ココアの闘病日記 2002年

1月15日までは日記をつけていなかったので、そこまでは15日過ぎに思い出して書きました。

1月2日

1日中ココアが具合が悪そうだった。夕方おなかを撫でたら「しこり」があるのでびっくりして緊急病院へ。

レントゲンを撮ってもらったら骨盤の辺に古い骨折のあとがあったらしい。虐待のあと?

途中で連絡があり、かかりつけの医院へ。貧血のためココア入院。点滴。

「このままごはんを食べられなかったら1週間くらいかもしれない.....。」と先生。

なんだかドラマのセリフを聞いているようで実感なし。

 

1月3日

貧血がひどく、点滴。

 

1月4日

少し食欲が戻る。点滴。主人も私も仕事で東京を離れなければならず、

妹がココアの様子を見に行って知らせてくれる。有り難い。

よかった。少し元気を取り戻しているよう。

 

1月5日

点滴。大分元気になって夕方にココア退院。

間瀬さんが免疫を高めるサプリメントを家まで届けてくれる。ありがたかった。

ミルクがおなかをこわしている。

 

1月8日

病院へ。ココアが車に酔ってしまう。

アガリクス、鮫の軟骨、副腎皮質ホルモン剤。

ミルク下痢止めの注射。

 

1月9日

病院にいた時よりずっと元気。

もしかして元気になれるかも?

誤診だったらいいのに。

 

1月10日

 仲間のご家族に大学病院の先生がいらした。

相談。

 

1月12日

時々少し足がふらつくような...。

 

1月14日

足がふらつくのに出がけの主人の後を走って部屋の中をあちこち追っかける。

時々後足がカクカクっとなる。

後から思うとこれが走った最後かもしれない。

 

1月15日

ミルクの下痢が止まらないので仲間から紹介していただいた近くの病院へ。

ココアのことも相談。

 

1月16日

ココアの後ろ足が動かない。

有り難いことにミルクの下痢は止まった。

 

1月17日

ココアがトイレにもう3日も行かないので、車に酔うので近いほうの病院へ。

私達は仕事で行かれなくて、妹に連れていってもらう。本当に有り難い。

レントゲンを撮る。

夕方、病院に行き、先生からお話を伺う。方針を決めなければ。

薬をいただいたので尿が出るようになる。

 

1月18日

ココアの後ろ足が完全にマヒ状態。脊椎の腫ようのせいか。

仕事から帰ってからお風呂に入れる。

おむつ。

 

1月19日

ほとんど場所移動ができなくなる。

明け方、座布団の上では柔らかすぎて起きあがれない。

じゅうたんの上に移動する。

朝からはホットカーペットに。

ごはんは普通に食べています。半缶弱。

元気はある。羽のおもちゃにちょっと興味を示す。

 

1月20日

今日は調子がいいみたい。

ごはんも8時ころと、10時半と2回も食べてます。返事も良くするし。

昼、ソファの上で気持ち良さそうに寝ています。

撫でると、とっても気持ち良さそうでゴロゴロ言って、手を握り返してくれました。

夕方、今日は自分の意志で行きたいところに前足だけで移動しています。

今はソファの横の机の下。顔だけ見てると病気とは思えない。

夜、すごい食欲です。ミルクより食べてるかも。

 

1月21日 

今日も朝から食欲もあるし元気です。

お昼にペットシッターさんが打合わせに来てくれました。明日から私達のいない日中に来てもらえます。

これから病院に行って浣腸してもらいます。もう1週間も便が出ていません。

先生に診ていただきましたが、まだ大丈夫とのこと。

でも1週間以内には出るでしょうって。

 

1月22日

ペットシッターさんが来てくれました。

様子を電話で知らせてくれます。

元気にしているということで安心して家に帰れます。

ありがたい。

夜ココアが吐いてしまった。

 

1月23日

今日も元気で食欲があります。

朝、出がけに移動しようとしているので何だろうと思ったら、ごはんの所を目指していました。

帰って来てからも良く食べる。お昼も食べたそうです。

昨日くらいからちょっとだけ足が動いている。

歩こうとすると、力はないけれど蹴っています。

あのおなかの様子からは信じられないけど、良い方に向かってる。

 

