP-p@c20の20時間を上記の計算で全部使い切るとすると、3600回(1日に120回)メールを送受信しなければいけませんから現実的ではありませんが、P-p@cは同様にウェブにも使えますから、併用していけば使い切れるかもしれません。というより、いままで「高い」としか思えなかったPALDIO「の」Eメールが、他社並みに安くなりえるということだけでも少しうれしかったりします。