FOMAってどうなの?

FOMAとは?

第3世代携帯電話で、一般に「次世代携帯」なんて呼ばれてます。
でも、もう既に提供されてますから、「次世代」は変ですね(笑)。
なので、第3世代携帯電話とか、ちょっと難しい呼ばれ方をしてるわけです。
第3世代というのは、アナログを第1世代、デジタル(日本ではPDC、海外ではGSMなど)を第2世代とした場合の、
新たな世代という意味です。
FOMAは、その第3世代携帯にあたるわけです。

第3世代携帯は、3Gとも呼ばれていて、2.0GHzの帯域を利用することや、高速通信に対応することが基本です。
もっとも、cdmaOneのデータ電送速度だけ高速化したCDMA2000 1xも一応「第3世代」と名乗ってますから、
消費者的には何が3Gなんだかわけ分からないのではないかと思います。
一応「事業者の認識」に従うと、ドコモではFOMA、KDDIではCDMA2000 1xが「3G」に当たるようです。

FOMAの特徴

FOMAの特徴は、まずは高速パケット通信です。
これまで、PDCでのパケット通信では最大28.8kbpsでしたが、FOMAでは最大384kbpsになります。
その差約10倍以上!
さらに、今後2Mbps程度まで高速化されることが予定されています。

もっとも、iモードを利用する上では「10倍以上の速度差」は感じないかもしれません。
これは、古いパソコンでADSL等ブロードバンドを利用してもあまり快適でないのと同様です。
携帯電話でのデータ処理には限界がありますので、
いかに速くデータを取得しても、そこまで速くは処理できないわけです。

FOMAでの高速通信が一番活かされるのは、iモーションのようなダウンロードサービスでしょう。
iモーションは、携帯電話だけで見ることのできる動画配信サービスで、
1回に100KBものファイルを一括してダウンロードします。
このように、一回に大きなファイルをダウンロードする場合、高速通信が活きてくることになります。
なお、同じく動画配信のM-STAGE VISUALがストリーミング方式なのに対し、
iモーションはダウンロード方式を採用する点で異なります。

次に、通話品質の向上が挙げられます。
PHS、とまではいきませんが、これまでのPDC(エンハンスドフルレートを含む)よりも向上するようです。

FOMAのエリアは…?

うーん、やっぱり不安ですね。
不満とか言うより、不安です(笑)。
都内でも、ちょっと油断すると圏外になります。
そもそもFOMAのアンテナ表示は3本・1本・圏外しかなく、
1本の状態ではまともに通信できません。
じーっと画面を見つめ、3本になるのを待ってから通信しないといけません。
まるで、往年の(?)PHSを使っているかのようです。
これからのエリア拡大、高密度化に期待したいです。

とりあえず現時点での感想

方々で言われているように、FOMAは見切り発車の感が否めません。
エリアが十分でないうちにサービスを開始すれば、PHSのように伸び悩む可能性もあります。
それでもドコモがサービス開始に踏み切ったのは、
やはり「やってみなくては分からない」と言うのもあったのではないでしょうか?
FOMAは、世界ではじめて提供されるW-CDMA方式のサービスです。
エリアの拡大と、サービスの拡充と、顧客の獲得を、同時並行して行い、
少しずつ不具合の解消や、新サービスの提供をしていくつもりなのではないかと思います。
つまり、この時期にFOMAを契約している人は(自分も含めて…笑)、いわば実験台なわけですね。
いまの利用者の声を活かし、FOMAにはエリアとサービスの拡充をしていってもらいたいと思います。
とりあえずは、PDCでやってるサービスは全部FOMAで利用できるようにしてもらいたいところです。

って、なんかあまりコラムになってませんね…。

 

ホーム 上へ