1月24日

今朝、おしっこがおむつじゃ足りないくらい出ていました。

おむつにぽちっと茶色の点が付いていたので、あれ?と思ってみたら、

便が出口の所まで来ていました。 先生に伺った通りにやってみたら、

親指の先くらいのちっちゃい便でしたがポロっと出て来ました。

とりあえずほっとしました。便を出すために、溜っていたおしっこも出て来たのでしょう。

よかった。よかった。すっきりしたことでしょう。

 

1月25日

あまりの食欲のすごさに昨日先生に伺ってみました。

薬の副作用だそうです。少し量を減らすことになりました。

昨日またちょびっと(小指の先くらい)便が出ました。

今日はまだです。出そうなんですがもうちょっとですね。

 

1月26日

今朝、親指くらいの長さで倍以上の太さの便が出ていました。

そのあと尿もたくさん出ました。

歩けませんが、おしめを替える時など足が動きます。

もう一度歩けるようになったらいいのになぁ。

相変わらず食欲は旺盛です。

今日はペットシッターさんは来ません。

今日の仕事は早く終わりそう。きっと早く帰れるでしょう。

 

1月27日

今日は塩尻で演奏会だったので、ペットシッターさんに2回来てもらいました。

親指大の便が2回とも出ていたそうです。

帰って来てからもゴムの固まりみたいな大きい便ともう1つ出ました。

食欲もあります。

ただおなかの張り方が異常なので、明日 先生に相談です。

 

1月28日

今朝は起きたら寝室にいないのでどうしたのかと探したらごはんのところにいたそうです。

あまりたくさん移動したのでおむつが半分取れかかっていました。

開けてみるとまた親指より太くてちょっと短い便が出ていて、

その後もそれより小さい便がコロンと出て来ました。

先生におなかが張っていることで電話をしたら水が溜っているかもしれない、と言われました。

先生の所に行く前にお風呂に入ったらまた2コ便が出ていましたが、

お風呂の途中でもまた大きい便が出ました。

その後は尿が出続けて、替えても替えてもおしめがぐっしょりです。

* * *

先生に調べてもらったらおなかがパンパンなのは腫瘍と尿でした。

水はちょっとしか溜っていなかったそうです。

ぼうこうを押して下さったらコップに半分くらいの量の尿が出ました。

それでもまだ半分しか出なかったそうです。

食欲は相変わらず。

ミルクよりたくさん食べています。

ミルクは予防接種をしてもらいました。

ココアはメリットよりデメリットのほうが多いということでしませんでした。

 

1月29日

今日は休みだったから一日中一緒にいてやれました。

朝掃除をするので寝室に移動させて掃除機をかけ、

途中で覗いたら一生懸命移動して、納戸の中のいつもの場所に入ろうとしていました。

可哀相なので納戸の戸を閉めて座布団(クッション)で壁を作ったら、

布団にくっついてました。可哀相だった。掃除なんて止めとけば良かった。

夕方までは割と元気だったのですが、ごはんを食べる量がちょっと少ないな、と思った頃から元気がありません。

夜10時頃、辛そうなので静かで暗い寝室に移してやったら今は寝ています。

便はなし。尿は少しずつ出ています。

今日はしばらくおとなしくだっこされました。甘えてくれて嬉しい。

 

1月30日

お昼の12時51分 昨日から具合が悪そうでしたが、

朝10時半頃、体温が下がって手も耳も冷たくなり、

おなかの辺も温度が下がって来たので、もうだめかもしれない、と思ったのですが、

しばらく抱いていたら持ち直して来て、体温も上がりました。でもまだ低めの感じです。

今は人間の体温と同じくらい。

ずっと横になったままですが、物音には反応しています。

 

1月31日

昨日の夕方と夜にごはんをいつもの半分弱ごはんを食べました。

体温も戻って来つつあったのですが、今また夜中に体温が下がって来ています。

虫の息だと思っていましたが、一口だけごはんを食べました。

いつまで頑張ってくれるのでしょう。

夕べは体温が下がったので、ベッドで寝かせ撫でていましたが、

夜中の2時頃、自分から起き上がったりするので 触ってみたら耳や手も暖かくなっていたし

ベッドから落ちたら大変なので 下の寝床に寝かせました。

今日は薬を飲んだせいか 食欲もありますが

食べている途中で疲れて横になって しばらくするとまた起きて食べます。

あとは机の下に入っています。なかなか眠れないようです。

苦しいのかな。可哀相に。

 

2月1日

明日は泊まりの仕事なので、病院に預けるか、家に置いたままの方が良いのか決めかねています。

何かあった時、病院ならすぐ手当てしてもらえるけれど、家にはペットシッターさんが来てくれた時しか人がいないので。

今日、先生に往診していただいて相談したいと思っています。

ココアは今日は昨日よりちょっと元気で、そばに寄ると顔を上げます。

朝、暖かい濡れタオルでお尻の辺を綺麗にしてもらいました。

先生と相談の結果、やはり家にいた方がいいということで、ペットシッターさんにも来てもらうことになりましたが

明日の夜は妹が泊まってくれることになりました。

本当に有り難いです。安心して出かけられます。

ココアは「時々意識が混濁している」と先生がおっしゃっていました。

 

2月2日

朝、ココアが元気がなかったので心配しながら仕事に出かける。

ペットシッターさんには2回来てもらいましたが1回目にあまり缶詰を食べなかったので、

2回目のときに生の甘エビを持って来てくれました。

6尾も食べたそうです。そしてこれがほぼ最後の食事になってしまいました。

美味しく食べられてよかった。

 

2月4日

妹が泊まってくれた3日の早朝5時にココアが吐いて呼吸が荒くなりました。

しばらく撫でてくれているうちに落ち着いてきたけれど

ぐったりとしていてあまり動かなくなっていたそうです。

朝8時ころに妹から様子を知らせる電話をもらって、8時25分に電話を切った直後に急変して

午前8時半過ぎ、ココアが亡くなりました。

4才8ヶ月半でした。

有り難いことに、妹に看取ってもらえました。

仕事をなんとか終え、夜、家に帰って来てココアに会いました。

ペットシッターさんさんが夕方来てくれて、ケープを着せてくれていました。

眠っているような穏やかな顔でした。

やっと楽になり自由に動き回れるようになったココアの為には嬉しいけれど、私は悲しく淋しく辛いです。

 

昨晩一晩一緒にいて、

今日午後3時、哲学堂動物霊園で荼毘に付しました。

辛かった。

でもとても良い環境の所なので

桜の季節になったら納骨させてもらおうと思っています。

==================================================================================

ココアのために

誠心誠意、本当に親身に面倒を診て下さった先生方、看護婦さん、ペットシッターさん、そして妹たち。

どうもありがとうございました。

そして、ココアが病気になってから、本当にたくさんの方に心配していただきました。

友達や仲間、ホームページで知り合った方々。

お気持ちが大変嬉しく有り難く、どんなに支えになったかわかりません。

お薬を家まで届けてもらったり、身体に良いお水を持って来て下さった仲間もいました。

ココアは本当に幸せです。

小さい頃の嫌な思い出が消えてしまうほど皆様に暖かく包んでもらいました。

心から御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

そして、ココアが亡くなったとわかってから、本当にたくさんの方から暖かいメッセージをいただきました。

本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。

本当にありがとうございました。

 

ココアは、私が初めて 一緒に家の中で暮らして 最後まで面倒を見ることが出来た猫です。

虐待されて人間不信だったココアがやっと心を開いてくれて

信頼して甘えてくれるようになってからまだ間がなかったことが本当に残念でなりません。

ココアの本当の性格、可愛いけれど図々しくて機敏でお茶目で甘えん坊、というのがやっとわかってきたところでした。

良く返事をしてくれました。

呼ぶとそばまで来ました。

「行ってらっしゃい」をしてくれました。

「お帰りなさい」と迎えてくれました。

もう少しでもいい、一緒にいたかった。

せめてもう少し看病させてもらいたかった。

一緒に暮らすのが当たり前になって、まだまだ一緒に暮らせると思っていました。

こんなに早く来ると思っていなかった別れがこんなに辛いなんて。

桜の季節がずっと来ないといいな、なんて思ってしまいます。

 

でもあれからミルクがすっかり寂しがりやの甘えん坊さんです。

ミルクのためにもしっかりしなくっちゃ。

ミルクと一緒に立ち直ります。

そしていつか、

いつかまた会おうね。ココア。

 

 

こんなに長い闘病日記を読んで下さって本当にありがとうございました。

《うちの猫達》に戻る